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沈まぬ太陽

沈まぬ太陽 - goo 映画

sizumanutaiyou

11月8日 映画館にて鑑賞

ネタバレしています。
休憩が10分入りましたが、3時間30分、本当に見応えがありました。企業がらみのお話は、時には政治とも絡んで、重すぎてテンポが悪くなることもありますが、この映画にはそれがありませんでした。
山崎豊子の小説を基にしたフィクッションで登場人物は実在しなくても、その舞台はあそこ。

私は最初、あれやこれやの物語がすすんで、ジャンボの事故シーンが来るのかと思っていたので、しょっぱなからのその場面に緊張しました。
子供に手を振るお母さん。家族三人で写真を撮る若い夫婦。シフトを変わってあげるスチュワーデス。何が起きるのか分かっているゆえに、悲しくてやり切れませんでした。

ダッチロールの機内の様子も直視できませんでした。

一緒に行った友人が、御巣鷹山のシーンで小さな声で聞きました。
「これは当時のニュース映像?」

もちろんそうではありませんが、ふとそう思いたくなるほどリアリティがありました。

主演の渡辺謙が、その箱は空っぽだと分かっているのに、そうは思えなくて胸がいっぱいになったと語っていた棺が並んでいるシーンは、まさにそのとおりだと思いました。


労働組合の委員長を務めた恩地は、会社から僻地の海外勤務をおよそ9年にも渡って強いられました。通常なら2年で帰国が常識の人事でしたが、人望も厚く会社には目障りな恩地の人事は特別なものでした。詫び状を書けば許すと迫る反勢力。
なんだかキリシタンにコロベと言っているような、そんな感じがしました。家族を辛い目にあわせても
自分に正直に生きた恩地。

また一方で、やはり自分の気持ちに正直に生きてしまった行天の生き様にもすさまじいものを感じました。止まらないで生きて行くということは、辛い事なのだと思いました。三浦友和が好演していました。

予想外に良かったのは、石坂浩二の国見会長でした。国見と恩地が新年の一番機を手を振って見送るシーンに「原点」を観た思いです。

ふと思ってしまったのですが、天下り官僚のじい様たちは、映画館に足を運ぶなんていう心豊かな時間などを持つことがあるのでしょうか。あると言うのなら、是非この映画を見て、自分たちの姿の醜さを客観的に見たらどのような感想を持つのか、興味深い所です。

去り行く彼が最後に言った言葉は、とても良かったのですが、正確なセリフが頭にぜんぜん入っていません。でも「安全を願う気持ち・・・」と言うそのセリフからは、今の日航への完全なメッセージだったと言えるのかも知れないなと思いました。

違う話ですが、香川照之さんは同じシネコン内の違った部屋では、負け犬を相手に吠えていますが、この映画では、最後に一咬みする負け犬を演じているわけですね。どうでも良いけれど、やっぱり香川さんは、日本で一番売れている役者さんなのではないかと思います。

息子役の柏原崇。私、この人を見ていると、幸せな気持ちになってきます。彼の上品なイケメン振りが好きなんです。
恩地の家族にもいろいろな苦労があったものの、その家族たちが彼を支えてきたのだと感じます。

僻地ロケ。住むには大変でも、その映像を見るのは楽しいです。
カラチ、テヘラン、ナイロビ・・・
最後はニューヨークロケもあり、この映画は本当にお金がかかっています。
「『角川』、頑張ったな」と思ってしまいました。

作り手の丁寧な熱き思いを感じ、ジーンと感動しました。
そのラスト、遮るものもなく果てなく続く大地を走り続けるジープ。太陽はまるで沈まないかのように大地を夕日に染めています。
その映像の中に今の日本を生きる私達へのエールみたいなものを、私はなぜか感じてしまいました。

theme : 邦画
genre : 映画

tag : 香川照之 渡辺謙

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沈まぬ太陽

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沈まぬ太陽、私も観ました

そう、全然長く感じませんでした
幕あいに流れる音楽は、事故の遺族の方の演奏とお聞きしました
レクイエムのように聞こえました

搭乗前のシーンは泣けて泣けてしょうが無かったです
ちびっこパイロットの子供が、飛行機が落ちて行く時どんなにお母さんを思った事か

その気持ちが遺されたお母さんにも痛い程解るだろう、それだけにやるせなくて

国見会長良かったですね
石坂浩二が最近珍しく昔のように「いい人」の役でした

ニコル様

体調の方は如何ですか?

>幕あいに流れる音楽は、事故の遺族の方の演奏とお聞きしました

そうだったのですか。きっと心が篭っていたのでしょうね。私も知っていたら、レクイエムのように聴こえたと思います。
ちびっ子パイロットの子供の機内シーンは、本当に胸が潰れるような気持ちになりました。今、思い出しても涙が出てしまいました。

この映画は恩地などの男の生き様だけではなく、かつて本当にあった悲劇を直視して描き、人々が忘れてはいない記憶をさらに確認させたと言う点においても、見るべきものがありましたね。

石坂さんの国見、良かったです♪

こんにちは!

kiriyさん、最近、映画鑑賞のほうはどうなってるんですか?
観ても、ブログの更新がないだけですか?

この作品、kiriyさんは映画館でご覧になってるんだろうなあと
思って覗いてみたら、やっぱりありました!

実在の企業や政治家が想像できるので、
ここまで描いていいのかハラハラしながら、
またこんな裏工作があったのかとムカムカしながら観ましたよ~

自分に正直に信念を曲げずに生きる恩地を
渡辺謙さんがカッコよく演じてましたね~!
最後の真っ赤な夕陽と恩地を重ね合わせて、しみじみしました。
あの太陽には私達を励まし勇気づけるようなものがありましたね。

YAN様、申し訳ございません。



こんにちは。
映画はミーハ的なものからしっとり系のものまで見て入るのですが、最近感想を書く気分じゃなくて、このブログは完全に休眠中です。でも、これといってお知らせもしていないのは、自然に目覚める予定だからです。
だけど、ちょっと、後ろめたくて自分のブログなのに足も向かず・・・指かな、この場合(笑)、またも放置と言う失礼な事をしてしまいました。許してたもれ。

ところで、映画のお話。
この映画は見ごたえがありましたね。なにかお勉強にもなりました。途中では報われていないようにも思いましたが、自分らしく生きた方が、やはり人生の勝者と言う感じがしますよね。
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kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
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