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一命

一命 - goo 映画

201110301

10月30日、映画館にて鑑賞。

この映画、映画館での予告編でも気になっていたけれど、私を劇場に足を向けろと即したものは、テレビのCMで一番印象に残った瑛太のカッカと裃を脱ぐシーン。全くもって予備知識がなかったので、この先どんな展開になるのだろうと、凄く気になりました。

それなのに行こうと思った直前に、姉がネタ晴らし。

もうこれからは見に行く前に、行こうと思ってる事さえ私の友人や姉とは話題にしないわ、私!
プンスカ。

だけど、この映画に関しては知っていても良かったような。

本当は知らないで、映画館で凄く驚いてもみたかった。
でもこれを映画館で初めて知ったら、恐ろしさ倍増だったかも・・・・と微妙。

現に、その映像を直視出来なかったです。

ところでこの映画には、「龍馬伝」で私が大好きだった後藤様を演じた青木崇高が沢潟彦九郎役で出演しています。
何の情報を持たずに(姉のネタばらし以外は)見たので、凄く嬉しかったです。
しかもかなり憎たらしい。
この人が、余りにも非情な人であったから、この映画も面白さが増したようなものだと思います。

ふふふ、流石、私の元後藤様。

って、それはともかく「切腹」と言う映画のリメイクだったのですね。海老蔵の役は仲代達矢が演じたみたいです。機会があったらそちらも見てみたいと思いました。

キャストも良かったです。
そして物語りも・・・。

この映画を見ていると、なんでもないようなささやかな日常が、本当に愛おしくなってくるのです。大切なものは、そんな貧しいけれど日常のささやかさの中にあるのかもしれないと思えるのでした。


<以下ネタバレ感想です。>
201111302

瑛太のカッカと裃を脱ぐシーン。
この後、どうなるのだろうと思っていた私。

まさか竹光で切腹にする事になろうとは。

このシーンは凄まじくて、そしてはらわたが煮えくり返るのです。

何が、何が、武士だ。

戒めと言うのなら、此処までやる事はなかったはずなのです。

彼らは「武士」と言う言葉で縛られた鬼畜です。

そう思えてしまうからこそ、海老蔵が演じる津雲半四郎の言葉が響きます。
海老蔵、良いですねえ。抑えたような話し方に惚れ惚れします。

だけど私が後から思い出しても涙が出てきてしまうシーンは、満島ひかりが演じた美穂が、骸となって戻ってきた夫の袂から血に染まった和菓子を取り出し、それを食べる所です。もうここは滂沱の涙でやばかったです。
おたべと、既に死んでしまった子供の口元にちぎった和菓子をもっていく妻。

今思い出してもジーンと来ます。

子供の死にも間に合わず、帰ってこなかった夫。彼はその時に帰ってきたくても帰ることが出来なかったのでした。だけどずっと心は妻と子供の元にあった。それは井伊家で出された和菓子を袂に入れていた事で、しっかりと妻にも伝わっていたのだと思います。

ひとつの饅頭を分け合って食べる幸せ。彼らにとって貧しさは不幸せではなかったのです。


そして夫が使った竹光で喉を掻き切って死に絶えた美帆。

その竹光を見て、半四郎は後悔の念に押しつぶされそうになります。なぜならこんなに追い詰められていても、半四郎の腰には名刀が刺さっていたのです。自分の子供のように育てた娘婿の千々岩求女が、家族を守る為にとっくに捨てたものを半四郎には捨てられなかったのです。それは「武士の誉れ」「武士の誇り」・・・何の意味もない事。

井伊家で刀を抜いた半四郎が持っていたものは・・・竹光。

もう刀を売ってお金を得る必要などないわけで、この竹光は子供たちを殺してしまった贖罪、又は家族の絆だったのでしょうか。

半四郎は竹光で誰かを殺したわけではありません。形の違う切腹のようなものだったと思います。
井伊家の家老の斎藤勧解由は役所広司が演じると、どこかギリギリの部分で良い人なんじゃないかと期待してしまいます。
でもとうとう最後まで武士問答はすれ違いのままでした。

底辺を知らない政治家的発想の斎藤。
主君についていくしかない武士は運によって、周りにいるのは求女であって、そこにいる者がここに座っていたかも知れないと言う言葉も胸に響きました。

二匹の猫の描き方が素晴らしかったですね。

「武士の・・」「武士の・・」と言っていた井伊家でしたが、多勢に無勢、両手を上に掲げて戦闘放棄の者に大勢で切りかかるなど、卑怯の連続と言う戦いのシーンで、皮肉が生きていました。

201110303


蹴られてばらばらになる赤兜。
髻を取られた事により、屈辱から腹を掻っ切る沢潟彦九郎。

思わず「ざまあみろ」と思ってしまいました。
また千々岩求女を竹光で切腹に追い込んだ因果応報なのだと思いました。

だけど結局それも末端切り。

殿の帰りに、しゃあしゃあと家老は「赤兜」は我らの誇りと頭を下げる所で終わるのです。
秀逸でしたね。

201110304



市川海老蔵 (津雲半四郎)
瑛太  (千々岩求女)
満島ひかり (美穂)
役所広司  (斎藤勧解由)
竹中直人  (田尻)
青木崇高  (沢潟彦九郎)
新井浩文 (松崎隼人)
波岡一喜 (川辺右馬助)

監督 三池崇史


theme : 邦画
genre : 映画

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【一命】武士の義・赤備え、クソくらえ

一命 監督: 三池崇史    出演: 市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、役所広司、竹中直人、青木崇高、新井浩文、波岡一喜 公開: 2011年10月       理不尽だけど、どうし...

■映画『一命』

それは、こんなに気合いの入った映画の撮影が終わったら、ちょっとハメを外したくもなるよね…。 と、ちょっと市川海老蔵の心境に思いを馳せてしまうこの映画『一命』。 この映画にはやっぱり海老蔵の才能が必要だったし、海老蔵がいなくてはなりたたない作品だと思う...
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comment

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No title

後藤さまは、こっちでも意地の悪さ丸出しの役だったわね。(`Д´) ぷん
でも、私も青木さん好きです♪

全く予備知識なく行ったけれども、三池監督だからあの程度は覚悟してました。
でも、それ以上に苦しかった。求女がとにかく可哀想。

帰りに劇場の下に入っている食品売り場で野菜が大安売りしていて、近頃いつもなら
産地を確かめてから買うんだけど、全く見ないでどんどんカゴに入れました。
買うお金があって食べられるんだから、それだけでいいじゃないか、と思ってしまった。

くう様

ブログにコメント、ありがとう♪
「龍馬伝」でギラギラキャラの後藤様のファンだった私は、結構マニアックな人かも知れません。

青木さんは、こういう濃い役が似合いすぎるくらい似合っていますね。この人が次に全く違った優しい純朴青年の役なんてやって、私を驚かせたら、その意外性に恋に落ちてしまうかも(笑)

>三池監督だからあの程度は覚悟してました。
私は姉から聞いちゃったので、覚悟していました。(プンプン)
でも、それでもきつかったです。
介錯人をチラリと見て合図したら、介錯するのが暗黙のルールなのに、・・・・

究極のいじめですよね。「いじめ」と言う言葉では言葉未満かもしれないけれど。

>買うお金があって食べられるんだから、それだけでいいじゃないか、と思ってしまった。

これもなんか分かるなあ~。
この映画を見終わった後、普通に生活できる事やささやかな幸せに感謝したくなりますよね。
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