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カイジ ~人生逆転ゲーム

カイジ ~人生逆転ゲーム~ - goo 映画
カイジ1

10月12日、映画館で鑑賞。

長編漫画原作ものを見るとき、常々感心する事はその纏め方です。それは小説原作でも同様なのかもしれませんが、読むだけでも何時間も費やすものを2時間から3時間程度に纏め、尚且つダイジェスト版にならないように、それだけで独立した世界観の物を作らなければならないわけですから、ライターさんと監督の腕の見せ所なのですよね。

「カイジ~人生逆転ゲーム」は、原作の持っているエピソードを解体しさらに組み合わせ、流れるように物語を完成させた良く出来た作品で、2時間20分があっと言う間に終わってしまった面白さでした。

人気漫画が原作と言っても、主演の藤原竜也に魅かれて劇場に足を運んだ人たちは、同じ漫画原作ものの「20世紀少年」や「デス・ノート」などと違って、絵柄やテーマなどから原作とは無縁の人が多かったのではないかと思います。
ですが原作知らなくても、映画の流れに違和感などはなかったのではと感じました。

ただ、一点だけ惜しいかなと思ったのは、本当の憎むべき敵(帝愛グループ会長・兵頭)のインパクトが薄かった事でしょうか。

なんたって、香川照之さんの演技に、もう彼に勝てばいいやなんて思ってしまったりして・・・・。
だけどその利根川を倒しても、本当の敵を倒した事にはならないんですよね。
なのでやっぱり続編は絶対に見たいところです。

香川さんといえば、テレビのCMでも流されている
「勝たなきゃ、ゴミだ!」と言う強烈なセリフ。思わずこのセリフと利根川のインパクトに魅せられて、足が劇場に向った方もいるのではないかと思います。シールにもなっている利根川語録は、良い事をいっぱい言っているような、そんなイメージがありますね。
でもそれこそが、罠。その数秒後の彼は・・・・
おっと~、ここからネタバレでしたね。

えっ、何ですか?
あっ、藤原竜也君のことですか。だって、私が彼を褒めちぎっても結構なファンだってばれているので、説得力がないってもんでしょ。
ただ、熱演竜也君に非情に申し訳ない事を言ってしまいますが、どのシーンが一番好きかって言うと、コンビニで働いているシーンです。特に箒でチャランポランと掃除している姿は、印象深い・・・・(汗)
まあ、コレ、映画の感想ではないっス、コホコホ・・・

と言うわけで、以下ネタバレ感想です。
 カイジ2


「勝ち組」「負け組」
社会的に定着してきてしまった言葉ですが、いつ聞いても嫌な言葉です。何か、自分の何かに引っ掛かるものがあるのかなと思っていたら、カイジの地下送りのシーンで、それが何かが分かったような気がしてしまいました。

カイジってこの映画の中では、別に地下に落ちなくても良かったのではないですか?
光石研演じる石田光司を見捨てることだって出来たはず。でもそれが出来なかった「人の良さ」。
「勝ち組」はそれを「甘さ」と言い、「負け組」は「人としての常識」と思う。

やっぱり自分の生活のあれやこれやが目の前にチラチラ・・・ああ・・・

でも娯楽映画なので、難しい話はナッシング。

だけどここは、本当に自分に言われたのかと思ってしまいました。
地下帝国、初給料の日のシーン。もうここだけでも観に、もう一回行こうかな。
ワゴンを前に班長の甘い誘惑。
「頑張ってきたんだから、自分にご褒美って必要だよ。」「ささやかな喜びがあるから、次も頑張れるってもんだよ。」その他モロモロのセリフ。また、班長役・松尾スズキさんのその甘いお誘いが上手いんですよね。優しい微笑が怖い。

班長の声は、甘いものを前にした時の私の心の声のようです。「自分にご褒美」、良い言葉ですが、ていの良い言い訳の言葉になりがちなんですよね。

カイジが久し振りにビールを飲むシーンは、藤原君が禁酒して臨んだけあって、本当に嬉しそうで、おいしそうでした。
 カイジ3

実はちょっと不満なシーンは、一箇所ありました。上記に書いた残念だと感じたのはこのシーンゆえかなと思います。
鉄骨渡りのシーンは、もう少し時間を割いて、もっと丁寧に描いて欲しい所でした。

ありえない物語です。いかにも漫画。
遠藤が吐いたセリフのように「悪趣味すぎる!」
でもだからこそ、心の底から沸き起こってくる怒りが、そこに生まれてくるのだと思います。
いったい誰が落ちて行く者たちに、一欠けらの痛みも感じずに笑いながら見ているのか。その気持ちの悪いモンスターたちの正体はなんなのか。
財力・権力欲しいままの巨悪の権化なのか。

そんな彼らから見れば、まだ人生の途中だからこんな程度なのだと、言い訳しながらふわふわ生きているカイジたちは、さながら社会に浮いている埃の様に見えてしまうのでしょうか。

例えて言えばライオンとその周りを飛び回っている蚊のようなもの。蚊が攻撃してきても、ウットオシイだけで何も怖くはない・・・
周りに浮いているのはみんな埃だと思っていたのに、その中に蚊が一匹紛れていたことにライオンは気付き、蚊は自分が何の周りを飛んでいたのかに気付くようなポイントだったと思うのですが、描ききれず一つのエピソードで終わってしまっていたかのように思えてしまいました。

でも、また見たら印象が変わるかもしれません。

一緒に行った子供は、石田さんが声も上げずに落ちていったシーンが見ることが出来たので満足したと言っていましたから。

描ききれていないと感じたのは、もしかしたらその「高さ」だけだったのかも知れません。
私は高い所が超苦手な高所恐怖症です。映像見ただけでも縮み上がります。でも怖くありませんでした。視点がモンスター目線なんですよね。細い鉄骨の下の地獄。なぜこんな所に自分は立つ羽目になってしまったのだろうと、後悔しても仕切れない高さの恐怖・・・
どうだったでしょうか?

「今までの俺の人生は~・・・・」「でも、生きている。」原作同様にジーンとくるシーンです。さらに石田とカイジとのやり取りに加え、松ケン投入で濃厚なシーンとなっていただけに残念です。映像の力のサジ加減でインパクトって変わってしまうものなのだと思いました。

ちなみに蛇足ですが、石田が
「カイジ君、早く行け。」って、言った時、押してる~って思いました。それだけで普通落ちるだろって、ちょっぴり思ってしまったじゃないか~!!

 カイジ4




Eカードとの戦いの時には、無表情のカイジに燃えました。もちろん香川さんの独り舞台にも見えますが、カイジの沈黙あってのその舞台。
「蛇でいてくれてありがとう。」と言う低い声のカイジ。

カイジはキラではありませんから、目が覚めるような頭脳戦と言うことはありません。でも利根川が限定じゃんけんの勝負を見ていたと言う事にかけた、大勝負だったわけです。モンスター軍団は基本的に負けるような博打はしませんから、体に埋め込んだ何か(なんだっけ?)が機能しなければ、持っている情報を駆使して思考するに決まっています。その時向き合うのは自分の姿。虎は虎と戦い、狸は狸と戦い、そして蛇であるものは蛇である己と戦う。

なかなか奥深いです。
カイジの作戦がどのくらいの成功率だったのかは、本音を言えば首を傾げるところですが、敵の本質を見抜いた作戦であった事は確かだと思います。

だけど私思ってしまいました。
原作では、遠藤はカイジに勝負をかけるしかない崖っぷちに自分も立っていたわけです。でもこの映画の中の遠藤は、ちょっと不遇なだけで崖っぷちに立っていたわけでもなく、なぜ此処でカイジにかけたのかの説得力に欠けました。
カイジが鉄骨渡りを渡りきった強運の持ち主だったからか、笑顔が素敵だったからかは分かりませんが、遠藤は負けたら地下帝国に連れて行かれるかもしれないのにカイジに賭けたわけです。カイジの一発逆転の道を開いた本当の勝負は、トイレでの遠藤説得にあったと私は思ったわけです。

なにげにいつになく感想が長くなってしまいました。藤原竜也中心にミーハーモードで書けば良かったかしらとも思いますが、(ラストの船の上で叫ぶ「遠藤さーん」が可愛いとか、最後の去って行く姿が素敵ねとか・・・)頭の固い私にはなかなか出来ない事なのよね(汗)

     ♪         ♪          ♪          ♪         ♪

この世の中は強いものが勝ち組なのか。お金を持っているものが勝ち組なのか。さらには言葉巧みなものが勝ち組か。
「負けて負けて此処までたどり着いたお前達。ここでも負ける様なら、そんなヤツはもう知らん。勝たなきゃゴミだ!!」と、踝を返した時に彼の見せる小さな笑い。
だけど人は時には強い言葉に時には引かれ、扇動されるもの。

「エッ、なんでこいつらみんな感動なんかしてるんだ!!?」とカイジ。

この感覚、とっても大切だなあと思いました。
自分の脳で思考できる者。それこそが勝ち組なんじゃナーイ?
なんてね。

ゴメンね。私の感想、お固くって(汗)
あっ、コレさっきも言ったね。

原作漫画の感想はこちらです→こちら
 カイジ5
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theme : 邦画
genre : 映画

tag : 藤原竜也 香川照之天海祐希

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私の中のあなた

私の中のあなた4
私の中のあなた - goo 映画
10月21日映画館にて鑑賞。

11歳の少女アナは白血病の姉のドナーとして、遺伝子操作でこの世に誕生した。姉ケイトの命を救うべく、何度も手術台に登ってきたアナだったが、ある日「自分の体は自分で守る。」と両親を訴える。そこにはある秘密が・・・・

と言う物語。

テーマは重くても、押しつぶされそうな暗さはありません。確かにケイトの命を救うための母の献身と、アナの犠牲も当然と言う姿勢には、「凄さ」と言うものを感じました。でも家族を大切に思う心は、結局はどの子も優しい子供に育てるのだと思いました。


リアリティを追求する為にほとんどノーメイクで臨んだと言う、キャメロン・ディアスは、それでも魅力的でした。アビゲイル・ブレスリンは好演。姉ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァや他の役者さん達も皆良かったです。
姉ケイトの病気メイクは、不自然さがなくそちらでもリアリティを感じました。

家族のお互いの愛を感じる、優しい映画でした。

以下はネタバレ感想です。

 私の中のあなた1

結局は、人は如何に生まれてきたかは関係ないと言う事なのかなと思いました。姉の為に作られた命であっても、誕生した命は、歩み始めるのですから。

生まれた命は、その終わりのときまで生きる。
ケイトにティラーと言うボーイフレンドが出来、青春を精一杯生きている姿は、見ていても嬉しいものがありました。それは二人を見守るサラの気持ちと同じだったと思います。

「癌になれて良かった。君に会えたから。」「あたしも。」
一刹那であっても、そう思えた瞬間があったことは救いでした。

私の中のあなた3


病院のパーティに行くケイトは素敵におしゃれをして、それを写真に写しまくる母。
髪が抜けて外出したがらないケイトの為に、迷わず自分の髪をそってしまう母。
家族で海に行くシーン。
母の為にアルバムを作り、「良い人生だった。」と言うケイト。いろいろな良いシーンがありました。


癌は消えよと自分に命令する。病気は治ると思い込むなどの奇跡を信じる言葉を口々に言う、見舞いに来た親戚の激励も良かったです。

良いシーンはたくさんあったのですが、姉と妹が語り合うシーンが好きでした。
「待っていてくれる?探すの大変そうだから。」と妹
「もし迷ったら、モンタナで待っていて。」と姉。
死を語り合う姉妹の強い絆と愛を感じました。

ケイトの葬儀の時の妹の語りにもジーンと来ました。ケイトの死によって何かが変わったわけではない。ただ彼女がいなくなってしまっただけ。
でも家族は彼女との思い出を大切に、強く生きて行くのでした。

2歳からずっと病気と闘ってきたケイト。5歳で死んでも可笑しくなかったケイト。

病気の姉の為に犠牲を払ってきた妹。そして弟。献身的に支えてきた両親。でも彼らにとって命を繋いできたケイトの人生は、その後の家族の人生を支えるものになったと思いました。

 
私の中のあなた5


ところで一緒に言った友人が、母親であるサラが、バッと髪を剃るシーンを見て
「女優さんって、凄いよねぇ、と思っちゃったわ。」と言いました。

それは確かにそうなのですが、そこは本当は
「ああ、母親って凄いよねぇ。」と思って欲しいところじゃないのかなと、思いました。

そういう感覚って微妙よねぇ・・・

 私の中のあなた2

theme : 映画感想
genre : 映画

tag : キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン

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kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

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