スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line

ミスト

ミスト - goo 映画
5月28日、映画館にて鑑賞。

001528.jpg


ある時突然、この映画が見たくなってしまい、友人を誘って見に行ってまいりました。

私はこの映画の予告編も見る機会もなく、または題名すら事前の情報として持っていませんでした。が、数日前子供が「ミスト」という映画を見てきたと言うのです。
「面白かった?」と聞くと、変な顔をします。不思議に思って
「良かった?」と聞きなおすと、首を傾げるのです。
「つまらなかったわけ?」
「いいや、ぜんぜん。」
「ああ、普通ってことね。」
「普通というわけではない。」

面白くもなく、良くもなく、つまらなくない、しかも普通でもない映画・・・

もしかしたら観るかもしれない私に、配慮して言ってくれたなぞなぞのような彼のコメントでした。だけど、我慢できなかったのか、その後彼はとんでもない過激発言を一言。
でも、それって、今思うとかなりのネタバレ。誰もが予想できる事だから良いと思うけれど。


「ただ、俺さ、あいつが死んで、スッキリしたぜ。」

その後、テレビでやっていた「グリーンマイル」のその最後の所だけ再び見て、同じ監督の作品だと思うと、いきなり行く気満々モードに成ってしまったと言うわけです。でも行く直前に、子供に
「ホラーだよ、一応。」とジャンルを告げられると、ちょっと驚きましたが、引くどころかさらに行く気がアップ。私と友人はスプラッタは苦手でもかなりのホラー好き(ちょっと矛盾してるかな)。


見た後で、公式サイトや映画サイトの予告編や情報を読んでみました。
「ラスト15分の衝撃」と謳っていたのでしたね。ラストは確かに衝撃でした。でも、予想できてしまう結末です。そうであっても、心に残らなかったと言うわけではありません。


永久に晴れることのない霧の国の住人になってしまったような、そんな後味が残る作品だったと思います。

<以下、ネタバレしています>

ミスト


「スーパーのおやじのかっこいいったらありゃしない。」と、見てきた私に解禁になったとばかりに子供が言いました。
確かに、見た目では分からなかった一番頼りになる男だったように思います。

日常の安穏と言うオブラートに包まれている時には見えなかったものが、それが外されてしまった時に見えてくるものがあるのかもしれません。
何も目の前の真実に目を向けようとしないで、頭の中だけで思考する弁護士。強面で強気だが、いざと言う時には役に立たない男。そして、神の名で人々を扇動しようとする女。様々な人々が、狭いスーパーの中に居合わせます。

だけどこの中には、一人として悪人はいないと思うのです。現状を打開し、助かろうとした、または助けようとした人々だったかもしれません。が、それが恐ろしい方向に進んでいってしまう、絡み合う人間の恐怖を感じさせます。


この映画は、映像がとっても怖かったです。冒頭の嵐のシーンから、最初の倉庫で若者が襲われるシーンなど、突き刺さるような感覚に襲われるのです。ただ、その倉庫で触手なるものが出てきたときに
「しまった、またやってしまったかな。」と、思ってしまいました。未知なる異生物パニック映画は、面白いけれど、今特別に見たい映画ではなかったかなと思ったからでした。
確かに異次元の悪魔のような姿の、しかもかなり恐ろしい生物は出てはきますが、それよりま尚恐ろしかったのは人間の内にあるものだったということがテーマだったのでしょうか。

このような尋常ではない時に、神の名を口にする人が出てくることは、別に特別な事ではないと思いますが、彼女のようにヒステリックな教祖的な人間が出現してくる様子が描かれている物語は、あまり今までに見たことがなかったように思いました。
彼女さえいなかったら、この物語は違ったエンドを向えることが出来たのではないかとさえ思ってしまうのです。

それはまた、狭いスーパーの中だったからと言うのではなく、先の見えない限られた空間だったからなのかも知れないと思いました。限られた空間と考えるならば、同じような状況の時、その空間は町だったり、都市だったり、国だったりなどとも考えてしまうのです。友人が言いました。
「なんでか、ふと『20世紀少年』を連想しちゃった。」
それは、映画館入り口に張ってあったポスターのせいかもしれませんが、霧の中の得体の知れないモンスター、不安な人々に扇動する人間。なんとなく共通項があったようにも思います。

私はこのような映画を見たとき、生き延びる道はその時の情報をしっかり見つめ、智慧のあらん限りを絞り、右か左か、生か死かの道を選択していくしかないと思っていました。(それも、かなり自信がありません。悲鳴を上げて、一番先に死んでしまいそうです。)でも、この映画はそんな私のポリシーを根底から覆すものだったと思います。生か死か、その道は勇気や智慧や人徳などが導いてくれるものではなかったのでした。強いてあげれば、日頃から持っているこれだけは譲らないと言う強い思いなのかもしれないなどと思ってしまいました。

例えば、「絶対に子供は守る。」と言う思い。
トラックの上で見つめ返した女のように。


ここで、私が失敗したなと思っているのは、スーパーで子供とした約束の言葉です。字幕に頼って本当は彼がなんと言ったのかが、分かりません。公式サイトにあるような「この子と約束した、必ず守るとー」と、「約束して。僕をあの怪物に殺させないで。」では、、ラストで受ける印象がちょっと違ってくるなあと感じてしまったのでした。字幕の言葉通りだと、守るためにあの選択をしてしまったように感じました。それでも止めて欲しかったと言うのは本音なのですが、単純に守って、助けてとすがられていたら、違った力への後押しになっていたのではと思うのです。

SFパニックだったかも知れませんが、ページをめくるたびにいろいろな思いが吹き出てしまう本のような、デープなストーリーでした。なので、ちょっと熱く書きすぎましたね。最後まで読んでくださる方が果たしているのかは疑問ですが、もしいらしたら、本当にありがとうございます。


子供が言いました。
「だってさ、この映画に『面白い』『良い』と言う言葉は使ってはいけないような気がしたんだ、俺。」

theme : 映画感想
genre : 映画

tag : ミスト

line

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『ミスト』

原作:スティーヴン・キング 監督:フランク・ダラボン CAST:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン 他 ある夜窓を突き破...

ミスト

ノーム、気をつけろっ!外は濃霧だ!

ミスト 霧の中には何が・・・・・!?

 霧の中に潜む化け物より、人間の方が恐ろしいと思いませんか? ? 「つぐない」、鑑賞後この“ミスト”を観たのですが・・・・・。あまりの衝撃とラストの展開などが頭に焼きつき、忘れられない状態の私です。ということで、これを先に記事することにしました。 5月?...

ミスト(映画館)

この子と約束した 必ず守ると―――

「ミスト」

スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督のコンビ作で有名なのは、「ショーシャンクの空に」(1994年)、「グリーンマイル」...

映画 【ミスト】

映画館にて「ミスト」 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。 おはなし:メイン州の田舎町。荒れ狂った台風が去った翌朝、物資の買出しにスーパーマーケットに集まった住...

ミスト (The Mist)

監督 フランク・ダラボン 主演 トーマス・ジェーン 2007年 アメリカ映画 125分 ホラー 採点★★★★ この間まで勤めていた職場に、些細なことでイッパイイッパイになってパニックを起こし、ちょっとした事態を大混乱に陥れる才能に溢れた奴がおりまして。そこまでイレギ?...

ミスト:映画

今回紹介する映画は、スティーヴン・キングの『霧』が原作のサスペンス・スリラー作品の『ミスト』です。 ミスト:ストーリー 激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。デイヴィッドは不安に駆られながら、息子のビリーを連れ、隣人の弁護士?...

ミスト

この映画は予想外だらけ! 霧中のナニカも、一番の恐怖も、主人公の顛末も。 ラストは二度も衝撃に襲われる。 私は衝撃の向こう側まで行っ...

【映画】ミスト…最悪の気分になりたい方にオススメ

寒いです{/face_hekomu/}。今朝うちの周囲は薄っすらと雪景色{/kaeru_snow/}でありました(※一部山沿いの地域では積雪も…って地域なのねうちって{/face_ase1/})。 本日休みの予定だった私ですが、急遽今日の仕事が発生しちゃったため{/face_hekomu/}仕事に行ってきま?...

ミスト

「ミスト」 感想 ミスト 霧の中には”何”が待っていたのか 映画史上かつてない、震撼のラスト15分 恐ろしい…。さすがスティーヴン...
line

comment

管理者にだけ表示を許可する

おめでとうございます~☆・:.,;*

Kiriyさん、こんにちは!
心機一転、映画ブログの改装(でいいのかな?)、
おめでとうございます!!
こちらのほうが、断然落ち着いてますね(^^)
やっぱりFC2が扱いやすいですか?

「最新の記事」や「TB」の並び順が、
新しいものが下になっているのは、わざとですか?
今までは上にもってきてましたよね?
慣れないとアレ?と戸惑います。

この「ミスト」私もDVDになったら観ますよ。
スティーヴン・キング原作のものは、たいてい観てきたけど、
出来のいいものと悪いものの差が激しいですよね。
この作品はどちらになるんでしょう。
ネタバレの続きは、半年後まで、楽しみにとっておきますね!

訪問ありがとうございます!

この映画は、ラストに至る前までは、なかなか楽しんで観ました。
そして、あのラスト…そこまでやるか…と呆然。
でも、だんだん、これもいいんじゃないかと思ってきました。
なにしろ、記憶に残る映画になってますね。

本館(?)に、ペットのニャンコがいるのですね。友達申請しようかな…。

こんばんは♪

うーん、息子さんの仰った一言、私も激しく同意でした。
ただ、「スッキリした」と思ってしまう心がもうすでに怖いですよね。

子供との約束をあそこでああいう形で守るのはどうにも解せなかった。
命からがら逃げてきた、ガソリンはもう無い、巨大な怪物の姿を間近に見てしまった、同乗者はみな覚悟を決めている・・・・そんなムードの中、彼はああいう行動をとるのは必然だったかもしれませんが、それでも・・・と往生際悪く考えてしまうのです。
子供を守りたいという気持ちは同じだったのに、最初に出て行った母親と主人公の道を分けたのは何なのでしょうかねぇ。

YAN様

おはようございます&ありがとうございます♪
移転させても中味は同じなのですが、ちょっとやる気が出てきて、投げやりだった目次なんかも、少しは真面目に作ってみました。
稀にしか書かないなら、訪問してくださる方も多くはないのは承知なのですが、カウンターなんてものも、自戒の意味も込めて付けてみました。
「最新の記事」の並び順は、私もアレって思っているんですが、コレって自分でいじれるんでしたっけ?
それから、半年後の「ミスト」の感想を楽しみにしています。多分、半年後でも熱く語ってしまいそうですよ、私。「バベル」の時みたいに…(笑)
これからもよろしくお願いいたします。

記事とTB欄、いじれましたね。まったく何も知らなすぎますよね(汗)。訂正しました。私もスッキリ☆ 重ねてありがとうございました。

ボー様

おはようございます。
あのおばさんのせいと言うかお陰で、かなり印象深い作品になっていましたが、あのラストで×2のインパクトさになったかもしれませんね。

ブログ・ペットのノーマ・ジーンちゃん、時々遊んでいましたよ。私の方からもお願いいたします。夜になってしまいますが、メッセージを送らせていただくと思います。

ミチ様

おはようございます。
それを書いたら、危ない男と思われてしまうかなと少し悩みながらも、私自身が思わずその気持ちがわかってしまったので、書いてしまったその言葉。仰せの通り、そう思ってしまうことが恐怖の始まりですよね。
だけど、ボコボコにしてやりたいとは少なからず思ってしまいました(笑)

私はキリスト教ではないのですが、あのおば様に影響されてこの映画を宗教的に見るならば、一番最初(彼女を一人で帰した)に「神の試練」と言うか「テスト」があったように思いました。その時地獄門の扉が開いてしまった・・・。
ヤバイです。私、あのおば様の素質があるかも(汗)

ミチさん、あの映画を一緒に行った友人と思わず作ってしまったスローガンなんですが、
「もうだめだ! いや、後15分踏ん張ろう!」

本当に二人を分けたものはなんだったのでしょうね。

半年後

kiriyさん、観ましたよ~
私はすっかり主人公に感情移入していて、
子供のセリフも字幕しか見てなかったので、
主人公の最後の行動にも違和感なく「仕方ないよね・・・」と
思ってしまいました。
決断と行動がちょっと早いとは感じましたが。。。

そうしてみると、私はどっちかと言うと、
強く生きようとするタイプじゃなくて、
生きる事にあまり希望を感じていないタイプかも・・・と思えてきました。
いや~、いやらしい捨てゼリフを吐いても生き延びたオバサンの
ようにならなくちゃいけませんね。(^_^;

YAN様

こんばんは~☆
>生きる事にあまり希望を感じていないタイプかも・・・と思えてきました
飛躍しましたね!
でも、そう考えると、私は生きることに貪欲なタイプなのかも知れません。あまりに実行までが早くて、ショックを引きずってしまいました。

絶対に嫌だなと言うのが本音なのですが、実際にそんな選択を迫られたらわかりません。

この映画の怖い所は、生か死を分けるのに、良い人とか勇気ある人とか、正義や智慧のある人とか、そういったものが無関係だった所にあると思うのです。(記事内の重複ですね)
右か左かの選択を迫られたら、ろくでもないほうを選択してしまいそうで怖いです。
>いやらしい捨てゼリフを吐いても生き延びたオバサンの
って、最初にスーパーから出て行って、最後にトラックの上から子供と一緒に見下ろした人のことですか?
あの人はどうやって生き延びたのでしょうね。
line
line

FC2Ad

line
星が見える名言集100
line
エコライフ

powered by ブログパーツファクトリー
line
プロフィール

nanatakasou

Author:nanatakasou
kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

line
最近の記事
line
最近のコメント
line
最近のトラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリー
line
ブログ内検索
line
RSSフィード
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
FC2カウンター
line
sub_line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。