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ガタカ

ガタカ(1997) - goo 映画

dakata
6月28日ムービープラスにて


 遺伝子操作で優秀な適格者が中心に生きる近未来で、夫婦の自然な愛で生まれてきたヴィンセントは、生まれながらに心臓病と言う死因とその寿命を予測されていた。わずか30歳。最初の子供が病弱であったことから両親は、次の子供を、その時代ではそちらが普通と言う選択で子供を持つ。当然弟は優秀で、あっと言う間に背丈も追い越していく。弱視で歯並び悪く、弟と競い合っても負ける事ばかりだ。
 そんな彼は希望を宇宙に見出し、何時しか宇宙パイロットに成る夢を見るようになっていた。

両親には彼への愛は充分にあったと思う。ただ、その肉体の限界を知っているだけに、お前には出来ないと言ってしまう。それは愛するゆえかも知れないが、ヴィンセントを失望させていく。現実は社会に出ようとするときにやってきた。「神の子」と呼ばれ自然体で生まれてきた彼は、尿検査や血液検査の遺伝子検査のみで、しかるべき職業に付ける可能性はない。

そんな彼だが、ある日弟アントンとの競泳で勝つことが出来たヴィンセントは家を出て、社会の底辺で掃除人として生きていた。

だが夢をあきらめ切れない彼は密かに体を鍛え、宇宙について学んでいく。だが、遺伝子の壁は乗り越えられない。ついに彼は優秀な遺伝子を持ちながら、それゆえに悩み自殺未遂の果て足の不自由になったジェロームと契約を結び彼に成りすますことにした。
         
       ※      ※      ※

  なんだか夢中になってあらすじなんかを書いてしまいました。続きが気に成る方は一番上のgoo映画のところからストーリーをチェックしてくださいね。私らしくなく、その物語を書いてしまったのは、この物語を知ってもらいたいという思いが生じたからかも知れません。

 静かに進んでいくSFでしたが、サスペンス色も強く魅せられます。
ユア・サーマンが知的な女性局員を演じていたのも魅力的でした。ヴィンセント役のイーサン・ホークの不屈の人と言うイメージも良かったです。ますます好きになりました。でも、印象深かったのはジュード・ロウのジェロームでした。

水泳の選手として名を成していますが、その力は「金」の実力がありながら、銀に甘んじていることに絶望して死を選ぼうとしていたのです。優秀なものにはそれなりの絶望かも知れませんが、ヴィンセントからしてみればくだらない悩みに聞こえたかもしれません。

 でも、彼らは二人で一人。その友情のようなものがとっても素敵でした。

地球には居場所がないと感じ宇宙に憧れていた彼ですが、その地球での居場所があるということを感じながら、宇宙に飛び立っていくラストが心に残りました。

また、同じとき彼を思ってジェロームがした決断がショックで悲しく、この物語をグッと締めたと思いました。

ゾンビも爆発もなく、銃撃戦もない、地味といえば地味かも知れませんが、こんなSFはたまらなく好きです。

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theme : 映画感想
genre : 映画

tag : イーサン・ホーク ジュード・ロウ ユア・サーマン

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カメレオン

カメレオン
カメレオン - goo 映画


7月7日友人と映画館にて。


―30年前に松田優作のために書かれたシナリオを―と聞けば、「蘇る金狼」または「野獣死すべし」の流れかと思ってしまうではありませんか。それにしては、お知らせなるものの少なさ、上映館の少なさで、低予算ポイのはなぜかと思っていました。

なるほど。 、どちらかと言うと優作の「遊戯シリーズ」のイメージだったのかと納得しました。しかも、当時この脚本では予算が掛かり過ぎると却下されたと言うのです。それなのにそれを今に持って来ると、かくのごとく低予算を感じてしまうのです。どれだけその当時の彼らが、予算の無い映画を作っていたのかがうかがい知ることが出来てしまいます。

劇中で主人公伍郎は「ああ、昭和が懐かしい。」なんて脈絡の無い呟きをはいたりします。

でも、私はこの映画自体が、舞台は平成の現代であっても、ツーンと昭和の場末の映画館の香りを放っていると感じてしまいました。


「遊戯シリーズ」は未見です。見ていない映画のことは書けませんが、優作のそんな映画の一つである「乱れからくり」と言う映画は見たことがあります。前売りでもないのにチケット売り場でポスターを貰いました。
こんなやつです。乱れからくり

その当時、最初ははずっと放置していましたが、「蘇る金狼」で心奪われて、机の脇に転がっていたそのポスターを部屋に貼り、日夜「かっこいい~」と眺めていました。それは若き日の思い出ですが、香りと言うか匂いで分類するならば、これはそんな映画と同じなのかと思います。


 面白くてかっこいい、中味なんか何にもなくて後に残るものなし、だけどずっと忘れない、そんな映画の醍醐味をたっぷり堪能遊ばしませ・・・・


            カメレオン2



 ストーリーに関して言えば、辛口ですが、何も30年も暖めてくることもなかったのにと思ってしまうのですが、年月を経ても埋もれさせたくなかったのは、野田伍郎というキャラなのかと思います。

25歳にして人生の裏を生ききってしまった男。その変化激しい表情から、南半球からしか見えないカメレオン座の男と位置づけたその男には、なんともいえない引き付けられる魅力があります。
深く暗い道を歩いてきた男ですが、その心の中の野獣を奥に閉じ込めて、優しい小悪党として描かれています。
そしてこのような映画の醍醐味は、怒りによってその野獣が解き放たれる瞬間だと思うのです。


その瞬間―そのシーンこそは藤原竜也でなくてはあり得なかったと言う気魄を感じました。
その後のアクションは、もう本当にカッコイイのです。自分の中の野生さえもが解き放たれるようなそんな感覚がします。

全体的にアクションシーンは、一つ一つのシーンが丁寧に作られていることが伝わってきます。計算なのか、それともこなれて来ていったのか、そのアクションシーンでも最初の方は、かなりバタバタした感じになっているのに、ラストではそれは舞うが如くで堪りません。
そのアクションシーンの違いは、やはり野獣が眠っている時と目覚めた時の差といえるのかもしれません。

机の上を走って飛び降りるシーンなどは、一瞬のシーンであっても美しく飛べるように、置いてあるものの間隔が計算されていると、友人などは細かい所も見ていました。
やたら細かい感想ですが、丁寧な手作り感がしたので見るほうも細かく目が行ってしまったようです。

最後のとぼけたような終わらせ方、醒めたラストシーンもなかなか良い感じでした。


 ただ、この映画の作り手達はどうも心優しい男達のようです。書くとネタバレになるので書きませんが、非情には徹しきれない甘さがあるかもしれません。
でもその甘さが、私などにはちょうど良いような気もしてしまうのです。

詰めも甘いと思うのですが、それは次回に繋げたいと言う願望の表れでしょうか。それは早くも私の願望にもなってしまいました。また野田伍郎という男に会いたいと、私も願っています。


         カメレオン3



 蛇足のような話ですが、一緒に行った友人はいつもエンドロールの途中の暗いうちに席を立ちたがって、時々私をイラつかせます。大昔の二番館で物語が終わった途端に起きる 、席取り争奪バトルの名残でしょうか(そんな事言っても、分かる人にしか分からないと思いますが・・アセ)
でも、この映画エンドロールの時に映し出される藤原竜也の顔を見ていたら、あっと言う間に終わってしまい、友人は席を立つ間もありえず、私はイラつくことはありませんでした。

短いエンドロールでした・・・。それとも竜也に見とれていて短く感じただけでしょうか。



theme : 映画感想
genre : 映画

tag : カメレオン 藤原竜也

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クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ - goo 映画

7月20日 映画館にて

クライマーズ・ハイ3


クライマーズ・ハイ。
登山中に興奮状態が極限にまで達し、
恐怖感が麻痺すること。


以前NHKでドラマ化されていた「クライマーズ・ハイ」ですが、その前編を見て後編を見損なっていたのでラストまでのストーリーは知りませんでした。




1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。

事故当時、地元紙の社会部記者として取材に奔走した経験を持つ作家・横山秀夫(「半落ち」など)が、17年の時をかけて書き上げた同名小説を映画化。



 ストーリーは未曾有の大惨事だった飛行機事故を追うものではなく、あくまでもその事故を取材し新聞を作っていく男達の熱い夏に絞られていました。

物語には一気に引き込まれ約2時間半も長く感じることはありません。

<以下はネタバレ>

クライマーズ・ハイ4



 事故後県警キャップの佐山と地域報道班の神沢はすぐさま現地に入ります。行けと言われた時の神沢の嬉しそうな顔が印象に残ります。ですが、あまりに悲惨な現場の状況にその神経を狂わしていきます。そしてやがて彼の身に起きる悲惨な最期。

その最後は記事にもなりません。

「記者が一人死んでも記事にはならない。」と言う言葉だけには苛立ちを感じました。それは違うだろうと反論したい気持ちになりました。あまりに大きな事故の前には小さいことは消し飛んでしまうのでしょうか。でも、ひき逃げですよ。

事実のあるなしと、知る知らされると言うことはイコールではない。報道は平等ではない。様々な思考が頭の中で攪拌してしまいました。
いや、ここはそんなに深い部分ではないと思われる方も多いとは思いますが、それだけ私にはショックなシーンでした。ここに囚われると本線から脱落してしまいます。

神沢の悲劇は、被害者を追わないが為に事故の悲惨さの象徴として描かれたものと推察したのですが、ただ実際には遺族の方たちが、歯のついた肉片指の一本とご遺体を捜し持ち帰った事実を思うと、違和感を感じました。このエピソードは原作にもある物なのでしょうか。



ただ、悠木の子供を一人で飛行機に乗せるシーンなどは、被害者の方を連想させるものがあり、勝手の事故の記憶を見ているものに呼び戻させたと言うのは上手いなと思いました。


 私には不要に感じた神沢のエピソードですが、そんなシーンが必要だったのは、この映画が日航ジャンボ機墜落、その時男達はという広げたイメージと比較して、実は非常に地味な骨太な映画だったからだと思います。
そのクライマックスでも、スクープを取れるかと言う派手な報道戦の物語ではありませんでした。

スクープに成るか否か、その判断の時、果たして彼のとった決断は・・・

チェック、ダブルチェックという言葉が心に残りました。

臆病ゆえにいくつスクープを逃し凡庸な記事にしてきてしまったか、と言う上司の言葉。それに対する悠木の言葉は、流行る気持ちにいくつ誤報出してきてしまったのかというものでした。

 その情報に確かな確信が持てなければスクープにはしないと言う報道の良心を感じました。

だけどそこに至るまでの流れは、ドキドキさせるものがあって見応え充分でした。
責任を取って新聞社を去ろうとする悠木でしたが、その後彼がどうなったのかはよく分かりません。


 社長との確執、家族との確執、そんなドラマも組み込まれ人間ドラマに仕上がっていますが、惜しいかな、一つ一つのパーツに少しずつ隙間があるパズルのように感じてしまいました。


―彼は、ベルトとサスペンダーの人なのよ。―
息子の妻が子供に言うセリフが素敵でした。



2009,8,8 テレビでまた見ました。
確かこの映画は、出演者一人一人、例えば編集室の端の方でお茶を入れている人や後ろの方で怒鳴っている人、歩いているだけの人にも家族や趣味などの人物設定をしたのだったと思います。ゆっくりリビングで見ていたら、その事が凄く生きていた作品だったんだと、作り手の意気込みが伝わってきました。

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kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

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