スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line

八日目の蝉

八日目の蝉 - goo 映画


八日目の蝉1


4月29日横浜ムービルにて鑑賞

世間の「泣いた」と言う評判が気になって、原作から先に読んだ「八日目の蝉」。この感想を本当に極短く「森の中の一本の木」の「1月2月を振り返って」の読書の項目で書かせていただきましたが、飛んでいただくほどの長さも無いので、ここに再掲させていただきます。

『「八日目の蝉」。泣いた人多数と言うこの作品。泣き虫なので私も号泣かしらと思いきや、どこで泣くのかも分からずに一気読み。いや、この小説のテーマには共鳴できます。ラストの主役の女性の心の中の独白には人生の力強さを感じます。

でもたぶん最初で気持ちが躓いているのです。前半は本当の母親から子供をさらった最低の女の物語です。その母親が自分に何をしたのかとか、どうも、ろくでもないだらしがない女のようだなんてことは関係がないのです。子供をビニール袋に入れて夜のゴミ捨て場に捨てたわけではないのですから。この女は鬼畜です。それが作家の手に懸かり主観で描かれるとこうなるのかと、妙な感心をしてしまうのでした。愛情深く大切に育てても、そんな事に何の意味はないと思ってしまうのです。ドラマの「MOTHER 」とは本質的に違うのですよ。

前半はサスペンスとしてちょっと面白かったのですが、なるようになって良かったと本当に思いました。

ただ本当の物語は、連れさらわれた少女が大人になるまで、そして大人になってからが本編だと思います。再生の物語、涙は伴いませんでしたがジーンとしました。

もうひとりの主役の女性に手厳しいのは、私の中の母性がそれを許したくないからです。

だけどこれ、映画で公開されるのですよね。映像はダイレクト。映画見たら泣いちゃうかもね。』

予想通り、映画は最初から号泣でした。
だいたい私は昔から、子供が映画の中で「エーン」と泣けば、涙が条件反射のように出て来る事になっているのです。これは子供の時からの習慣で、別に母になったからとか言う問題ではないのです。たぶん10歳も歳が離れた妹がいるからだと思いますが、映画の中で子供に泣かれると、その映画のよしあしなんか関係なく涙が出るのです。

よしあし関係なくと書きましたが、この映画は良かったです。原作でも前半の犯人希和子の膨大な言い訳話とは違って、後半は被害者家族の再生の物語になっていて感動するのですが、その後半の物語を同時進行させて被害者少女の成長の物語になっているのです。
この小説を愛している方には、カチンと来るような書き方をしてしまっているのは分かるのですが、どうも私はこの物語の主人公希和子側に立って感情移入は出来ません。
それでも、私が好きな女優さんの永作さんが希和子を演じれば、その人間性と行動に共鳴できなくても、その母性に涙しないわけはないと思っていました。

映像の力は、やはり凄いのです。

冒頭から泣きまくり・・・

以下はネタバレ感想です。

八日目の蝉2



その冒頭は裁判シーン。実の母の独白から始まります。希和子に共鳴できなくても、この母には心の底から同情してしまう私です。原作と違って、次の子供もいない彼女にとって、子供をさらわれていた4年は地獄の釜の中にいたと言っていいでしょう。

小豆島では幸せだった希和子。この時、ひとり映画館で異種の涙を流していたのは、私だけだったかもしれません。幸せだった希和子と薫。その別れに涙が出るというよりは、この期間にいなくなってしまった恵理菜を想っては、胸を引き裂かれるような時を刻んでいた母親がいたのかと思うと涙が出るのです。


子供を取り戻しても、その子は実の父、母を知らないおじさんおばさんと思う・・・・。

八日目の蝉3



さながら親子の宿命のように、希和子と同じ道に踏み込んでしまう恵理菜。つまり希和子と同じように妻子のある男の子供を身ごもってしまうのでした。
一緒に見に行った姉が後で教えてくれたのですが、希和子と恵理菜の自転車の乗り方が同じだったらしいのですね。

大切な時間を奪ってしまった希和子。

だけどその希和子のシーンでも、逃避行の時に泣きやまない赤ちゃんに涙する希和子に思わずもらい泣きしてしまいました。エンジェルさんの所では、最初から廊下を歩くと大きな音がするのが気になりましたが、それがまた逃げていく時に、希和子の大きな足音となって、凄く印象的な効果をあげたと思いました。

子供の涙に弱い私。ここで見たマロンちゃんの涙にも泣きました。

少し遡って、希和子が髪を切るシーンは一発勝負だったとか。でもあれは、どんなに切羽詰っていても本当の母親ならばやらないことですよ。なぜなら如何に撮影と分かっていても、赤ちゃんの目と皮膚が心配で気になってしまいましたから。

原作ではなんだか半端で訳の分からないまま終わった火事エピ、回収し切れていなかった写真館エピ。火事エピはカット。写真館エピはラストに効果的に使われていました。

私は、そのラストまで泣きに泣きました。
希和子には共鳴しない。それは私の母性が許さないから。だけどこの物語は、その母性の物語。
「まだ会っていないこの子を、もう私凄く愛している。」

この映画は、恵理菜の美しい涙の顔で終わります。

凄く素敵な終わり方だと思いました。

そしてなぜだか私も、もう成人になってしまった子供たちにも、もっと優しくしてあげたい、そんな事をふっと感じてしまったのでした。


八日目の蝉4

そうそう、男二人はしょうもないよ。だけどそんな男が好きな人って、確かにいるのって知ってる。

井上真央 (恵理菜)
永作博美 (野々宮希和子)
小池栄子 (千草)
森口瑤子 (秋山恵津子)
田中哲司 (秋山丈博)
劇団ひとり (岸田)

監督  成島出
スポンサーサイト

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

line

ブラック・スワン

ブラック・スワン - goo 映画

3a648807-s.jpg
2011年5月23日映画館にて鑑賞。

この映画を見に行くためにバスを待っていたら、友人から電話が入りました。バスを待っている間の時間つぶしは大歓迎ですが、この映画を見に行くためにバス停にいる旨を伝えましたら、
「それを観に行くのね。それって・・・・・・・・・」と友人は言ったのです。
「それ、既にネタバレになっているから、その先言わないで。」
「もちろん言わないわよ。」
・・・、だから既に言ってるって。

映画の感想は難しいなと思いました。例えばこれから観に行く人に「面白かった。」「良かったよ~。」「見応えあったよ~。」「好きな映画だわ。」はセーフでも、「怖かった。」「ラストに吃驚」「泣いた~」と言うのは、そういう映画なんだと分かってしまう故にネタバレになってしまうのかもしれません。

ただそこまで気を使っていたらブログなんかは書けない訳で、また、映画を見る前に事前にブログなんかを読む方は、評判と共にある程度のイメージが逆に欲しかったり、それなりの覚悟をしているのだと思うのです。何の情報もなく見に行きたい時は読まない事に越した事はないですよね。


でもこんな風に不用意に言われてしまったら、防ぎようがないですね。彼女がなんて言ったかは後ほど。でもその彼女が、
「私は駄目だけど、あなたはきっとこの映画が好きよ。」と言いました。

それでなのか、この映画を見た後ずっと考えてしまいました。
私はこの映画が好きなのか、否や。

これもある意味、イメージのネタバレですが、「凄まじい」と言う言葉が似つかわしい映画だったと思います。

好きか、否か。

少なくても前から好きだった、ナタリー・ポートマンはさらに好きになりました。

重い・重い・重い・・・・・
その重さゆえに、やっぱり好きかもしれません。

だけど、この映画を二回見たいかと聞かれたら、私はテレビでも見ないと答えるかもしれません。だって本当に疲れましたから。

以下はネタバレ感想です。

ブラックスワン

上の彼女が、なんて言ったのか。
それは
「あの映画、後味悪くて、しばらく席から立ち上がれなかったわ。」なのですよ。

サスペンスと言うジャンルに分類されているというのに、「後味の悪い」結末が待っているのかと観に行く直前に分かってしまった悲劇。だけど、タイトルからして、実は怪しい感じが漂っているし、まあ良いか。「ブラック・スワン」は役名でありながら、「ブラック」と言う響きが、やはりダークなイメージを与えますよね。

「白鳥の湖」はバレエの物語としてはかなりの有名どころで知名度も高いと思います。ヒロインの白鳥の姫よりも魔女の娘である黒鳥の方が、技術的に難しいのだとは知っていましたが、同じ人が踊らなくちゃいけないのか驚きました。この清純と悪との対比が面白いのかもしれませんね。

この映画も同じような部分があるように思いました。

優等生で清楚なヒロインには、もともとささやかな影が見え隠れしていました。美しいもの、完璧なものに対しての憧れ方も、歪んだ愛の妄想に囚われたり、その持ち物をそっと盗んだりで、パーフェクトな「白」と言うわけではなかったと思います。

完璧な完成を求めるあまりに壊れていくヒロイン。

でもいろいろインパクトの強いシーンがたくさんあったのに、私が一番強く心に残ったシーンは、母親の
「役に潰される。」と初日を休ませようとしたシーン。

なんて事をするんだ、この母親は、と思う反面、彼女の気持ちが痛いほど分かるし、彼女の勘は当たっていたのですよね。
そして、その次に印象的だったのは、踊りの最後に、白鳥は魔法使いを見て王子を見て、そして観客を見る、そう言う流れになっています。彼女が最後に見た観客は、歓喜に沸く客席の人々。だけど本当はその中の一人感涙に咽ぶ母一人。

「ママ、見てくれた。」
そんな台詞はありませんが、母の姿に満足するヒロイン。

この母と子の関係にはいろいろな事を考えさせられました。
最初は一番の理解者で心の支えになっている母なのかと思っていたら、俗に言う母娘の双生児的愛で、母の愛は時にはヒロインニナの心の成長を妨げます。
一晩中、娘がアレルギーの肌を掻かないかと見張る母の姿には複雑なものを感じました。

しかしこの映画は、単なる「アトピー」であってもホラーっぽく見えるから不思議です。
ラストがラストだったので余計な追いかけはなかったのですが、元プリマを傷つけたのは、本当は誰だったのか・・・
うーん、恐ろしいです。

一人称と二人称が映像の中で混濁している・・・・
この恐怖はラストに一気にいきますね。

でも、彼女が乗り越えなければならなかったものは、時にはウザイ母の愛だったので、実はもっと恐ろしい最悪なラストを妄想してしまい、なんだかあの終わり方で逆にホッとしてしまった私なのです。部屋の鍵代わりに持ち込んだ鉄パイプにも、結構ドキドキさせられました。

道を究めたいと願っているものには、その煌きは一生に一度でも満足だったのでしょうか。
そう思うと、ちょっと悲しくもなったりしたのでした。

映像の力もあいまって、ブラック・スワンの踊りのシーンは圧巻でした。素晴らしい!!

監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ナタリー・ポートマン (Nina Sayers)
ヴァンサン・カッセル (Thomas Leroy)
ミラ・クニス (Lily)
バーバラ・ハーシー (Erica Sayers)
ウィノナ・ライダー (Beth Macintyre)


ブラックスワン2

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

tag : ナタリー・ポートマン

line

ジュリエットからの手紙

ジュリエットからの手紙 - goo 映画


ジュリエットからの手紙2
5月27日映画館で鑑賞。

前回の映画が「ブラック・スワン」で、傑作でありながら重かったので、なんだかそれの中和剤的な映画を見たくなってしまいました。だからと言ってツバメ船長のお話と言うのも疲れそうです。お顔がスマイルマークになれるような映画はないかなと思い、出掛けて参りました。

まさに私の願いどおり、スマイルマークのような顔になれる映画でした。

ちょっぴり愛を感じたいなと言う時に最適な映画です。
以前、なんだかがっかりしちゃった「食べて祈って恋をして」をふと思い出してしまったのですが、こちらの方が「食べて」と言う部分も、本当に楽しそうです。

楽しそうだったのはヒロインのソフィーではなく、その婚約者のヴィクターだけだったのかもしれませんが、その楽しさが伝わってきて、イタリアっていろいろ良いよなと憧れの思いも強くなってしまいました。

もちろんジュリエットの生家にも行ってみたいです。
あんな風に、世界中の女性が訪れて手紙を書き、それに対してジュリエットの秘書たちが返事を書くなんて、この映画を見ようと思うまでまったく知らない事でしたが、とっても素敵な事ですね。

いつか行って手紙を書き、お返事を貰いたい。でも、なんて言うかコレと言って書くことがない・・・・・
まあ、それはどうでも良い事なのですが、もうひとつどうでも良い事をメモとして残しておきたいと思います。
それは、今私の三倍は忙しそうにしているので、声もかけてあげなかった姑は、きっとこの映画が好きなはずです。たぶん彼女はこういう映画を見たいんだと思いました。それなのに、忙しくて無理だとは思うけれど、誘いもしなくて申し訳ないとも、映画を見ていたときに思ってしまいました。

いつまで経っても元気溌剌な彼女が好きな映画のジャンルは「ラブロマンス」。

女性は、いつまで経っても枯れ木になってはいけないような気がします。コレはこの映画にも通じているのかもしれませんね。

ところでヒロインのアマンダ・サイフリッドは可愛いですね。どこかで見た顔よねと思ったら、次回作は「赤ずきん」。近頃頻繁にテレビでお見かけしていました(予告編で)。それから「マンマ・ミーア」の娘役の人ですよね。

以下はネタバレ感想です。
ジュリエットからの手紙1

↑ やっぱり可愛い、アマンダ。

50年前の手紙を偶然、ソフィーが見つけてお返事を書き、それによって手紙を書いたクレアが現れ昔の恋人ロレンツォを捜す旅が始まるのでした。
行動の早いクレア。
突然現れたクレアの孫は、「なんていう手紙を書いたんだ。」と怒りますが、どんな手紙を書いたのか、とっても気になりました。それは後から良いタイミングで読まれることになるのですが、なんて言うか上手く出来ている映画だと思いました。

意地悪な見方をすればご都合主義にも思えるのかもしれませんが、こういう映画はそれで良いんじゃないかなと思うのですよね。
運命と言うのはいったん回りだすと、ぴったりと嵌るパズルのようなものなんじゃないかなとも思うのですよ。
(そんなこと言ってますが、良い男が続けて現れてちと羨ましいじゃないかとやっかんでみたりして・・・)

ラストは予想通り。でもそれがとっても嬉しいのです。

やっぱり愛は一緒に居て育める人とじゃないと駄目よねと言う教訓なんじゃないかしら。この映画は恋人たちが見るのに凄くぴったりとした良い映画だと思うけれど、遠距離恋愛をしている人が、たまのデートで見ては絶対にいけない映画かもしれませんね。

欲を言うと、もう一度ジュリエットの生家がお話に絡んで欲しかったような気もします。

初めの方でもソフィーは手紙を書きかけていました。でも旅が終わった時のソフィーだったらなんて書いたのでしょうか。

詳しく書いてないので、ネタバレ感想と言いながら、実はネタバレにはなっていないかもしれませんね。
でも、ネタバレ画像・・・かな。↓

ジュリエットからの手紙3


アマンダ・サイフリッド   (Sophie)
ヴァネッサ・レッドグレイヴ (Claire)
ガエル・ガルシア・ベルナル (Victor)
クリストファー・イーガン (Charlie)
フランコ・ネロ (Lorenzo Bartolini)

監督 ゲイリー・ウィニック

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

tag : アマンダ・サイフリッド

line

「レクイエム」

5月28日wowowで「レクイエム」と言う映画を見ました。


レクイエム2


静かに心に残る良作であったのですが、非常に地味で、単館上映だったのだろうかと思いました。

後で調べてみると、劇場での一般公開はなかった作品でした。2009年、イギリスとアイルランドの合作であるこの作品は、本国イギリスでも劇場公開ではなく、bbcテレビで公開されました。

しかしながら、第25回サンダンス映画祭において、監督賞と脚本賞を受賞し、日本でも第22回国際東京映画祭で「5分間の天国」と言う邦題で上映されました。
原題が「Five Minutes of Heaven」なのでそのままで、そしてなかなかのタイトルだと思うのですが、何故それがDVD販売時になると「レクイエム」になってしまったのかは、素人の私には理解できないことなのですが、劇場公開なくてDVDのみの発売でも、「5分間の天国」では売れないと踏まれたのでしょうか。
こういうのって、不思議ですね。

しかしこの5分間の天国は、一体いつをさして言っているのでしょうか。目的を成し遂げた時・・・、それともすべてを許した時・・・それともあの・・・

お話は、
爆弾テロや殺人が日常茶飯事となっていた1975年の北アイルランドで、アルスター義勇軍(Ulster Volunteer Force)[3]のメンバーである17歳のアリスター・リトルは報復テロとしてカトリック教徒である19歳のジム・グリフィンを殺害する。しかし、その現場をジムの8歳になる弟ジョーに目撃される。

33年後、加害者であるアリスターと被害者の弟ジョーがテレビ番組の企画で顔を合わせることになる。

事件後、アリスターは無期懲役の刑を受けるが12年で釈放されていた。服役中に彼は自分の犯した罪を深く悔い、出所後は自分のような過ちを若者たちに繰り返さないように説いてまわる活動をしていた。一方ジョーは、ジムの死がジョーのせいだと母親から責められ続けた辛い日々の記憶に未だに苦しんでいた。

撮影現場でジョーはアリスターを殺そうとナイフまで用意していたが、土壇場になってカメラでの撮影を拒み、その場を後にしてしまう。その様子を影から見つめていたアリスターは、自らジョーに会いに行くことを決意する
。wikipediaよ
り」

以下はネタバレ感想です。

レクイエム

事件が起きる前の、普通の生活。少年は外の壁で執拗にサッカーのボールを蹴っています。
早く家に入りなさいと口々に言う家族のその目は、その少年を愛おしく見る普通の家族の目でした。

でも、アリスターが家にやってきた時、覆面姿のその姿に成すすべき事が何かも分からずに、目の前で兄が射殺されてしまうのでした。母の「お前が何もしなかったから、お前が殺したようなものだ。」と子供を失った母は、鬼の形相をしてその少年を責めたのでした。

被害者の家族のその後は、犯人のアリスターの口から語られます。心労で父は半年後に死に、もうひとりの兄は麻薬に溺れて死んでしまいます。そして母も。悲劇から立ち直れなかった被害者家族。
家族たちのその後など、微塵にも考えずに凶行に及んでしまった、まだ少年に近い青年だったアリスター。

その後の33年と言う年月は、彼らに何を与えたのでしょうか。
少なくてもアリスターには、物事が分別できる年月を与えたと思います。ただ、少年だったジョーの中の憎しみを消す年月ではなかったのですよね。

きっかけはテレビ局の企画でも、向き合う事になってしまったジョー。
テレビ局の思惑は、アリスターの謝罪→ジョーの心の葛藤→そして許すという構図だったかもしれません。

だけどジョーにとって向き合う事は、憎むべき相手を殺す事でした。ナイフを持ち階段を下りていくジョー。勇みすぎて最後の段で躓きます。階段を下りるシーンでも、テレビの番組なので取り直しです。緊張をほぐすためのタバコタイムの時にアシスタントの女性が、アリスターは孤独に人生を生き、過去を悔いている良い人だとさりげなく言います。動揺するジョー。
心変わりをし、その場から逃げ帰るジョーでしたが、その様子を見ていてアリスターは単独で会いに行くのでした。

ジョーには可愛い娘が二人居て、ジョーを慕う妻も居たのです。

かつての凶行場所で対峙する二人。

格闘する二人・・・・

もう終わらせろ。そしてこれからは二人の娘のために生きるのだ。とアリスターは告げて去って行きます。
ジョーは苦しみながら、その苦しみと向き合い・・・そして・・・

ある日道を歩くアリスターのところに電話が掛かってきます。

「終わった。」と、それはジョーからのものでした。

終わった。

被害者家族がようやく過去の呪縛から解き放たれて、未来に向かったそのとき、その電話を聞いて、道の真ん中で泣き崩れてしまうアリスター。
「5分間の天国」と言うのは、この瞬間を言ったのでしょうか。

そして彼は立ち上がり、また道を歩いていくところで終わります。


静かで秀逸な作品でした。

監督: オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演: リーアム・ニーソン
ジェームズ・ネスビット

theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
genre : 映画

line
line

FC2Ad

line
星が見える名言集100
line
エコライフ

powered by ブログパーツファクトリー
line
プロフィール

nanatakasou

Author:nanatakasou
kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

line
最近の記事
line
最近のコメント
line
最近のトラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリー
line
ブログ内検索
line
RSSフィード
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
QRコード
QRコード
line
FC2カウンター
line
sub_line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。