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鑑定士と顔のない依頼人

鑑定士と顔のない依頼人

1月8日、今年最初の映画館で観た映画はこれです。
昨年、何とか時間を作っていきたかったのですが、ちょっと無理だったのですが、調べてみるとかなり評判も良く、年が明けたからって公開時間が遅い時間になったり回数が減るといった雰囲気ではなかったので、ゆっくりと行くことにしたのです。

だけど、どうせ行くのなら午前中に出かけ、これを見た後に気持ちを切り替えるためにもう一本お気楽なやつとかヒューマンドラマとか梯子をしたかったと思ってしまいました。

この映画についての詳しい解説は次の所などを参照していただければと思います。→ここです。

もしもこの作品を家で見ていたら、私はまず手もみをし、そしてコーヒーを淹れに行って、意味もなくパソコンをつけたり冷蔵庫の中のプリンなどを食べて甘味補給。
要するに落ち着かない・・・・。

この映画はサスペンスなのです。ちゃんと作品紹介でもジャンルが出ているので、ここまでは言っても良いと思うのですね。
でもそれが最大のネタバレなんじゃないかと思うのです。

なぜならこの先何が起きるのか、誰がと言うのも含めて、ホントかよと思われるかもしれませんがセリフから最後のシーンまでなんかわかっちゃう。
だけどそれあまり関係がない。

私たちは目撃者です。
「ああ」と思いながら「うう」と歯がゆい思いをしながらドキドキしながら見てるしかないのです。


しっかし、素晴らしかった~、彼のコレクション。

見覚えがあるものもちらりほらりで
「えっ、何であれがここに」っていうのもありますよ。あれらは本物を借りたのでしょうか。

それが知りたくて、ネットの中をうろうろしていたら、素敵なインタビュー記事を見つけました。→ここ。

それによると模造品は9割で〈だよね〉、でも1割は本物なのだそうです。

そこ見ているだけで、ワクワクしますよ。

そしてそれらの美術品は、どこの何を模造したのか、また借りたのかがエンディングに流れているのだそうです。
その時、頭の中は映画の内容の余韻でいっぱいでしたので、まったく見ていなかったように思います。

それ、知ってたらなあ。

この映画、2回目は1000円で見られるというサービス付きです。

でもエンドロールを見にまた行くという事はないと思いますが、次回この映画を見る機会があったら、そこもチェックしたいと思いました。

以下はネタバレ感想です。


鑑定士と顔のない依頼人2



あんな美術品のコレクションを見せつけられて、この映画はサスペンスとくれば、この先主人公オールドマンに何が起きるのか予想がついてしまったというわけですが、しかも作品の量を思うと、窃盗団と言う単位のはず。

だったらあの人もあいつもこの人も…ああ、まさかこの人も・・・・と気持ちがざわざわしました。

映画館の中では心がどんなに落ち着かなくても、いい子でじっとしているわけですが、どうか予想を裏切ってくれと顔などをなぜなぜしたいような衝動と戦っていました。

でも物語は予想通りに進んでしまいました。

ああ、痛いと思ったら、その痛みばかりが気になってしまうものなのかもしれません。

オールドマンが気の毒でかわいそうで、その痛みにばかり気持ちが持っていかれました。それでこの映画を見た直後はショックのあまり、お気楽なものを見たいと思ってみたりもしたのですが・・・・

自分の気持ちを納得させたかったのか、私はずっと昔、子供の頃に見た「雲霧仁左衛門」という映画を思い出しましたよ。
丹波哲郎の扮する豪商に嫁ぐ岩下志麻。絶世の美女ですが後家さんと言う設定で世話をしてやってくれと頼まれるのです。でも美女なので有頂天です。しかし彼女は雲霧の情婦。婚礼の夜、蔵の中の物からすべてすべてを持って行っていかれてしまいます。
「高い、高い買い物をしてしまった。」と呟く丹波。このセリフ、何でだか救われます。

そう、この恋も高くついただけ。

でも時間が経ってその痛みが引いてみると、さらにいろいろなものが見えてきたのです。


最後までその人だけは信じたかった長年の相棒ビリー。

でも彼が絵を送っておいたよと言った時、それも胸が痛かったです。

彼は言っていました。一枚でも私の絵を認めてくれれば―
最後に絵を送ったと言われた時にも、ジョークであってもオールドマンは
「燃やさないように努力するよ。」みたいなことを言うのですね。

長年の相棒であっても彼の作品だけは認めなかった、天才鑑定士。

だけどすべてのコレクションを失って、オールドマンが大切に引っ越した先まで持ってきた一枚の絵は、そのビリーの絵。

他の者はいざ知らず、だけどビリーの動機は、そこにあったんじゃないかなとも思ってしまったのでした。




研究しつくされていたオールドマン。

ようやく姿を見せたクレアは、まるで絵画の中から抜け出たような人でした。〈シルヴィア・ホークスは本当に美しい人だと思いました。〉

床に無造作に置かれた機械の部品も、彼なら絶対に見逃がさないとその能力に絶大な信用があったからこその計画だと思いました。



完璧な服装と態度だけど、高級レストランでも自分専用の食器を使い、外では手袋を外せないような男だったオールドマン。ラストシーンとの対比が素晴らしかったです。

待ち合わせだと彼は言い、ちょっと体を伸ばしてその待ち人を待つしぐさ。

切ない切ないお話でした。

得たものはあったと思います。悲劇のみではなく。

だけれど、

高い、高い代償だったと思いました。




〈もう一回見るとき、チェックしたいのは窓際クレアの数字のつぶやき。救急車は144って言わなかったっけ。それはともかくあの時救急車を呼んだのは誰なの。〉



監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演: ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランドほか

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

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『鑑定士と顔のない依頼人』

□作品オフィシャルサイト 「鑑定士と顔のない依頼人」 □監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ □キャスト ジェフリー・ラッシュ、シルヴィア・フークス、ジム・スタージェス、       ドナルド・サザーランド、フィリップ・ジャクソン ■鑑賞日 12月21日...

鑑定士と顔のない依頼人

これは見応えあって面白かったなぁ。

「鑑定士と顔のない依頼人」

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「鑑定士と顔のない依頼人」

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二通り~

kiriyさん、おはようございます^^
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m

この映画のオチには二通りあって、
映画中までもその解釈はわかれてしまっています。
いずれDVDが出ると思いますが、
その時にあらゆる角度からまた考えてみたいと思います。
トルナトーレ監督、新しい切り口でしたが、
やはり素晴らしい監督です!

cyaz様

こんにちは~☆
オチが二通りと言うのは、「1408号室」のように第二のラストシーンが用意されているのでしょうか。それとも二つの解釈があるという事なのでしょうか。
DVDが出た頃、またcyazさんの感想をお聞きしたいです。

後からいろいろな想いが湧き上がってくるという素晴らしい映画だったと思います。

気づいてしまった

やっぱり、予想がつきやすい結末だったんでしょうかねえ。
帰りの観客で「大どんでん返し」などと言っている人もいました。
でも、映画として面白かったです。

ボー様

私もこの映画が、今年の一作目でした。ゼロに続いて良い映画に出会えて良かったと幸先のいい予感がしました♪

サスペンス部分が読めてしまっても、見ごたえがありましたよね。

だけど私、そちらのコメントにも記事内にも書きましたが、かなりのショックで映画館を出たときに、下を向いてとぼとぼと歩いていたんです。後ろから歩いてきたおばさまたちがすごく盛り上がって、ああだこうだと興奮しておしゃべりしていたのが、気になってしまいました。きっと「大どんでん返し」って言ってたのかも~。

kiriyさん、こんにちは!

こちら、スポンサーサイトが出てるじゃないですか(^^;
このコメント、読んでもらえるかしら(^▽^;)
また時間のある時に、森の中のほうも読ませてもらいますね~

私も最初は観終わった時に、ヴァージルが哀れで
ドンヨリ気分になりました。
でも最後に「まっ、いいか」の結論に達したのは、
キャッチコピーが「衝撃のラストを知ると構図は一転する」と
なっていたからなんですよ。
再度、気になった部分を見直して、
ヴァージル側の目線になって、一転させたの(^▽^;)
ちょっとムリヤリ感があったけど、
いろいろな角度から見ると違って見えるものばかりが出てきてたから、
哀れだけじゃなく好意的にも考えられるなあと思った次第。

エンドロールにそんな美術品情報が出てたとは知らなかった・・・
窓際クレアは救急車の番号をつぶやいて、電話してましたよ。

それから私も昔「雲霧仁左衛門」を観ました!
でも内容をすっかり忘れていて、kiriyさんのこの記事で
なんとなく思い出しました。
そうね~、両方とも高い買い物でしたね・・・(^^;

Re: kiriyさん、こんにちは!

> こちら、スポンサーサイトが出てるじゃないですか(^^;
えへへ
> このコメント、読んでもらえるかしら(^▽^;)
お返事は遅いけれど、もちろんちゃんと読みますよ~。コメント、ありがとうございます♪

ちょっといろいろあって編集画面にイン出来なかったのですが、面倒なので、それをずっと放置していたのですよ。でもYANさんの所にTBを飛ばしたくて、復旧させました。

> また時間のある時に、森の中のほうも読ませてもらいますね~

それ、嬉しい。
でも無理しないでね。
私も目も歯も指も膝も内臓も、あっちこっちがダメダメになって来て・・・うううっ、歳を痛感するこの頃
(ノД`)・゜・。

> 私も最初は観終わった時に、ヴァージルが哀れで
> ドンヨリ気分になりました。
やっぱり!?

> いろいろな角度から見ると違って見えるものばかりが出てきてたから、
> 哀れだけじゃなく好意的にも考えられるなあと思った次第。

やっぱり人生で大切なものは財力ばかりではないということなのかも。それになんとなく彼から奪っていった人たちの心の中には彼を愛してると言う感情があるなとなぜか感じられたんです。

> 窓際クレアは救急車の番号をつぶやいて、電話してましたよ。

そうなんですね。ありがとう。

> それから私も昔「雲霧仁左衛門」を観ました!

この映画の感想にこれが出てくるとはって感じですが、なんとなくそうでもして自分の気持ちを納得させたかったのだと思います。

それでは、また~。

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