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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い4
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - goo 映画

2月18日、映画館にて鑑賞。

良作の小説を一ページずつめくって読み進めていく様な、そんな作品でした。

9.11で大好きだった父親を失ってしまった少年。
その死を受け入れる事が出来ぬまま時は過ぎて、ある日父のクローゼットから鍵を見つけた彼はその鍵の鍵穴探しをすることに。
その鍵を使って開けたその場所には、果たして彼の父からの何らかの生きていく為のメッセージは残されているのだろうか―


と言っても本編の流れの中に、謎解きのようなくだりはありません。

人との出会い・出会い&出会いで物語は作られているように感じます。
思わず、これは子供の特権の物語だなと思ってしまいました。人々は優しく同情的で少年を受け入れるのです。こんな風に人々の懐に入り込めるのは子供ならではかもと感じたのです。でも、実はそんなさりげないところに・・・・・。


だけど少年は必要以上に自分を慰めようとしまた自分の話をしようとする人々に困惑したりします。少年は知的でありながら、繊細すぎる魂の持ち主で人と交わる事に不器用なのでした。

パニック防止の為のタンバリンの音がずっと鳴り響いていました。

この映画、見たとおりタイトルが長いです。原題の直訳的なものだと思うのですが、凄くセンスが良くて好きです。へんな風に邦題付けられなくて良かったと思います。ただ、シネコンなどでは案内し辛いと見えて「『ありえないくらい近い』のチケットをお持ちのお客様は・・」と省略されていて、思わずニヤリと笑ってしまいました。
省略する時に『ものすごくうるさくて』にしなかったところもツボですよね。
「『ものすごくうるさくて』のお客様は××シアターの・・」って言ったら、何か煩いお客の案内みたいですものね。

例の如く、エンドロールで席を立つ人多し。
だけど私、黒い画面に名前だけ流れていく工夫のないエンドロールを見ていて、急に溢れるような感情がこみ上げてきました。本編では必要のなかったハンカチを取り出さなければなりませんでした。

何も見るべきものもないエンドロールで音楽を聞きながら、ふと脳内で少年の愛するものの喪失と再生の物語が繰り返されました。
いつか3.11でも何年も経ったら、このように心の内側から描くような再生の物語が描かれる日が来るのでしょうか。

やっぱり映画館に行ったらならば、やむにやまれぬ事情がない限りは、天井に電気がパッと付き現実の世界に戻されるまで楽しんだら良いのになと思います。

以下ネタバレ感想です。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い3

上記で謎ときはない、また子供の特権の映画と書きましたが、ちょっと感じた違和感、そこに秘密があったのでした。鍵が自分の思っていたものと違って失望し荒れる少年オスカーに、母が明かした秘密。
先回りしていてオスカーの事を頼んでいたのでした。
これは残された者たちの再生の物語だと思いますが、それを導いていたのはやはり父であったように思うのです。

鍵の秘密にたどり着いたオスカーは、精一杯我慢して普通に振舞いますが、耐え切れなくなって泣きながら走り去って行きます。その時思わず心の中で、そうじゃないよ。これがそのメッセージなんだよと叫んでしまいました。
鍵を渡すべき人に渡す、その過程のすべてがメッセージだったと思います。

出会った人たちに顛末の手紙を書いたオスカー。その手紙を書くという発想も、鍵の持ち主だったブラックの父のエピソードから得たものだったのではないかと思います。少年も人々と出会って多くを得たかも知れませんが、彼と出会った人たちにも得たものは多かったと思います。

9.11、最悪の日の留守番電話のエピソード。最後の電話は出ることができたのに彼は動く事が出来ないで、その電話には出ませんでした。その秘密にずっと彼は苦しんできました。
だけど、もし彼が電話に出たとしたら、その直後の崩壊に少年の心が耐え切れたのか、それはわからない事だと思いました。
そしてここでも心の中で「良いんだよ、出なくて良かったんだ。パパは分かっていてたよ。」と言ってしまっていたように思います。主人公の少年との心の対話が多かった映画だったと思います。意味もなく・・・・。

トム・ハンクスの父親役も良かったのですが、サンドラ・ブロックの母親役も素敵でした。
少年は時には残酷。
9.11の時、ビルにいたのがママだったら良かったんだなどと言います。もちろん本心ではありません。
「そうね、ごめんね。」と自分だったら言うだろうなと思ったら、彼女も「本当にそうね。」と答えていて、このシーン泣けました。

なんとなく自分が映画の中にかなり入り込んでしまった映画だったかもしれません。

間借り人、おじいちゃんの存在も良かったですね。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い


ものすごくうるさくて、ありえないほど近い2



theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

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素晴らしいです、

記事の文章!
いま地震が来ていますが…日本も3.11を経験して、多少アメリカの9.11に感じるものが大きくなっているのではないかとも思います。
ここに書かれていて思い出しましたが、「お母さんが…」「本心じゃないよ」なんて、下手なドラマだったら、あざとくて聞いてられないようなセリフだったかもしれません。
我が家では本作の素晴らしさを書くのは放棄しました…。書くとしたら何時間かかるか分かりませんので…(苦笑)

ボー様

あっ、もしかして褒められてる!?・・(笑)

この映画、見ている時にも良かったけれど、あのシーンこのシーンと思いだすと、またじわじわと泣けますよね。

ボーさんが、
>我が家では本作の素晴らしさを書くのは放棄しました…。書くとしたら何時間かかるか分かりませんので…(苦笑)
とおっしゃられるのはよく分かります。
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