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クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ - goo 映画

7月20日 映画館にて

クライマーズ・ハイ3


クライマーズ・ハイ。
登山中に興奮状態が極限にまで達し、
恐怖感が麻痺すること。


以前NHKでドラマ化されていた「クライマーズ・ハイ」ですが、その前編を見て後編を見損なっていたのでラストまでのストーリーは知りませんでした。




1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。

事故当時、地元紙の社会部記者として取材に奔走した経験を持つ作家・横山秀夫(「半落ち」など)が、17年の時をかけて書き上げた同名小説を映画化。



 ストーリーは未曾有の大惨事だった飛行機事故を追うものではなく、あくまでもその事故を取材し新聞を作っていく男達の熱い夏に絞られていました。

物語には一気に引き込まれ約2時間半も長く感じることはありません。

<以下はネタバレ>

クライマーズ・ハイ4



 事故後県警キャップの佐山と地域報道班の神沢はすぐさま現地に入ります。行けと言われた時の神沢の嬉しそうな顔が印象に残ります。ですが、あまりに悲惨な現場の状況にその神経を狂わしていきます。そしてやがて彼の身に起きる悲惨な最期。

その最後は記事にもなりません。

「記者が一人死んでも記事にはならない。」と言う言葉だけには苛立ちを感じました。それは違うだろうと反論したい気持ちになりました。あまりに大きな事故の前には小さいことは消し飛んでしまうのでしょうか。でも、ひき逃げですよ。

事実のあるなしと、知る知らされると言うことはイコールではない。報道は平等ではない。様々な思考が頭の中で攪拌してしまいました。
いや、ここはそんなに深い部分ではないと思われる方も多いとは思いますが、それだけ私にはショックなシーンでした。ここに囚われると本線から脱落してしまいます。

神沢の悲劇は、被害者を追わないが為に事故の悲惨さの象徴として描かれたものと推察したのですが、ただ実際には遺族の方たちが、歯のついた肉片指の一本とご遺体を捜し持ち帰った事実を思うと、違和感を感じました。このエピソードは原作にもある物なのでしょうか。



ただ、悠木の子供を一人で飛行機に乗せるシーンなどは、被害者の方を連想させるものがあり、勝手の事故の記憶を見ているものに呼び戻させたと言うのは上手いなと思いました。


 私には不要に感じた神沢のエピソードですが、そんなシーンが必要だったのは、この映画が日航ジャンボ機墜落、その時男達はという広げたイメージと比較して、実は非常に地味な骨太な映画だったからだと思います。
そのクライマックスでも、スクープを取れるかと言う派手な報道戦の物語ではありませんでした。

スクープに成るか否か、その判断の時、果たして彼のとった決断は・・・

チェック、ダブルチェックという言葉が心に残りました。

臆病ゆえにいくつスクープを逃し凡庸な記事にしてきてしまったか、と言う上司の言葉。それに対する悠木の言葉は、流行る気持ちにいくつ誤報出してきてしまったのかというものでした。

 その情報に確かな確信が持てなければスクープにはしないと言う報道の良心を感じました。

だけどそこに至るまでの流れは、ドキドキさせるものがあって見応え充分でした。
責任を取って新聞社を去ろうとする悠木でしたが、その後彼がどうなったのかはよく分かりません。


 社長との確執、家族との確執、そんなドラマも組み込まれ人間ドラマに仕上がっていますが、惜しいかな、一つ一つのパーツに少しずつ隙間があるパズルのように感じてしまいました。


―彼は、ベルトとサスペンダーの人なのよ。―
息子の妻が子供に言うセリフが素敵でした。



2009,8,8 テレビでまた見ました。
確かこの映画は、出演者一人一人、例えば編集室の端の方でお茶を入れている人や後ろの方で怒鳴っている人、歩いているだけの人にも家族や趣味などの人物設定をしたのだったと思います。ゆっくりリビングで見ていたら、その事が凄く生きていた作品だったんだと、作り手の意気込みが伝わってきました。

theme : 映画感想
genre : 映画

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「クライマーズ・ハイ」

原作本を読んで、感想は書いた(「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫)。映画も、なかなか面白かった。
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comment

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新聞記者のドラマ?

日本映画のほうは後手に回って、なかなか見ない私で、これも見てませんが…。
そういえば、家定殿(堺なんとかさん? 度忘れ)が出ているんですね。私が彼を知ったのは同じ大河ドラマの「新選組!」でした。

セリフがなくても、映っている新聞社の人間それぞれには、きちんと性格づけがしてあるとか。そんなリアル感は出ていましたか?

でも、昔から日本映画にあまり惹かれない私って…なぜでしょうね。

ボー様

こんにちは~。
そうなんですよ。新聞記者の映画なんです。前にNHKのドラマを半分だけ見たのですが、かなり引きつけられる物があったにも拘らず、後半を見逃してしまったので映画で埋めたのですが、ドラマのDVD を借りると言う方法もあったかもしれません。でも、堤真一も家定も好きですし、俳優さんにも引っ張られてシアターまで足を運んでしまいました。ちなみに家定様は堺雅人さんなんですが、どうも「篤姫」でお亡くなりになった直後なので、彼を見ると「家定」と呼びたくなってしまいます(笑)

 彼の山南さん(でしたっけ)も素敵でしたが、私が彼を知ったのは同じ新撰組でも「壬生義士伝」での沖田総司からだったのですよ。
と言っても、見ていないんですよね。
私は映画はジャンル問わず(スプラッタ以外)に好きなので、日本映画も意外と良く見に行きます。でも、日本映画に興味のない人って結構いるんですよね。私の周りでもいますよ。
これは私の考えなんですが、日本映画って、ちょっと、なんていうか、特有のねちっこさがあるじゃないですか。そういう部分が苦手なのかなと思ってしまうんですよね。後はドラマの延長のような気がしてしまうとか・・・
魅力的な心惹かれる女優さんにめぐり合えないとか・・・

でも涙腺のお掃除をしたいときは、この「壬生義士伝」はお勧めしますよ。


ところで、
>セリフがなくても、映っている新聞社の人間それぞれには、きちんと性格づけがしてあるとか。そんなリアル感は出ていましたか?

そのことを見終わった後で、一緒に言った姉が言ったのですよ。先に言って欲しかったのですが、そうすればこちらも意識してみたかも知れません。でも、思い起こしてみると、「普通」の新聞社風景でした。この「普通」と言う部分が「リアル」と言うことなのかも知れませんね。




神沢、

という名前でしたか。
原作では、この人は事故死しなかったような…。

日航機事故の前のことですが、亡くなったのは、悠木の部下で、その部下の従姉妹の新聞投稿に関連する部分は、映画ではそっくりカットされています。

まあまあ、でも、うまく作ってあったと思います。

ありがとうございます~。

疑問に思っても、原作には手を出さず・・・(汗)
その疑問に答えてくださいまして、ありがとうございます。
>まあまあ、でも、うまく作ってあったと思います。
これって、原作がしっかりしているものには、なかなかの褒め言葉だと思います。
またも日本映画の事ですみませんが、夕べ「重力ピエロ」と言う映画を見て、同じような事を思い、心の中で褒めてしまいましたから。
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