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魍魎の匣

3fb05bdc.jpg魍魎の匣(もうりょうのはこ) - goo 映画




1月7日映画館にて

 この映画を観に行くんだと言いましたら、姪が
「原作を読んでいないのに平気かナァ。」と言いました。原作を読んでいないと難解だと言うのです。
「平気ですよ。」と、私は即答。
なぜなら、映画というものは原作を知らないからといって観る事が出来ない、理解が出来ないと言うものではないからです。
もし、映画を観て、その映画を理解できなければ、原作云々の問題ではなく、単に自分の理解能力が足りないか、趣味に合わずに「拒絶の壁」が出来てしまったのか、または駄作なだけなのです。

 だけど、だからと言って、原作を読んで映画館に行くということを否定しているわけではありません。先に原作などを知っていると、その世界観にほれ込んで、踏み込んで見ることが出来たり、自分の作り上げた世界観を映画が埋める事が出来なくて、その比較に興じる楽しみと言うものがあったりするのではないかと思うからです。


 この映画を観て、一番強く感じたのはそれぞれのキャラの魅力です。
古本屋の店主で神主で陰陽師の京極堂(中尊寺)、過去の記憶が見える探偵榎木津、作家の関口を、堤真一、阿部寛、椎名桔平がそれぞれ魅力的に演じています。
ストーリー的には、おおもとのSF部分は好き好きが分かれるところだと思うのですが、つぼに嵌った人にはたまらない魅力だと思います。

 また、堤真一は戦後の昭和のレトロな雰囲気付いているなと思いましたが、「三丁目の夕日」のようには話題になっていないナとも思いました。その街並みをどうやって撮ったのだろうと思っていましたら、映画のロケ地と言う事で、最後のエンドロールの時にその仕組みが分かって感心しました。上海ロケで撮ったのですね。ちょっと中国らしい雰囲気も漂っていました。

HPの撮影日誌などが参考になるかと思います。



<以下はネタバレしています>

 三つの事件が最後には結びついていく面白さはもちろんですが、その独特な世界観がたまりません。その大元のストーリー、美馬坂研究所の話はストレートな目で見たら荒唐無稽です。でも、そこがこの映画のまさにツボのような気がします。

 例えば古本屋の最下段の片隅に埃をかぶって、しかも傷んだ紙に染みだらけ、そんな本に美馬坂研究所物語は書いてあるような気がするのです。(そんな事言ってはいても、ブックオフなどとは趣が違う、古本屋体験なんかは、あまり経験がないのが残念です。今でも神田などに行くと、そういう本屋さんは健在なのでしょうか。)

かなり大昔ですがSFマガジンで、昭和初期の冒険活劇譚を面白おかしく解説する読み物を読みましたが、全てが荒唐無稽、あまりの面白さに打ち震えました。そんな面白さに共通するものを感じたのですね。

丘の上の巨大な箱型建物。迷路のような螺旋の階段を上っていくと、義父を愛してしまった絶世の美女がいて、そして、最後には頭だけになってしまった男の建物自体が体だったと言うからくりを知ることが出来るのです。その男の死は建物の崩壊にも繋がって、主人公達は命からがらそこから脱出を・・・
・・・そんなシーンはなかったですね。箱屋敷での主人公達の最後はコメディ調でしたね。

 私がこの映画で特に印象深かったのは、京極堂の陰陽師としての足捌きです。私は、宗教としての陰陽師に傾倒するものではありませんが、漫画の「陰陽師」または映画の「陰陽師」には(これもまた小説の方がパスなのは情けないですが)恋するものであります。深秘御バコ教の玄関先で床を叩くところから、足裁きで魍魎払いをしながら話、説得して行ってしまう所から、全ての所作が美しかったです。

 京極堂の虜です。絶対に次回作を作って欲しいと思いますが、どうなんでしょうね。

 キャラの魅力では久保竣公役の宮藤官九郎が、意外な気持ち悪さを出していて、良かったように思いました。少年期のトラウマが彼をあのようなものに変えてしまったのだと思います。だから彼も、美馬坂の被害者だったと言えるかも知れません。
 
「死なない人間」を作るという研究に取り付かれた男と、それに振り回された人間達の悲劇の物語だったのでしょうか。気持ちの悪いシーンは仕方がないと思いましたが、頼子の最後の時、榎木津がその髪を撫ぜていて上げていたのが、印象的でした。

そしてラストシーン、小さな箱に入ってしまった加菜子に優しく話しかける雨宮。
そして、綺麗に描かれた加菜子。
そこはゾクッとするところなのかもしれませんが、なぜだか私はホッとしてしまいました。

描かれていなかったけれど、たぶん全ての悪の根源であっただろう陽子の母のエピソードにも心惹かれるものがありました。でも、それを知りたかったら、原作を読むしかありませんね。または、読んだ人にお話してもらって手間を省くと言う手もあり・・・(′∀`)










 
 


 

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結婚しようよ

結婚しようよ - goo 映画

2月9日アリオ亀有MOVIXにて。

結婚しようよ


 映画が始まる時、
「そうだわ、泣いちゃうかも知れないからハンカチを出しておこう。」と冗談で言ったものの、始まって

ちゃあちゃあちゃあ ~ ♪ と、「落陽」のメロディが鳴り響いた途端に、涙が滲んでくるってどういうこと?

いくらなんでも早すぎるぞ、とは思いつつ、この映画はあのシーンこのシーンで涙が滲んでくる。はっきり言ってしまえば、「時代」に対して共通体験みたいなものがある、そういう人だけが行く映画かもなんて思ってしまったりするんだけれど、時折若い人も混じっていたりしても、その人たちが、私のように馬鹿みたいに泣きまくったりしないと言うことだけは、はっきり分かる。


 この映画はホームドラマなのだが、アルバムのような映画だと思った。あの時この時、自分の過ぎてきた時代とかぶるのだ。と言っても、前に「つま恋」の記事にも書いたけれど、彼らの思い出のシーンはやはり若干、私の時代よりは前の時代だ。あんなライブハウスやあんなバンダナファッションなんか雑誌の中でしか知らないよ。

そういえば高校の時に、先輩達がやっていたライブの場所は、あんな感じの狭い階段を下りて行った所にあったような気がする。学生時代に地方から来ていた友人の下宿先は、あんなアパートだった。
私が最初の子供を流産してしまった時も、駆けつけてきただんなの顔はあんなだったよな、とか
そのだんなも、結婚する時父と母になかなか言い出せなくて、私は隣で怒っちゃっただよねとか、そんな事が脳裏に浮かんでは消えていく。


 共通体験と言えば、あまりに大きな出来事があると、それに直接は関わっていなくても、「あの時自分は~。」とその時の記憶が鮮明なことがある。「時」の共通体験、阪神淡路大震災の一日はまさに、その「時」だと思う。

 娘の結婚相手に登場する木村充は、中学生の時にそれを経験し蕎麦屋だった両親を失ってしまう。そして、その後は家族の団欒を知らずに育ち、今はやはり蕎麦屋になることを目指して修行している。
あの時からも13年、自分はどんな風に生きていたのか、やはり脳裏によぎるものがある。

このホームドラマは、そんな風に見ている者の記憶を揺さぶるものがある映画だった。


 吉田拓郎の曲の使い方には、私にはちょっと辛いものがあった。でも、中の森バンドやガガガSPの歌う拓郎の曲は、心惹かれるものがあった。良い歌はこんな風に、その人たちの持ち味を生かしながら歌い続けていって欲しいと思った。


この映画で、もう一点、コレはいただけないですよと思ったのは、結婚式のシーンだ。使い古されたエピソードを盛り込んで、馴染み深いホームドラマに徹しようと思ったのかもしれないが、娘の一生に一度の花道に、親があそこまで出しゃばるのは、見ていて少し不愉快に感じてしまった。


が、ラストは良かった。つま恋のチケットを娘からプレゼントされた二人。


私はすっかり忘れていたが、そういえば映画の撮影をしていたとか言っていたようなきもした。


「つま恋」で、主役夫婦と一緒に手を振っていたんだなぁとしみじみと言うか、思わずその時の感激が蘇ってきて、滂沱の涙になってしまった。


―地味で平凡な、だけど一生懸命の人生でしたよ。いろいろあった毎日も、全部昨日にとりあえず置いてきました。そして明日からまた頑張りましょう。―
頑張れ、かって青年だった人々よ。そんなつま恋での気持ちが復活してしまった、いい時間を持てた映画だった。

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L change the WorLd

L change the WorLd - goo 映画


2月10日映画館にて鑑賞。


L


Lが走る。
Lが戦う。
Lの最後の事件は、頭脳戦ではなかった。

 映画館の中は小学生でいっぱいだった。そう言えば「デスノート」はR 指定がかかっていたような気がする。アニメの「デスノート」も深夜にやっていた。でも、それでも子供達に人気の高かった「デスノート」だった。キラに理解を示すのは危険な香りがしても、Lになら思いっきり感情移入も出来るだろう。彼は子供達のヒーローだったらしい。
一緒に観に行ったつれあいは、少しうんざりしたような顔をした。
「仕方がないよ。子供が出る映画って言うのは、子供に感情移入しやすく作っているわけだから、この映画のメインターゲットは子供かもしれないよ。」・・・もしくは若者。私たちは静かに見ていよう、片隅で。


 だけど既に子供心が死に絶えた目で見てみると、冒頭の消滅した村の人々が苦しみもがいているシーンを見た時に、私はこの映画が「デスノート」と同じレベルだと思うことを諦めた。いかにそこには人件費がかかっていないからと言っても、爆発させたらそれなりに予算を取るわけだから、もっと丁寧に撮ればいいのにと珍しく批判モード。飛行機を見上げるシーンに至っては、血まみれの人がスタスタ歩いていたのにはガッカリしてしまった。もう、隣に座っている中学生か小学生の気持ちになってみようと心に決めた。

そう思って見ると、なんとLの魅力がいっぱいだ。

ワタリ亡き後、彼が残した依頼ファイルの仕事を片っ端から片付けるL。携帯の持ち方もくせがあるが、キィを叩くLもおかしい。やってみたが難しい。(やってみたのか~!と、言われそう。)


  



L2

<以下ネタバレ感想>


 この映画は、Lを好きだった人たちのためのものなんだと思う。何しろ、見ていると、彼が育っただろう組織や環境などが想像できたりして楽しい。

 私はLから松山ケンイチを好きになったのではないが、やはり彼はなかなかの演技上手な人だと思う。ワタリの死の報告を仲間に送るとき、kのところで一瞬手が止まり、映画では描かれていなかったKとの確執を匂わせる。
予告編で早くこの映画に行きたいと言う気持ちを引っ張っているのは、工藤夕貴の
「ここで解決できないのは、とっても苦手。」と言うセリフのように思うのだが、その彼女もなかなか良かった。
ただ、最後のストーリーがイマイチ。

松山ケンイチ、工藤夕貴に加えてもう一人重いキャラと演技達者な人が欲しかった所だ。


電車に乗ったり、自転車を走らせたり、アキバで買い物をしたり・・・
また、飛行機に飛び乗ったりなんてアクションもしちゃうし、果てはその飛行機まで止めてしまうし・・・そんな事、必要? とか、思いながら、なかなかかっこいいからいいかなんて、ミーハーティストな私。


 最後にBoyにニアと名付けて去っていく、Lの姿にちょっとしんみりしてしまった。子供達に言われたとおり、背筋を伸ばしてみたりして、可愛い。

L=Lawliet、25歳らしい。ローライト、いかにも少年漫画の名前の付け方らしいところがあるが、月とLは出会うべきして出会ったのだなぁと、作者の罠にはまってしみじみ思ったてみたりもする。

その彼の最後の日々は、経験のなかったことの連続だったかも知れない。新しい太陽が昇れば新しい一日が始まる。そこには新しい自分が待っているのかもしれない、最後の日まで。


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「それでも僕はやってない」

e2b891bf.jpgそれでもボクはやってない - goo 映画


テレビにて。


 一瞬のとんでもない誤解が、その後の人生の膨大な時間を潰してしまう。だけどその先にあるものはなんだろう。なんと言う無駄な時間だろう。恐ろしい事だ。


 それにしても裁判にいたるまでのなんと事務的過ぎる事か。拘留中の人たちは犯人とは決まっていない未決の人たちなのだが、ひとたび逮捕されてしまったら、昨日までの自由な生活のようにはいかない。きちんと人の話を聞いてくれる人もいない。
人の人生が決まる場所ならば、そんなに事務的にではなく心のある場所であって欲しいと思う。

 なんだかドラマとは違った日本の司法の裏側が分かるような映画だった。見ていると、取調室には録音テープが必要だし、自白調書も、思わず自分で書きますとパソコンをひったくりたくなってしまう。

最後の主人公の心の声が印象的だった。

―僕には裁く事ができる。裁判官、あなたは間違いを犯した。





 だけど、「痴漢冤罪事件」が起きると言う事は、ようやく「痴漢」が犯罪になる時代になったからと言う事も忘れてはいけない事なのだと思う。女性弁護士が言った、
「ようやくここまで来たのに。」と言う意味も忘れてはいけない部分なのだ。犯罪であるからこそ冤罪も生まれる。<いつかこの部分は、場所を選んで加筆するかも知れない>



誰にでも起きうる悲劇。重いテーマの映画だった。
11年ぶりにメガホンを取った周防正行監督が、最高裁で逆転勝訴を勝ち取った事件にヒントを得ての作品なので、この映画の描かれていない部分は、自分で良い方向に勝手に想像して苛立つ気持ちを抑えるしかない。



   


  
  それでも僕はやってない

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劇場版 相棒

相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン - goo 映画


相棒

5月3日、映画館にて。


かなり前から楽しみにしていた「相棒」を観て参りました。ドラマ版でもファンなので、少々難があったとしても、多分、あまり悪くは思えないに違いないと思っていました。それでも、ファン心理としては、子供を世に送り出すような気分・・?
何があっても、お母さんだけは見捨てないわ、ミタイな~?


が、しかしですよ・・・、そんな心配、ばかばかしかったです。メチャクチャ面白かったですよ。映画ならではの力の入れどころが違いましたね。テーマも推理も、物語も満足で、あっと言う間の二時間弱です。

右京さんは右京さん、薫ちゃんは薫ちゃん、他のメンバーもそれぞれの「らしさ」が出ていました。テンポ良く右京さんの頭脳、薫ちゃんのアクションを畳み掛けるように見せるので、間延びする暇がありません。

逮捕劇からの後の展開は、唯一間延びしている場所かも知れませんが、そここそが「相棒」の、ただの刑事ドラマではない「らしさ」だったかも知れません。



  
相棒2

<以下、ネタバレしています。>
 オープニング、長閑なアジアか何処かの村の様子が映し出され、なんとなく「相棒」らしからぬ雰囲気です。そこに軍隊の車が・・・
思わず、「L change the WorLd」のデジャブが・・・。

でも、やはり日本の何処かで誰かが、何かを暖炉で燃やしているシーンで、その幻影は消えてくれました(ヤレヤレ)

緩やかに映し出される大東京。

ゆっくりと丁寧に映し出されていきます。それは、映画の余裕かなと思いましたが、時間の経過を暗示していたのかもしれません。緩やかに流れていくカメラが鉄塔にぶら下がっている、猟奇的な死体を捕らえた時から「相棒」の世界が開かれていきます。


丁寧に書いてしまいましたが、気分的には全部をそんな風に丁寧に追っていきたい面白さです。でも無理な事なのでいきなりがばっと省略モードですが、処刑リスト、雛子襲撃シーンにワクワクしたと言ってしまっては、どうも私が危ない人のように感じてしまいますね。
なんとなくその後の右京さんのセリフには、いつか来てしまう「相棒」最後の時の、方向性のようなものを感じてしまいました。


チェスを使っての推理劇ですが、フェイクが散りばめてあって面白かったですね。でもここでは、もし右京さんがそれに気が付かなかったら、と言うより犯人は警視庁には必ずそのレベルの優秀な人間がいると言う事を前提に、この計画を立てたのだろうかと、少し思ってしまいました。


川でのイタミンと薫の連係プレーは、熱くて良かったです。「ファイトー! ~」ってCMでこっちのシーンを使ってしまったらと言ってしまっては、米沢さんに叱られてしまいますね。

ドラマファンならではの感想になってしまいました。勢いそのままもう少し突っ走ってしまいます。米沢さんのボヤキにヒントがあったり、「暇か~?」に「朝ですからね。」と返したり「ニュース見ていないんだ・・」と言うセリフで笑わせてくれたりと、「相棒」ファンのささやかな楽しみも大切にしてくれていましたね。


でも、この映画はドラマを見ていなくても充分楽しめると思いますよ。上記に書いたことは、ドラマファンにとってのオマケの楽しみ程度ですよ。最近見た映画の中ではダントツの面白さでした。

そういえば、私的には岸谷吾朗には吃驚しました。


雛子もやるじゃん、と思いましたが、やはりこの人の悪女イメージは消えません。

だけど、青年の名誉は復活したけれど、実行犯の彼は、あの時臆したばかりに、輝かしいと信じた未来を選択したがために、その末路がああだったのかと思うと、気の毒になってしまいました。加害者でありながら、彼もまた被害者であったのだと思います。


相棒3

ハンサムなので載せました。



相棒4


ハンサムではありませんが、彼の熱演が良かったので載せました。 

theme : 相棒 -劇場版-
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カメレオン

カメレオン
カメレオン - goo 映画


7月7日友人と映画館にて。


―30年前に松田優作のために書かれたシナリオを―と聞けば、「蘇る金狼」または「野獣死すべし」の流れかと思ってしまうではありませんか。それにしては、お知らせなるものの少なさ、上映館の少なさで、低予算ポイのはなぜかと思っていました。

なるほど。 、どちらかと言うと優作の「遊戯シリーズ」のイメージだったのかと納得しました。しかも、当時この脚本では予算が掛かり過ぎると却下されたと言うのです。それなのにそれを今に持って来ると、かくのごとく低予算を感じてしまうのです。どれだけその当時の彼らが、予算の無い映画を作っていたのかがうかがい知ることが出来てしまいます。

劇中で主人公伍郎は「ああ、昭和が懐かしい。」なんて脈絡の無い呟きをはいたりします。

でも、私はこの映画自体が、舞台は平成の現代であっても、ツーンと昭和の場末の映画館の香りを放っていると感じてしまいました。


「遊戯シリーズ」は未見です。見ていない映画のことは書けませんが、優作のそんな映画の一つである「乱れからくり」と言う映画は見たことがあります。前売りでもないのにチケット売り場でポスターを貰いました。
こんなやつです。乱れからくり

その当時、最初ははずっと放置していましたが、「蘇る金狼」で心奪われて、机の脇に転がっていたそのポスターを部屋に貼り、日夜「かっこいい~」と眺めていました。それは若き日の思い出ですが、香りと言うか匂いで分類するならば、これはそんな映画と同じなのかと思います。


 面白くてかっこいい、中味なんか何にもなくて後に残るものなし、だけどずっと忘れない、そんな映画の醍醐味をたっぷり堪能遊ばしませ・・・・


            カメレオン2



 ストーリーに関して言えば、辛口ですが、何も30年も暖めてくることもなかったのにと思ってしまうのですが、年月を経ても埋もれさせたくなかったのは、野田伍郎というキャラなのかと思います。

25歳にして人生の裏を生ききってしまった男。その変化激しい表情から、南半球からしか見えないカメレオン座の男と位置づけたその男には、なんともいえない引き付けられる魅力があります。
深く暗い道を歩いてきた男ですが、その心の中の野獣を奥に閉じ込めて、優しい小悪党として描かれています。
そしてこのような映画の醍醐味は、怒りによってその野獣が解き放たれる瞬間だと思うのです。


その瞬間―そのシーンこそは藤原竜也でなくてはあり得なかったと言う気魄を感じました。
その後のアクションは、もう本当にカッコイイのです。自分の中の野生さえもが解き放たれるようなそんな感覚がします。

全体的にアクションシーンは、一つ一つのシーンが丁寧に作られていることが伝わってきます。計算なのか、それともこなれて来ていったのか、そのアクションシーンでも最初の方は、かなりバタバタした感じになっているのに、ラストではそれは舞うが如くで堪りません。
そのアクションシーンの違いは、やはり野獣が眠っている時と目覚めた時の差といえるのかもしれません。

机の上を走って飛び降りるシーンなどは、一瞬のシーンであっても美しく飛べるように、置いてあるものの間隔が計算されていると、友人などは細かい所も見ていました。
やたら細かい感想ですが、丁寧な手作り感がしたので見るほうも細かく目が行ってしまったようです。

最後のとぼけたような終わらせ方、醒めたラストシーンもなかなか良い感じでした。


 ただ、この映画の作り手達はどうも心優しい男達のようです。書くとネタバレになるので書きませんが、非情には徹しきれない甘さがあるかもしれません。
でもその甘さが、私などにはちょうど良いような気もしてしまうのです。

詰めも甘いと思うのですが、それは次回に繋げたいと言う願望の表れでしょうか。それは早くも私の願望にもなってしまいました。また野田伍郎という男に会いたいと、私も願っています。


         カメレオン3



 蛇足のような話ですが、一緒に行った友人はいつもエンドロールの途中の暗いうちに席を立ちたがって、時々私をイラつかせます。大昔の二番館で物語が終わった途端に起きる 、席取り争奪バトルの名残でしょうか(そんな事言っても、分かる人にしか分からないと思いますが・・アセ)
でも、この映画エンドロールの時に映し出される藤原竜也の顔を見ていたら、あっと言う間に終わってしまい、友人は席を立つ間もありえず、私はイラつくことはありませんでした。

短いエンドロールでした・・・。それとも竜也に見とれていて短く感じただけでしょうか。



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tag : カメレオン 藤原竜也

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クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ - goo 映画

7月20日 映画館にて

クライマーズ・ハイ3


クライマーズ・ハイ。
登山中に興奮状態が極限にまで達し、
恐怖感が麻痺すること。


以前NHKでドラマ化されていた「クライマーズ・ハイ」ですが、その前編を見て後編を見損なっていたのでラストまでのストーリーは知りませんでした。




1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。

事故当時、地元紙の社会部記者として取材に奔走した経験を持つ作家・横山秀夫(「半落ち」など)が、17年の時をかけて書き上げた同名小説を映画化。



 ストーリーは未曾有の大惨事だった飛行機事故を追うものではなく、あくまでもその事故を取材し新聞を作っていく男達の熱い夏に絞られていました。

物語には一気に引き込まれ約2時間半も長く感じることはありません。

<以下はネタバレ>

クライマーズ・ハイ4



 事故後県警キャップの佐山と地域報道班の神沢はすぐさま現地に入ります。行けと言われた時の神沢の嬉しそうな顔が印象に残ります。ですが、あまりに悲惨な現場の状況にその神経を狂わしていきます。そしてやがて彼の身に起きる悲惨な最期。

その最後は記事にもなりません。

「記者が一人死んでも記事にはならない。」と言う言葉だけには苛立ちを感じました。それは違うだろうと反論したい気持ちになりました。あまりに大きな事故の前には小さいことは消し飛んでしまうのでしょうか。でも、ひき逃げですよ。

事実のあるなしと、知る知らされると言うことはイコールではない。報道は平等ではない。様々な思考が頭の中で攪拌してしまいました。
いや、ここはそんなに深い部分ではないと思われる方も多いとは思いますが、それだけ私にはショックなシーンでした。ここに囚われると本線から脱落してしまいます。

神沢の悲劇は、被害者を追わないが為に事故の悲惨さの象徴として描かれたものと推察したのですが、ただ実際には遺族の方たちが、歯のついた肉片指の一本とご遺体を捜し持ち帰った事実を思うと、違和感を感じました。このエピソードは原作にもある物なのでしょうか。



ただ、悠木の子供を一人で飛行機に乗せるシーンなどは、被害者の方を連想させるものがあり、勝手の事故の記憶を見ているものに呼び戻させたと言うのは上手いなと思いました。


 私には不要に感じた神沢のエピソードですが、そんなシーンが必要だったのは、この映画が日航ジャンボ機墜落、その時男達はという広げたイメージと比較して、実は非常に地味な骨太な映画だったからだと思います。
そのクライマックスでも、スクープを取れるかと言う派手な報道戦の物語ではありませんでした。

スクープに成るか否か、その判断の時、果たして彼のとった決断は・・・

チェック、ダブルチェックという言葉が心に残りました。

臆病ゆえにいくつスクープを逃し凡庸な記事にしてきてしまったか、と言う上司の言葉。それに対する悠木の言葉は、流行る気持ちにいくつ誤報出してきてしまったのかというものでした。

 その情報に確かな確信が持てなければスクープにはしないと言う報道の良心を感じました。

だけどそこに至るまでの流れは、ドキドキさせるものがあって見応え充分でした。
責任を取って新聞社を去ろうとする悠木でしたが、その後彼がどうなったのかはよく分かりません。


 社長との確執、家族との確執、そんなドラマも組み込まれ人間ドラマに仕上がっていますが、惜しいかな、一つ一つのパーツに少しずつ隙間があるパズルのように感じてしまいました。


―彼は、ベルトとサスペンダーの人なのよ。―
息子の妻が子供に言うセリフが素敵でした。



2009,8,8 テレビでまた見ました。
確かこの映画は、出演者一人一人、例えば編集室の端の方でお茶を入れている人や後ろの方で怒鳴っている人、歩いているだけの人にも家族や趣味などの人物設定をしたのだったと思います。ゆっくりリビングで見ていたら、その事が凄く生きていた作品だったんだと、作り手の意気込みが伝わってきました。

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20世紀少年

20世紀少年 - goo 映画


二十世紀少年
8月30日映画館にて。

浦沢直樹の人気漫画の実写映画化。
ひたすら感心した。
よくぞあの長い長い、そして長い話をあそこまでまとめたなと思う。

だから、例えばデパートの屋上階ににたどり着くのに、エスカレーターを使って、各階のデスプレイを楽しむのではなく、エレベーターを使って一気に上ってしまったと言う感じは否めない。

でもそれはひたすら原作を愛して読み続けた者の、長い物語の細かい話に魅せられてきた感想なのだと思う。

細かいエピソードはなくても要の物語はしっかり繋いである。


 元の漫画をまったく知らない連れ合い、子供などは充分楽しめたようだ。


子供時代に戯れに書いた「よげんの書」が、なぜ今現実の恐怖に変わろうとしているのか。あの懐かしい子供の時代に作った自分達の旗のマークが、教団のシンボルマークになってしまっているのか。訳のわからない恐怖がそこにはある。
・・・・・・、はず。

これは物語がオリジナル完全再現ゆえに、面白さの感じ方や場所などが原作を知っているもの知らない者で分かれるのかもしれない。

良くこういう原作ものは、
「原作を知らなくても充分に楽しめます。」とか言う言葉を書いたりするけれども、もしかしたらこれは
「原作を知らない方が、楽しめます。」と言う言葉もアリかも・・・

だけれど、この映画の中には、想像の世界の実現化の恐怖と、二次元の漫画の世界―やはり想像の世界が映像となって具象化する嬉しさが、同時に存在している。


ラストの巨大ロボット出現のシーンは第一章の山場で、その存在の訳の分からなさから造形の幼稚さまで、本当に見事だと思う。不恰好な得体の知れないものが生み出していく、居心地の悪い恐怖が350с㎡の平面から巨大スクリーンに飛び出した醍醐味は、原作ファンだから感じる楽しさといえるかもしれない。


二十世紀少年2


またこの映画の見所の一つは、キャスティングだと思う。イメージぴったりなキャスティングばかりで、その子供時代も、面影があり見事としか言えない。



また同窓会などのシーンをはじめ、あらゆる所で役者の人たちが贅沢に使われている。その贅沢振りを楽しむのも面白い。




実は私、二章以降は映画館は無しかなと、ふと思ってしまった。だけどエンディングの後の予告編見て考えが変わってしまった。やっぱり映画館で観よう。(オッチョはカッコイイし。)

それに浦沢漫画は、もの凄く面白いけれど最大の弱点は長すぎることだ。長すぎて前の方を忘れてしまう。伏線を張りすぎて、やっぱり復習をしたくなる。だけど長いので読み直したり、伏線につながる場所を探すのが大変だ。

映画はまた何か新しいものを、私に見せてくれるかもしれない・・・。


20seikisyounenn



未来の9人の戦士。
挫折したロッカーからコピー機のセールスマン、ファンシーショップのおやじ・・・・
世界征服を企む悪と戦うはめに。  ホント、未来は見えないわ。


theme : 20世紀少年
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「真夜中の弥次さん喜多さん」

真夜中の弥次さん喜多さん(2005) - goo 映画
スタープラスにて

真夜中の弥次さん喜多さん


ワイルドで熱い男の弥次さんとヤク中の役者喜多さんはホモの恋人どおし。

ディープなヤク中の喜多さんにはリアル(現実)がよく分からない。
ぺらぺらの人生にリアルを取り戻せ。
弥次さん喜多さんはお伊勢参りにGO!
ぺらぺら人生にリアルを求めて、ぺらぺらと薄っぺらな物語が進んでいく。


弥次さん喜多さんが一緒に旅をして、面白くないわけがない・・・・?!

だけど中味はめっちゃくちゃにハッチャメチャ、クドカンワールドが炸裂する。


弥次さんの長瀬智也はまるで「タイガー&ドラゴン」の小虎そのもの。中村七之助も線の弱いヤク中の役者役がぴったりだ。二人とも大真面目(当たり前だが。)。

弥次さんのは小虎イメージでいいけれども、ふと喜多さんの「ラストサムライ」での帝役を思い出してしまった。あれもこれも同じ人と思うと、その意外性に惚れてしまう。



その他小池栄子 阿部サダヲ 柄本佑 生瀬勝久 瓦版男 寺島進 森下愛子 岩松了 おぎやはぎ
古田新太 山口智充 しりあがり寿 松尾スズキ 楳図かずお 中村勘九郎 研ナオコ ARATA 麻生久美子 妻夫木聡 荒川良々 など個性豊かと言うか癖のあるというべきか、そんな面々を使い放題。


何が面白いって、やっぱりラストの荒川良々だらけの魂の宿が嵌りどころ。研ナオコの奪衣婆にも納得。三途の川の論理もなるほどなぁ。良く考えてみると、死をも乗り越える深い愛、自分を殺した男を許す深い愛が見え隠れ、または死を拒むために恋人を縛り付けるエゴイステックな愛とかも・・・・

って、真面目に書いちゃいけないよ。ああへらへらぺらぺらのノリで作っている映画にはやっぱりぺら~っとした薄い感想が似合うのさ。

それでもチョックラ書きたくなっちまう。妻夫木、あれでいいのかい。ああ、もったいなや。松尾スズキの髭のおいらんは面白すぎ。
バーのエピとあの世でのエピがディープで、それまで結構楽しんだはずの前半が一気に記憶の彼方に消えていく。


だから復習。
「パッカーン、メチャクチャホットやで~。」って何処かで言ってしまいそう。もちろん心の中で。

だーけーどー☆、私が一番吃驚したのは、この映画、文化庁が支援しているって事。言っちゃあ悪いけれど、お役人様、こういう映画だって知っていた?


ジャンル問わずの映画好き。だから結構楽しめた。やっぱりクドカンって天才だなぁ・・・
だけど、私、・・・コホン、ゴホゴホ・・・
知ってか知らずかこの映画を劇場で、お金を出して観た人の勇気と新しい感覚に、一番の拍手を送ってしまうな。

あの~・・・褒めているんだからね! ☆ー


theme : 日本映画
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tag : 真夜中の弥次さん喜多さん 長瀬智也 中村七之助 宮藤官九郎

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グーグーだって猫である

ぐーぐー
グーグーだって猫である - goo 映画
9月14日 映画館にて
(敬称、略して書かせて頂きます。)

大島弓子の漫画が好きです。その気持ちが高じて、若いときは彼女は私の心のカリスマ。
もちろん、大島弓子本人を知るわけではありません。でも、かつて少女マンガのブームが起きて、様々な漫画家の方が、姿をさらすことがあっても、私の知っている彼女は漫画本のカバーに描いてある、眉間に皺を寄せているカーリーヘアーの自画像だけです。

でも小泉今日子は、きっと大島弓子はこんな感じの人かもしれないという雰囲気を醸し出し、犬童一心 は物語のほとんどを原作から引き離し、そこに大島弓子の世界を組み込んで、彼女のファンならたまらない作品に仕上げたように思います。

 犬童監督は大島弓子作品のファンで、過去にも「赤すいか黄すいか」「金髪の草原」などを映画化していますが、この作品の中にも、原画や漫画のストーリーを見せるサービスのみならず、さりげなく様々な漫画のシーンや雰囲気を盛り込んでいて、そのファンぶりがなんとなく伺えます。または、この映画は大島弓子ファン検定試験に使えそう・・・?

そんな事を言っていますが、もちろん彼女の漫画を知らなくても、それはぜんぜん関係のないことです。

 この映画を観に行って、映画の内容ではなく映画館が満席だった事が、とても強い印象に残りました。その映画館のサービスディで、全作品千円だった事もあるとは思いますが、チケットを買うときに、満席の張り紙が貼られてドキドキしました。予定変更が好きではないので、友人とバラバラなら席もあるかもしれないと、諦めきれずに買い求めた所、一番前の席で並んで見ることが出来ました。(一番前の席は近頃ない経験です。)
 少し離れた所に、子供連れのお母さんが入ってきました。振り向くと男の人も多く、老若男女で満席です。
 私は申し訳ないのですが、本音を言うと子どもの近くはちょっと苦手です。なぜなら、お子様の反応って思わぬところがあって、しかもその反応が大きく耳に入ってくるからです。案の定、森三中が出てきただけでゲラゲラと大笑い。
 だけどこの映画はコミカルな部分も多く、そんな少女のお笑いの心をくすぐって、彼女の笑い声もいっぱい聞こえてきましたが、映画館全体が笑い声で満たされていました。


 笑い声と言うものは、決して不快なものではないですし、かえって幸せな気持ちになってくるものです。最初はちょっと苦手に感じた、少女の笑いどころを、なんとなく耳を澄ますようになってきてしまいました。もの凄く楽しんでいるのが分かるのです。

変なところで笑う人にも「ちょっと~」ですが、変なところで泣いている女も微妙かも知れないです。
アシスタントの少女が「四月怪談」を読んで泣いている所。
真夏に自転車を走らせて、漫画道具の一式を受け取りに行く少女の頃の麻子さん。
冒頭に映し出される「ダイエット」の原画。
最後に紹介される「8月に生まれる子供」。
映し出される井の頭公園とゾウの花子さんの前に佇む麻子さん。

そんなところで涙ぐんでる人は、そうはいないはず。すみません、私、隠れマニアなんです
「8月に生まれる子供」については感想を書きました。コチラです→☆
原作「グーグーだって猫である」の感想はコチラです→☆

最後に少女が「アッ!」と言いました。どんでん返しがあるわけではありません。
「エッ、もう終わり?」と言う意味だったんじゃないかなと思います。ラストはちょっと何かが足りません。

という訳で、以下は普通の感想&ネタバレ


ぐーぐー

でも、この映画は飼っていた動物達と別れの経験のある人にとっても、本当に切ない物語になっていると思います。前の猫のサバとの二度の別れのシーンは、結構泣けます。
サバの目から見つめる麻子さん。そして「さよなら」の言葉。

夢の中に現れる擬人化されたサバとの別れ。
このシーンは人によっては、退屈な長いシーンに感じてしまうかもしれませんが、ある日突然、家族のような猫や犬をなくしてしまった人には、たまらない号泣シーンだったと思います。

私的には、アシスタント少女のラブストーリーが退屈で、しかも漫画に対しての挫折感が取って付けたようです。アメリカに行くのも逃げ出すみたいだし、空港に元カレが送りに来ていないのも物足りません。もう少し練って欲しかったと思います。

でも、癌告知をアシスタント少女にして、聞いた少女が号泣で、病人である方の麻子さんが
「大丈夫だから、大丈夫だよ。」と慰めて抱きしめるシーンは、自分の過去の出来事と重なって、涙が止まりませんでした。


近くの席に座っていた小学生の女の子が
「アッ!」言いました。
隣の席の友人が不満そうに
「終わりなの?」と言いました。

だって、気になりません?
 

 ぐーぐー3

 彼は故郷に帰って終わり?

でも、麻子さんは病院で何を言いかけたと言うのでしょう。
「やっぱり、いいです。」

気になりますよね。一緒にグーグーを育ててくださいとか・・・
沢村青年は気にならないのでしょうか。

なんとなく物足りなくて
「グーグー、ただいま。」と言うラストシーン(結構いい感じのラストシーンではあったのですが・・)

その時ドアチャイムが鳴って、開けると
「『やっぱりいいです。』の続きを聞きに来ました。」と、沢村が立っていた。
なんて、妄想してしまいました。

それを遣っちゃうと、大島弓子さんの生活に誤解が生じるから出来ないのかしら。


















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genre : 映画

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「ハウルの動く城」二回目

ハウルの動く城(2004) - goo 映画

ハウル

10月3日テレビで見ました(2回目)

数日前、ソファで転寝していた私は、目が覚めた途端に、珈琲が飲みたくなるような感覚で「ハウルの動く城」が突然見たくなりました。
「何で、突然?」と夫が聞くので、
「ソフィーって、若くなったり年老いたりするじゃない。あれって、どんな時に変化していたのか、確認したくなったのよね~。」
「今週の金曜日にテレビでやるよ。」と夫が教えてくれました。

「まぁ、悪いわねぇ。私の為に・・」
というのは、嘘ですが、なんと言うグッドタイミングなんでしょう。


見たいときが旬なのか、この映画は初めて見たときより数倍楽しめました。
たぶん、前の時は美しいハウルに目が行き過ぎていたり、キムタクの声やソフィーの声のチェックに気を取られ過ぎていたのだと思います。

今回はそんなことが一切気にならず、物語の世界を単純に楽しみました。

不思議に感じたのは、前は非常に難解に感じたこの映画。今見ると、何が難解だったのか分かりません。難しくややこしいものにしてしまったのは、ジブリだからと思い込んで、複雑な視点で見ようとしていた、自分自身だったのですね。

美しい風景や、ハウルの城の異質さ、魔法使い、戦争、魅力あるキャラクター、視点がいくらでも分散してしまいますが、二回目なので、じっとソフィーの気持ちを中心に見ることが出来たように思います。
素敵な「恋」のお話でした。


 ハウル2



 ちょっとドキッとしたシーン。
疲れて帰ってきたハウルがお風呂に入る前に、眠っているソフィーをカーテンをそっと開けて見守るシーン。ソフィーは眠っているので、元の姿のまま。セリフなんか何もないのですが、ハウルはこの時大事な人だという運命を感じた、または別な言い方をすれば「恋に落ちた」のではないでしょうか。

表情一つ変わりませんが、ハウルはいつかソフィーと言う少女と出会うと言う未来を知っていたので、その内面の気持ちは、本当は凄く揺れていたのだと思います。
(ほとんど描かれていないのが、残念です。)

美しさに拘るハウルは愛おしいですね。
いつだって前向きなソフィーには心惹かれますね。


確認したかったソフィーの七変化も良く理解できました。BGMと同じようなもので、彼女の気持ち一つでガンガン変わるのです。
それで思うことは、素敵なものにときめく心、前向きな姿勢、タフな精神がやっぱり大切なんだなと言うことでした。


そして、優しさも。

ソフィーは優しかったですね。

おばあさんになってしまった荒地の魔女から、ハウルの心臓を取り戻す時、私なら「寄越せ!!」と言ってしまいそうですが、そっと抱きしめて「お願い」というのです。
「仕方がないわねえ。」と渡す魔女。

「ハウルが心を取り戻し、カルシファーが千年も長く生きられますように・・」と言う呪文のような願い。

この辺からのセリフがみんな良かったです。
「体が重い。」と言った、ハウルに「心って重いのよ。」とソフィー。

魔法が解けた案山子のカブの
「心変わりは世の習い。」



最後に出てきたお城は「ハウルとソフィーの動く城」でしたね。綺麗で生き生きしていました。
そこに、血縁なしの老人と子供、犬と二人が家族として暮らしていくのですね。それから自由意志で城を動かしているカルシファーも。

出会うことで、みんな何かが変わったのでした。


一回目の感想→ココ

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容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 - goo 映画

ガリレオ
10月4日映画館にて。

テレビでドラマの「ガリレオ」を楽しんでいた下の子供は、見終わった後に微妙な顔をして、
「ドラマのノリと違ってタルかった。違うものを見ているのかと思った。」と言った。

ドラマなど見向きもしなかった上の子供は、
「なかなか、面白かったじゃないか~。なんていうか常に死相が表れている様な顔の演技が凄いよな。」と、内容的にはもう一人の主演の堤真一を指して絶賛していた。

この映画を一番楽しみにしていた夫は、困惑していた。
「面白かったけれど・・・・」

 私はと言うと、ドラマ「ガリレオ」をつまらないと思ったことは一度もないし、毎週楽しみにしていたように思う。だけれど、決まって眠くなる。なぜだか眠くなる。時間帯が悪いのだ。ゆえに映画も興味がなかったというのが本音。だって、条件反射で何処かで眠くなったらどうしよう。映画館で寝たことはほとんどないけれど、近頃私は睡眠障害で、夜中の二時に寝ても朝の五時半に目が覚める。
時に福山の美しい低音は、私にとって眠りにいざなう波になってしまうはず。
流石に眠ってしまうことはなかったが、ゆっくり静かに進んでいくスローテンポがちょっと辛い。お話もかなり地味。

かなり良質な二時間サスペンスを見ているような感覚だった。

だけど夫は自慢していた。
「トリックはわかっちまったぜ。」

―へえ、そうなんだ。
実は推理するのは、いつもは私の方が得意。
「あたしは分からなかったわ。だって、そんなことって・・・・」と言いかけて、何かのカプセルが胸の何処かではじけたように感じた。私は昼食のラーメンをすすりながら、心の中に染み渡っていく静かな悲しみを楽しんでいた。

派手ではない静かな人間ドラマの余韻は、後からやってくる。


<以下ネタバレ感想>

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トウキョウソナタ

トウキョウソナタ - goo 映画


トウキョウソナタ2
10月11日 映画館にて


家に帰って、まず最初の一言。
「あのさあ、リストラされても隠さなくていいからね。」

私の子供は軍隊に入りたいとは言わないだろう。ピアノの才能もなく理不尽な先生にたてつくこともないだろう。夫はリストラされて失業中というわけではない(たぶん)。もし私がドーナツを作ったら、それは大して美味くはなくても、みんな食べてくれるはず。

それなのに、なぜか身につまされてしまったのはなぜだろう。




映画の感想ではないのだけれど、時々隣に座っていた友人の寝息が聞こえてきた。
私としては、吃驚だ。
この映画、淡々としてはいるけれど、決してつまらない映画じゃないよ。でも、誘ったのは私・・・。悪い事しちゃったかなと、気が散ってしまった。後で聞いたら、館内はやたら暑くて、途中からエアコンが入って涼しくなったから、急に眠気が襲ってきてしまったらしい。
でも、こういう映画ではなかったら、友人は眠くはならなかったのかもしれない。
そんな番外でもいろいろ考えてしまったのだった。


しかし、この作品からも贈られてくるメッセージは多い。



いっけん、リストラお父さんの家族に内緒の奮戦記の様に見える。空の巣症候群のお母さんの再生の話にも見える。人生の目標を見つけられなくて、あがいているお兄さんの話が添えられているように見える。大人たちのルールの中で、ぶつかり押し込められそうになりながら、それでも思いのままに生きようとなにげに頑張っている、小学生の子供の話が、そこにあるように見える。

そんな家族の、日常を追っているように見えるが、そう思ってみてしまうところが何気ないマジックだと思う。

終盤に、そんなことは普通にはけっして「ナイ」と言うエピソードが炸裂し、この物語は終わりを向えるが、それさえも食事をするという日常のシーンで、包まれていってしまう。

非日常が、日常に見える、不思議な映画だった。


<以下ネタバレ感想> ↓

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感染列島

感染列島 - goo 映画

感染列島5


goo主催の試写会に当たったので1月12日に見に行ってきました。

正直な感想ですが、この映画はパニック映画ではないのではないだろうかと感じてしまいました。そう思ってから、ふとパニック映画ってなんだろうと思いました。

パニック映画とは―Wikipedeiaによると
災害や大惨事など突然の異常事態に立ち向かう人々を描く映画のジャンル。
とありました。

じゃあ、この映画は未知なるウィルスと遭遇するわけですから、やっぱりパニック映画なんですね。
でもそう思うと、何かが欠けている様に思えるのです。

Wikiにはまた以下のように続いています。
様々な人間の行動を描くためにグランドホテル方式(群像劇とも言う)が用いられることが多い。異常事態を描くために大掛かりな特撮 (SFX) が使われることもある。
印象的なエピソードはいくつも描かれていました。大掛かりな特撮と言うのはどうかなと思いますが、廃墟と化した東京も病院に押し寄せる人たちも、そこから逃げ出そうとする人たちも、ちゃんと描かれていました。

それなのに「これはパニック映画なのか。」と感じてしまったのは、異常事態に立ち向かう医師たちの物語に感じてしまったからでした。そこには後手後手に回っている政府の姿がかろうじて映し出されるだけで、ウィルスによる日本消失の前に既に日本という国無きが如きなのです。

終始主役から物語が離れることはほとんどありませんが、いくつかの視点でエピソードが描かれているので、もう少し踏み込んだものであって欲しかったです。出来たらその視点選択も考えて欲しかったかなと・・・遺体を処置する自衛隊員とか政府の中にあって奮闘する若き官僚とか・・・。

映画館で隣に座っている女性が、やたら手を目の方に持っていきます。乾燥しているから、目でも痒いのかしら、と思った私。どうもそうではなくて泣いていたみたいです。と言うことは、泣きっぱなしではありませんか。ちょっと驚きました。もう泣き虫kiriyの名は返上いたします。そんな私でも、爆笑問題の田中さんのシーンはほろりと来ました。

感染列島3
感染列島4



意外やカンニングの竹山さんがはまり役でした。

感染列島2


妻夫木君は最後の取って付けたような青春物語の時が、一番の本領発揮であったかと思います。他の人なら「要らない場面だ」と切り捨てそうなものですが、彼だからこそいいラストシーンになったと思います。

以下ネタバレでろくでもない感想をメモしておく予定ですが、その前に良いと思ったところを一つあげると、新型ウィルスも分かり感染ルートも分かった。多くの映画がそこでメデタシメデタシになるのですが、この映画は、その後の治療薬が出来るまでの6ヶ月の悲劇を描いた所が凄いと思いました。
それが現実なのですよね。




ネタバレ感想のメモ (未見の方は、4つのハートを飛ばして読んでくださいね。) 
近頃邦画の大掛かりなものは海外の村ロケシーンから始まることが流行なのだろうか。『L』とか『相棒』とか。でも、この最初のシーンから数分のタイトルが出てくる前の映像は、後から考えると、前振りというより引っ掛け?

 細かいことが気に入らなくて申し訳ないとは思うが、佐藤浩一さん演じる医師の臨終と壇れいさんの臨終のパターンが同じ。両方とも良いシーンなのに、あざとい感じがして嫌だな。


 感染ルートを探りに行った島の冷凍工場で、思わず違う映画になってしまったかのように感じて、思わず笑いそうになってしまいました。ごめん、不謹慎で。

 その感染の悲惨さの表現が、廃墟の東京と画面上に打ち込まれる数字だけなのがなんとなく面白くありません。


本当に文句ばかりのようで、ろくでもないですね。でも、反論無用に願います。近頃ワタクシあることに気がつきました。映画やドラマは最初の印象がそんなに良くなくても、見る側の状態(体調もそうですが家で見るとか映画館で見るとかの場所とか)にも影響され二度三度見てみると、最初の印象とは違って、非常に面白く感じることが間々あるなと言うことにです。

またの機会に見たときには、だいぶ印象も変わりそうです。

なぜなら出演者の方たちは皆好演でした。何よりテーマが、絵空事ではない現実の可能性があるからです。

ふとまた思いましたが、以前の日本のパニック映画だと、そこには必ずリーダーシップを振るう総理大臣の姿が描かれていました。大統領よろしく、国のリーダーとして支持するものと描かれていました。この映画に「国」の存在が希薄なのは、そこに理由があるのかもしれません。総理をリーダーとして描くことが出来ないのは、世相と言うものかも知れません。   憂鬱なことですね。



感染列島









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tag : 妻夫木聡

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20世紀少年第2章「最後の希望」

20世紀少年-第2章-最後の希望 - goo 映画


20世紀少年2

2月1日 映画館にて鑑賞

1章から3章まである物語の、その真ん中と言うと、なんとなく半端になってしまうことがあったりします。でも、半端ではありませんでした。原作と同じ、第2章の終わりまでしっかりと出来上がっていました。次は今年8月の終わりです。

何でこんな所で終わるんだ、次を早く見たい・・・と言う感覚は、原作で学習済み。もう慣れています。

一番の感想も、実は第1章の感想と同じ。よく纏めたなぁと感心しました。

ただ、1章の時は「原作を知らない方が楽しめるかも。」と思ったりもしたのですが、第2章はやっぱり原作を読んで見た方が、深いかもしれないと思ったのでした。

なぜなら映画には描かれていないサダキヨにはサダキヨの、ヤマネ君にはヤマネ君の物語があって、それはそれでなかなか良い話だったり、興味深い話だったりするのです。出来たらサダキヨの写真エピソードは映画館でも見たかった、要・涙の物語です。

が、惜しいエピソードも切り捨てたからこそ、これだけ纏められたのだと思います。

この映画の公開日前日、テレビで「もうひとつの20世紀少年」と言う、第1章に新しい映像加えたり、カットしたりして編集しなおしたものをやっていましたが、子供たちの世界がより詳しく描かれていて、良い感じでした。第3章の前にも、そんなのをやってもらいたいものです。

この映画の最大のウリになってしまった原作に果てしなく近いキャスティングですが、第2章の主人公の遠藤カンナの平愛梨も、カンナのイメージどおりに仕上がっていると思いました。ただ、惜しいかな、彼女のセリフだけが学芸会でした。それでもそんなことはたいした問題ではないように思えたのは、周りの脇が硬かったこともそうですが、彼女の目力による、彼女自身が放つ魅力のせいだったように思います。聞けば、彼女が起用されたのもその目ゆえだったらしいです。と言うことは、さすが監督の見る目が違かったと言うことになりますね。


どんな映画でも、評価と言うものは様々だと思うのです。
この映画の分かれる基準は、
見た人が「20世紀漫画少年」もしくは「少女」であったか、または「21世紀漫画少年」もしくは「少女」であるかによるのではないでしょうか。なんて事を、「20世紀漫画少女」だった私は、ふと思ってしまったのでした。

以下ネタバレ感想です。


20世紀少年

 私がエキストラに参加したのは、第3章でこの章ではありません。
日付が合わなくて諦めたのですが、その諦めたシーンが結構気になりました。気になってしまったので、その方たちにもよく目が行きました。

暑さを、もうウリにするしかないと居直っている熊谷での夏の日の撮影は、真冬のシーンでした。国会に陳情に向うシーン。ここかぁ~と思いましたが、陽ざしがちょっと冬っぽくない・・・。
皆様、我慢大会、大変だったですよね。

有明の万博&葬式シーン。皆さん上手ですよ。ぽっかーんと吃驚した顔が、上手すぎて、すみません、笑ってしまいました。エキストラの皆様、良い感じの役者様になっていましたよ。拍手です。

 「隣人を疑え」警察の垂れ幕。「常盤タカコ」とボロアパートの火元責任者(?)のところに名前があったりで、遊び心が見え隠れしていましたね。

 原作はやたら長いので、その時は解り辛かった少年の日の友だちのなぞが、なんとなくわかり易かったのが、良かったですね。

 友だちランドのシーンが短いのが残念です。
20世紀少年4


 ショーグン事オッチョは、もちろんカッコイイ。でも、ここに出てくる男達は皆それぞれにカッコイイ・・・。ヨシツネなんかも。ヨシツネの部下は教団関係者と似た怖い動きが・・・
20世紀少年3


ラスト・・・北海道か。小さく纏めましたね。

「おらは死んじまっただぁ~♪
 おらは死んじまっただぁ~♪
おらは死んじまっただぁ~♪」   ちょっとイラ~

まだ天国には行っていないケンヂ登場。

回想シーンでやたら出てきていたので、満を持しての登場と言う感じがしなかったのが、ちょっと残念。なんたって原作は、出てこなくなってから最後のそこまでが本当に長いので、ケンヂが出てきたときには「おお~!」と思ったわけですが、映画は待ったといっても2時間ちょっとですからね。少しばかり分が悪いわけですね。

 

8月も楽しみです。
原作とは違うとか言っていましたよね。あれ!? もしかして・・・・






監督 : 堤幸彦
原作・脚本・監修 : 浦沢直樹
出演 : 豊川悦司 、 常盤貴子 、 平愛梨 、 香川照之 、 ユースケ・サンタマリア 、 藤木直人 、 石塚英彦 、 宇梶剛士 、 小日向文世 、 佐々木蔵之介 、 黒木瞳 、 唐沢寿明






theme : 20世紀少年
genre : 映画

tag : 20世紀少年 豊川悦司

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少年メリケンサック

メリケンサック
少年メリケンサック - goo 映画
2月18日映画館にて

メイプルレコード新人発掘部門の派遣社員のかんなが見つけ出した、少年メリケンサック。彼らと契約を結ぼうと動き出すが、そのネット映像は25年前のもの。少年メリケンサックのメンバーはみんなおっさん化して・・・。

なんか面白そう・・・。

おやじ達、どんな奇跡を見せてくれると言うのだろう・・・・。

って、そんな期待を持っちゃいけないよ。カッコイイおやじが頑張る映画が見たければ、「スペース・カウボーイ」でも見ることにしよう。思いつかなかったから古いけど。または「最高の人生の見つけ方」とか。アレはジッちゃんか。

とにかくこれはチョイ悪おやじ達が頑張るという、小気味の良い話と言うわけではなかった。
なんたってクドカンだしね。


でも、だからと言って、クドカンワールド炸裂だい!!
って、わけでもないぞ。

なんだかちょっとおとなしめ。
って、私には感じた。

なーんにも知らなくっても、あるドラマを見ていると、これってあの人が書いているんじゃないかなと、なんとなく分かってしまうのが、ライター様の個性と言うもので、クドカンはその個性が際立っていて面白い。でも、これ、なーんにも知らないで見ていたら、誰かに「これってクドカンだよ。」って言われないと分からないかも知れない。
「ああ、そう言えば、そんな感じね。」って。

なるほどな。人って、こいつは凄いと言われてからが、本当の大変な日々が続くんだなと、映画とは関係のないところでしみじみしちゃった。

2時間強のちょっと長めの映画だけど、カンラカラカラと笑っていたら、あっという間に終わってしまった。シネコンの長蛇の列に並んでチケットを買った。でも列の前後の人は他の部屋に吸い込まれ、意外とガラガラだったのだけれど、離れた所に座っている人たちのクスクス笑いが絶えず聞こえてきて、なんだかそれが心地良かった。

パンクに燃えるのも、映画館に集うのも、人は何か誰かと共鳴しあいたいからなのかも知れない。
って、無理に纏めるフリなんかしちゃって。

この映画はそんなフリなんかいらない映画だと思う。
大人になれないんだったら、ならなきゃいいんだ。おとなになったフリなんか辞めようぜ!

以下ネタバレ

 メリケンサック2


なんだかよく分かりません。
ダメダメライブを続行していたのに、なんであそこから急にノリノリライブに変わったのでしょうか。
道に迷って、商店街をぐるぐる回ってウォーミングアップが利いたと言うのでしょうか。

なんだかよく分かりません。
どうしてジミーちゃんは、突然ちゃんと話せるようになってしまったのでしょうか。そう言えば要所要所で怪しいシーンもあったのですが、あれは最初からみんなを騙していたと言うのでしょうか。でも、違うような・・・。
要するにライブを続けているうちに、リハビリになったというわけでしょうか。


気に入りました。
~♪さくらららら~♪
ちょっとイラついた時にこの歌を歌うと、イラつき度がマックスになって爆発させるのに役に立ちそうです。
~♪ニューヨークマラソン~
これも耳に残って、口ずさんでしまいそうですが、間違っても正しい歌詞で歌ってはいけませんね。
そう言えば彼らのお父さんが、あんな体になったのは・・・。

TELYAの田辺誠一さんにも笑えました。なにげにカッコ良かったですね。
ちょっと失敗しました。他の脇の人たちもキャスティングにこだわりがあったのですね。
HPのキャストを見て知りました。パンクバンドなどはまったく知らないので、知って観ていても、別に今と変わらなかったかもしれませんが、細かい所で見方が違ったかも知れません。

ユースケ・サンタマリア・・・隠れホモ(実はバレバレ?)らしさが、セリフだけで何にも欠片さえ感じません。それこそ無臭。つまりません。惜しいナ。


蛇足ですが、クドカンシナリオが苦手と言っていた夫が、ドラマ「流星の絆」からファンになりました。
「映画館には行かないが、いつかテレビでやったら是非見たいものだ。楽しみだ。」と言っていました。
ああ~、私は彼と、この映画を一緒に見る勇気がありません・・・




監督・脚本
宮藤官九郎

出演
宮崎あおい
佐藤浩市
木村祐一
田口トモロヲ
三宅弘城
ユースケ・サンタマリア






theme : 少年メリケンサック
genre : 映画

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ジェネラル・ルージュの凱旋

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ジェネラル・ルージュの凱旋 - goo 映画
3月7日映画館にて鑑賞。


冒頭5分から、堺雅人演じる速水の急患を電話でガンガン引き受ける後姿に、ぐいぐいと引き込まれてしまう。

そして物語は始まる。

チームバチスタ事件の解決の功労から、倫理委員会の委員長になってしまった田口の所に、その救命救急の速水センター長と医療メーカーとの癒着の告発文が届く。また時を置かずにその医療メーカーの支店長が院内から自殺する。

その告発文は誰が書いたのか。
癒着は本当にあったのか。
医療メーカー支店長はなぜ死んだのか。本当に自殺だったのか。
また、ジェネラル(general・将軍)と呼ばれていた速水が、いつからジェネラル・ルージュと言われるようになったのか。そしてその意味は・・・。


「チームバチスタの栄光」の相棒復活。ホワンとした泡のような田口と荒い岩のような白鳥で核心に迫っていく。

感想としては、サスペンス色は薄いが、そこにはそれを補って余りある余韻と感動が残る。

そして最後にタイトルの「凱旋」の意味を知るのだった。

だけど、ジェネラル・ルージュ堺雅人が、かっこ良すぎ!!


阿部白鳥怪しすぎ。この映画公開前に大河ドラマ「天地人」の謙信は退場して正解なような気がする。イメージが違いすぎる。彼も凄い。複数出演の時、そこにはそういう計算も存在するのだろうか。

だけど彼の雰囲気に引きずられたのか、映画館で集団のおばちゃんたちが、ちょっとした所で大きな声でガハハハハと笑いまくる。私は映画館での他の人の笑い声が聞こえてくるのが、結構好きなほう。でも、アレはひどい。笑いあっちゃって、まるで自分の家で映画鑑賞会をしているみたいだった。

と、ココでちょっと言いつけたらちょっとすっきり。


以下ネタバレ感想です。
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白鳥オーラでぶるっと悪寒が走る田口に笑えました。その白鳥は意外と子供に人気がありましたね。「ガリバー」と言われて、ガリバーと小人達との比率を説明しようとしているなんてところが可笑しい。

個性強いキャラには、お菓子が良く似合いますね。速水にはチュッパチャップス。これが伏線になるなんて思いも寄りませんでしたが、成る程、その甘さが良い感じ。

伏線と言えば、医療メーカーの支店長が渡してくれたCD。これって最初から答えを渡されていたってことなんじゃ・・・。だから、サスペンスとしては「おお~!」と言う部分があまり感じなかったのはこれかしら。

でもその彼の頑張りが報われたことが救いです。

笑いどころ
情報屋―藤原看護師だったこと。この人はもう病院の主なんじゃ・・?
なんか嬉しかったところ
チームバチスタのメンバーが、ちゃんと存在している所・・かな。

ところで、近頃悪役付いている高嶋弟ですね。顔は良い人顔から悪人顔にと頑張っているのですが、なんとなくピンと来ません。でもいろいろな役にチャレンジすること良いことなのかもしれませんね。これは私個人の感覚なので、どうって事ないことですが、今はなんか半端な感じがしてしまいます。それとも役が半端な人だったのでちょうど良かったのでしょうか。変な言い方ですが、もっとシャープな感覚を磨いて、未来の悪役界を背負ってもらいたいです。(実は結構好きな人です。応援しているつもりです)

この映画はサスペンスの部分が終わってからのラストに見応えがありました。

言わば、ジェネラル・ルージュの最後の戦場。

そこで名前の由来を知るわけですが、なんかちょっと感動してしまいました。

この映画で他のジーンと来たシーンですが、
出された退職届がボロボロだった所と、この病院にドクターヘリが飛んでくるところ。そして最後に花房看護師長がドクターヘリが飛ぶ空を見上げて、
「願いは叶いましたね。」と言う所。

その彼の派手な車は埃にまみれ、何年も動かしていないらしく、草に囲まれてしまっていましたね。

いろいろな意味の問題提起があったのではと思います。

でも、そんなお堅い映画ではありません。
軽妙軽快、そして感動。良い映画を見た後は、なんとなく気分がよくなることがあるでしょう。そんな映画だったと思います。

zyeneraruru-zyu2

「血まみれ将軍」ではなかったですね♪

監督 中村義洋 原作 海堂尊

出演 竹内結子  阿部寛 堺雅人  羽田美智子  山本太郎  高嶋政伸  貫地谷しほり
    尾美としのり  中林大樹  林泰文  佐野史郎  玉山鉄二  野際陽子




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tag : 竹内結子 阿部寛 堺雅人

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鑑識・米沢守の事件簿

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 - goo 映画

相棒44月4日映画館にて見てきました。

「相棒」シリーズ初のスピンオフ。
米沢守は顔はイマイチ(コホコホッ、失礼)、味のある顔だけれど、中味は理性的で熱い想いを内側に秘めたカッコいい男でした。

米沢さんの逃げた女房は、意外や美人。何で突然出て行ったのだろうかと、余計に謎が深まってしまいました。

面白かったです。

一見地味に展開していくストーリー展開ですが、結構、米沢さん、頑張っています。テレビでのノリもガンガン来ます。
ラストもドラマ「相棒」の常套を踏んでいて、ちょっとウルって来そうになりました。


本編が終わった後の短いオマケが嬉しかったです♪


以下ネタバレ感想です

相棒2

東京ビックシティマラソン事件を調べている時に、同時に起きる米沢の逃げた女房事件。持っていき方が上手ですよね。でも、その女性が人違いだと分かった時、ちょっと私、気分がこけました。予告編では一人の女性に関わった二人の男が手と手を取り合って、つまり相棒となって、事件を究明していくのかと思い込んでいましたから。

でも、この事件を通して米沢が自分の心と向き合っていく事が出来たという展開になっていて、この先も気になります。真ん中をすっ飛ばしていきなりラストの感想ですが、エンドロールで映し出される仲の良い二人のシーンに、この妻はなぜ突然出て行ったのかと不思議な気持ちでいっぱいになってしまいました。夫が忙しくて構ってくれなかったからで、離婚届を置いてあんな風には出て行くようには見えません。そこには何かがあったはず。

スピンオフではありながら「米沢守、幻の女房シリーズ1」と言った感じで、必ず続きを見せて欲しいと思ってしまいました。

映画でまたと言うのは、どうかなと思いますので、シリーズの中でとかまたは土曜ワイドとかでお願いしたい所です。あそこでも良いですよね。金曜日の11時15分枠。私がテレ朝社員なら企画書を出しますよ。今なら視聴率、取れそうじゃない? 

とまれ。。。。
ちょっと暴走してしまいました(汗)


今回の事件は、「天下り」に皮肉を込めて描かれていました。

事件そのものは甘いんじゃないかと、いかにも怪しい市川染五郎 さんの顔を見ながらそう思っていたら足元をすくわれました。もう、やるよね、はいりさん!!


相棒

騙されちゃった!!


大切な女性を想う二人の男が自殺案件を翻し、殺人を暴き、さらには横領事件、そのもみ消し事件まで引きずり出したのですね。

「やり直したいと思っていた。」と綴られた相原の元妻の日記にホロリときてしまいました。




その相原刑事、結構危ないデカでしたね。目的のためには手段を選ばないと言うか、覆面で乗りんで24階を階段で登るところとか、シーンはないのですが自宅からの脱出に二階の窓から飛び降りたりとか直球型でした。

同じ脱出でもピザ屋に変装の米沢さんの方が知性的。でも笑えます。

後でラムネ様に「よくも逃げてくれましたね。今度ピザをご馳走してもらいます。」と訳の分からない皮肉を言われていましたが、大河内さんは今回ラムネを食べるシーンはなかった・・かな?

かつてストリートミュージシャンだったとか、自宅のサイエンスキットで指紋を取るところとか、米沢さんの魅力がいっぱいでしたね。
あと、特命係の二人が居ない時は、すっかり喫茶店「トクメイ」になっているんだなと言う所と、どんな緊張感も萎えさせる米沢さんの携帯着信音がツボだったような・・・



脇役に徹していた二人ですが、なにげに存在感が。最後に嬉しそうに報告。
「特命係に飛ばされるぞと言われました。」と米沢。
「オヤオヤ、どうしますか。」
「いやいや、特命係はお二人でないと。」  
う~ン、このセリフはどういう意味で書いたんだろうか・・・?
やっぱり贈る言葉・・かな。

ヤッパ、「相棒」って面白いね♪

相棒3




















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genre : 映画

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劔岳 点の記

劔岳 点の記 - goo 映画
6月24日映画館にて鑑賞
 つるぎだけ3
木村大作監督がテレビでべらんべえ、てやんでい調で意気込みを語りました。その勢いに、
「ああ、この人は映画馬鹿・・」。←失礼!褒めております。
そんな男が作った映画を観に行きたくなっていた所に、子供の一人が「見たい」と言うので、それが後押しになってしばらく映画館から遠ざかっていましたが、行くことにしました。

映画の感想ではありませんが、少し驚いたのは平日でありながらレディスディの水曜日なので、それなりに映画館は混んでいました。でも「剱岳」はレディスディだから席が埋まっていたわけでは絶対にないと思いました。
だって、客層がかなり上です。シルバーグレイのカップルが多数です
どう見てもその中に一人いる、我が子供は最年少。一人シネコンの入る部屋を間違えたような雰囲気。

でも本当はこの映画は年代を選ばないと思います。CGや空撮ナシ。大自然の美しさを堪能し、出演者が異口同音に過酷な撮影だったと言う事が伝わってくる映像に酔いしれました。
物語は淡々としていて、音楽や映像美に多少眠くなってしまう部分があっても、ジーンとした感動が小さな波のように静かに訪れました。

ロケ地の一つに、「明治村」を利用したことは知っていました。私も訪れたばかりだったので心の中では、なにげに興奮していました。
アレです、アレ。
「知ってる、ココ。見た、ココ。」って言うやつです。



 この映画のキィポイントは「仲間」。

大自然もまた、この映画の「仲間」だったと思える映画でした。


 剱岳1


そして家族。

剱岳5

彼らが過酷な山登りに挑戦出来たのも、彼らの心を支える家族がいたからですね。


<以下ネタバレしています>

淡々としている物語展開が、上の文にも書きましたが、時に眠気を誘ってしまいました。だからと言って山を舞台にしながら、闇雲に悲劇でメリハリをつけなかったことを賞賛したいと思いました。

俗に言う「死亡フラグ」、あまり好きな言葉ではありませんが、若きノブという青年が参加してきた時から、そのフラグがチラチラ見え隠れしているようで、いろいろな場面でドキドキしてしまいました。
これは一緒に行った子供も言っていました。
雪崩のシーン、ザイルが切れるシーン、大雨のシーン。子供が生まれたと言うシーン。
ココか、ココかと思っているうちに最後まで行ったと言うのです。だから最後にノブが山岳会の栄誉を讃えて旗を振るシーンはより一層感動しました。

達観した男の側にいる、若き未熟な男の成長の物語がそこにはありました。
舞台が違っても、なにげに「赤ひげ」のような構図を感じました。

今の映画の感覚で言えば、ノブのような若者に死亡フラグを立てることは、ある意味ストーリー展開の常套かもしれません。が、木村監督はその選択をしませんでした。その古い感覚が新しいと思いました。

―原作があるんだから、関係ない。
そう言われたらそうなのですが、映画と小説では見せ方が違うと思うので、結構映画って上で書いたような事をやるのではと思います。

これがハリウッド映画的に考えると、悲劇は山岳会のほうにやって来たりもするでしょう。でも、彼らにもそれはナシでした。実際にある会なので、そのような失礼な事は出来なかったかもしれません。

なんだかメチャクチャな事を言っていますが、それだけ私がそのような映画に見慣れてきてしまったという事なんだなと、溜息をつきたくなってしまいました。

200日、40キロ近い荷物を背負い歩き続け撮影していた彼らは本当に「仲間」。最後のクレジットに「仲間たち」と出るところにも、如何に彼らが心を一つにして撮影に望まなければならなかったかが、うかがい知れました。
単なる私の妄想ですが、映画のアイデァとして、悲劇的な何かを思い浮かぶ事があっても、それを選択することは出来なかったということはないだろうかと思ってしまったのでした。


山岳会の描かれ方も素敵でしたね。

 剱岳4

なかなか見つけることが出来なかった登山口を見つける原動力になったのは、息子からの手紙でした。
結局、おやじ動かす息子の励まし・・・・
原作を未読なので知りませんが、やっぱり正直に自分の気持ちに従って言わせていただくと、もう少しシナリオは練って欲しい部分がありました。
二人の絶縁していた理由を考えると、分かりやすいけれど、大切な部分が薄まってしまったように思いました。

それと分かり辛いのが彼らの位置関係。簡単に宿と往復するので、過酷と言う言葉も薄まってしまいます。ダメだったルートの説明とか、それこそ地図が見たかったです。(そう思っていたら、どこかで同じような事を言われている文を見かけました。同じ意見です。)


ラストのオチと言う訳ではありませんが、登ってみたら行者の杖の先が(なんて言うのでしたっけ?)・・・

「一番」ということに拘っている者を、あざ笑うかのようでしたね。



何でかこの映画、見終わった後に拍手がしたくなりました。でも映画館ではしないのよね。寂しいので今します。パチパチパチ・・・。

剱岳6

剱岳2

監督・撮影 木村大作
原作 新田次郎
出演 浅野忠信  香川照之  宮崎あおい  夏八木勲  松田龍平  仲村トオル  役所広司

 









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tag : 浅野忠信 香川照之 宮崎あおい 夏八木勲 松田龍平 仲村トオル 役所広司

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MW-ムウ

MW-ムウ- - goo 映画
あらすじ、解説は↑を参考にしてくださいね。
7月4日映画館にて鑑賞
mw


原作は手塚治虫。
手塚治虫の漫画は、子供の頃にかなり読んでいたが、自分が大人になってからの作品はあまり知らない。この「MW-ムウ」も原作は知らない。家に帰ってその原作のあらすじなどを読むと、ちょっと吃驚。
―映画以上のハードな物語だったんだ。

私は映画を見た直後にすぐに原作が読みたくなって書店に寄ったのだが、見つけられなくて家に帰って調べたわけ。

なぜなら結城美智雄は闇に咲く漆黒の花の美しさ、その輪郭のみが風に揺らめいて光ってみえる・・・何言ってんだか・・・そんなイメージ。
魅せられてしまう。

玉木宏がザクッと減量して、その悪の役に挑む。長身でスリム、こけた頬に甘い声・・・今までで一番かっこいい彼がスクリーンの中に立っていた。
単なるミーハー記事みたいだけれど、実はこの結城と言う男には、そう感じさせるカリスマ的な魅力があるはずなのだ。言葉で説明することなく、見ているだけでそう感じさせる事が出来ただけで成功したといえるのではないだろうか。

その結城美智雄に絡む賀来裕太郎に山田孝之。こちらはなんとなく控え目で、もう少し彼だけのシーンが見たかったような気もした。この二人には独特な雰囲気があって、映画では描かれていなかったが、原作のあらすじを読むと、映画でもその世界観を壊さないようにしたのかもしれないと感じるものがあった。

悪の魅力を語るのは、ちょっと難しいものがある。なぜなら、結城と言う男は、「悪の中にも正義」というようなそんなものは微塵もない。いわゆる完全なモンスターなのだ。
モンスター礼賛と言うのは、どうもバツが悪い。でもハンニバル・レクターに魅力があるから「羊達の沈黙」や「レッド・ドラゴン」が面白いのと同様に、人は正義の人であっても現実ではない世界では、そういう「悪」に時には心惹かれてしまうのかもしれない。



MWの正体こそが、本当の悪魔。それを隠蔽しようとする巨悪の存在。だけどそれに匹敵する一人の人間の闇の力を感じてしまう映画だったと思う。


「おやっ」と思うシーンも実はいくつかあったし、描ききれていないと思う部分もなくはなかったが、今回はネタバレ感想はなし。

スピンオフドラマでちょっと好みではないかと思っていたのだが、そんな心配はする必要はなく結構楽しめた。

  

mw2
 
「森の中の一本の木」の方に「MW-ムウ」の漫画の感想を、映画のネタバレ感想と一緒に書きました。気が向いたら、お越し下さい。→こちら

theme : 邦画
genre : 映画

tag : 玉木宏 山田孝之

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ディア・ドクター

ディア・ドクター - goo 映画

あらすじなどは↑こちらでチェックしてください。

ディア・ドクター
7月15日、映画館にて鑑賞。


goo映画で軽くあらすじはチェックしましたが、またもたいした予備知識もなく、観に行ってしまいました。

私は笑福亭鶴瓶 が演じる伊野という男は神様みたいな、または天使みたいな男だなと思ってしまいました。これは村人にとってと言うわけではなくて、彼自身を見てそう感じてしまったのです。

今朝、この映画の原案本である監督でもある西川美和の「きのうの神様」が直木賞を逃したとテレビで言っていました。直木賞候補になっていたのですね。そして、タイトルにも「神様」の文字が。でも「きのうの」。タイトルにこの物語のあらすじが現れているかとも思いますが、余韻が波のように後からゆっくりと繰り返し訪れる、そんな映画だったと思います。


鶴瓶の好演が光ります。
瑛太瑛太。こういう映画に良く似合います。
八千草薫 は農家のおばあちゃん役なのに、なぜか可愛くて妙な所で感心してみていました。
余貴美子 、井川遥、 香川照之 の脇も硬かったです。しかし・・・、香川照之。この人どれだけ売れているの!!


という訳で、以下ネタバレ感想です。

 ディア・ドクター2

人工1500人の村で半分が年寄り。4年間も無医村だった村で伊野は、老人の話をよく聞き、丁寧に診察し、来る事のない人にはこちらから出向き、ある時は犬の診察もし、ある時は偶然ながら死者を蘇らせ、ある時は密かな手助けと後押しがあったとしても、かなりの知識のなければ出来ない治療をしてしまう・・・・
そんな彼の元にいやいや研修医でやって来た相馬(瑛太)はすっかりのめり込み、翌春からもここに置いてくれと言うほどでした。

彼は本物。

映画を見ていると、心の中の自分が呟きます。

だから伊野が、相馬の熱い言葉に耐えられなくなって、
「俺は偽物。俺には資格がない。」と暴露した時、それを笑って交わしてしまう相馬の言葉と気持ちが良く分かりました。

本物or偽物。資格があるor資格がない。

いったいそれはなんなのだと感じてしまう、大切なシーンだったと思います。

伊野の心情はかなりこの時に正直に語られていたかと思います。時には逃げ出したかったと思います。「時には」ではなく「いつも」だったかもしれません。でもそういう気持ちを持っていても、彼はそうはしなかった。それなのに、かづ子の為に一瞬にして、すべてを棄ててしまうのでした。逃げ出す事によって、すべてを露呈させ約束を破らずに真実を告げる・・・・

彼が偽医者だったと知った村人達の反応が、現実っぽいと思いました。

なんだか嫌な感じ。でもきっとそれが本当の様な気がするのです。

「偽医者でも良い。先生は俺らにとっては本物の先生だった。」と、誰も言ってもらいたいような事を言ってくれません。時に人は嘘っぽい優しさが欲しいものなのですね。

相馬の怪しいと思っていたとか、僕が目を光らせていたとかの発言の裏には何があるのだろうかと、また考えてしまいます。
彼らは真実を語っていないように思います。無資格医師を認めることは出来ないが故にです。それを刑事の方が、本当は正しく解釈していたように思います。
―伊野が見つかっても、袋叩きになるのは俺たちの方かも知れない。

かくして村は医師を再び失ってしまいました。伊野のいない村には相馬の姿ももちろんありません。でも、違う場所で老人の話をよく聞いている相馬の姿がありました。

それぞれ生きていく看護婦(余)や薬屋(香川)の姿がありました。

もし彼がそのままいたら、彼は私の母をどうやって死なさせたのだろうと医師の娘は思います。
かづ子の元に看護助士がお茶を運んできます。

その男を見てかづ子は・・・
泣き虫kiriy,でも涙は無用の映画でした。が、感動しました。後からゆっくりとそれは来ました。

原作シナリオ、監督、みんな西川美和。ブレなどあるわけはありません。それでももっと深くこの物語を知りたくなってしまったのでした。

伊野の心にあるそれは一体なんだろう・・・・。

この映画は誰かと見たほうがいいかもしれません。姑とだって話が弾みました。


笑福亭鶴瓶
瑛太
余貴美子
井川遥
香川照之
八千草薫


1506・74

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genre : 映画

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アマルフィ 女神の報酬

アマルフィー
アマルフィ 女神の報酬 - goo 映画

7月25日映画館にて

映画を見た後に、
「アマルフィーに行きたいわ~。」と言いましたら、子供1に
「もう行ったようなものだから、行くことないじゃん。」と言われました。

楽しみにしていたイタリア全篇ロケ(一箇所だけ違うらしいけれど)、思ったとおりの楽しさがありました。
この映画は、いい意味での
「日本人の日本人による日本人の為の映画」だなあとしみじみ思ってしまったのでした。


子供を誘拐された母親役を天海祐希が好演、日本大使館の見習い研修員の戸田恵梨香も良い味を出していました。
もちろん黒田役の織田裕二は、新しい自分の適役を掴んだと思いました。続編にも意欲的だそうで、それはそれで嬉しいと思いました。そう思えるような魅力が黒田にはあったからです。

脇も堅くなかなかいい配役だとは思いましたが、大塚寧々とか伊藤淳史なんかは何か勿体無いような使われ方。彼らでなくても別に良かったのでは。
それよりもちょっと驚いたのは、大塚寧々のWikipediaにこの映画のことが載っていなかった。そっちの方が驚き・・・・。彼女、出ていなかったっけ?


アマルフィー2

面白い映画で楽しめましたと書いたら、これと言ってネタバレで書くべき感想もないのですが一言だけ。


アマルフィー3

日本映画らしいなと思ったのは、そのラスト。
信じられないくらい優しい展開なのです。

近頃現実の社会の方が、映画並みに恐ろしい毎日かもしれません。ならば映画の中だけでもかくの如きホッとできる終わらせ方というのも良いのかもしれませんね。

観光の意味も込めて画像も大きく載せました。

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ごくせん THE MOVIE

ごくせん THE MOVIE - goo 映画

ごくせん

7月29日映画館にて

この映画を、まさか映画館で見ることになるなんて思ってもみませんでした。でも誘われればどこでも行くし、何でも見るんだな、私。

昔、テレビドラマの「ごくせん」が好きでした。が、ある時、突然卒業してしまった私。

久し振りに見た「ごくせん」はお気楽で楽しかったです。
ふと隣を見たら、若い女性が彼氏の横で(レイトショーで見たので)イスの上に足を上げ体育館座りで見ていました。

―まあ、お茶の間~ !

でも、私が真似したら無意識の内に正座をしていたなんてことになりそうなのでやりませんが、見る側にそこまで肩の力を抜かして見せる所が、すごい所だったのかも。


ところで数シリーズをやっている「ごくせん」なので、結構良いシーンで前のメンバーが纏まってテレビを固唾を飲んで見守るシーンが出てきたり、かつてのメンバーがサービスのように出てくるのですが、この人選って結構大変だったのじゃないかなとふと思ってしまったりするのです。

例えば松山ケンイチなんかは、もちろんこの映画には出てはいないのですが、もし彼が洒落で「出ます」と言ったとしても、その扱いは微妙なものがあるのではないかと思ってしまったのでした。

ところで単なる連想ゲームですが、松ケンの「カムイ外伝」と小栗旬の「TAJOMARU」は同じ日に公開なんですね。ストーリーは違うから別になんだと言うわけではないのですが、何かを微かに感じてしまった私なのです。私は「カムイ」に愛があるので、一人でもそれは観に行く予定です。
などと、「ごくせん」にはまったく関係のない話になってしまったところで、ネタバレ感想です。

大したことのない感想ですが、それでもネタバレになってしまうので、画像の下に少々です。

 ごくせん2

さすが映画、ばかばかしさがアップしていました。その辺が映画らしくて楽しめました。ヤンクミの行動が、ライブで流されてしまうアホくささですが、なんか許せてしまうのです。ハイジャック犯の後ろに立ったときから、日本一有名な先生になってもいいものだと思うのですが、真面目に突っ込んではいけないのですよね。

思わずプハッと笑ってしまったのは、生徒を助けにやってきたときにカベを破って入ってきた所。
アレッ?「ごくせん」ってこんな話だったっけ?

最近はそうだったのですってね。

私はもう少しヤンクミの恋絡みがあったときの方が好きだったのですが、あれでは色気を全部棄ててしまっているので、ちょっと寂しいなんて思ってしまいました。

でも生徒達がヤンクミの元に駆けつけるところは良かったですね。いつもと逆のセリフが生きました。

「アタシ?アタシはこいつらの学校の先生だよ。」と言ういつものセリフではなく
「俺達はそいつの生徒だ。」と言うもの。

ちょっと良い感じでした。

と、まあこんな所でしょうか。



1520/77

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20世紀少年<最終章>ぼくらの旗

20世紀少年第3章2
20世紀少年<最終章>ぼくらの旗 - goo 映画
8月30日 家族の都合に合わせて、公開日翌日に観に行きました。

いったい誰が「ともだち」なのか。
なぜ「ともだち」は生まれたのか。

第三章はそんなところが見所ポイントなのかも知れません。

でも第一章、二章の後に原作本もバカ売れで、果たして「誰が」と言うところが見どころかどうかは怪しくなってきたと思います。もちろん第三章をより楽しむ為に、じっと我慢の子であった人には、
「ええっ~!」とか「おお」とか「やっぱりね」とか「そうだったのか~」と、楽しめる「ともだち」の正体だと思います。

だけど、もともと人気漫画であったから映画化されたわけなので、「ともだち」の正体を知っている人は多数いるわけです。だからこの第三章は「原作とは違うラスト」を用意しなければならなかったわけですね。

その「原作とは違うラスト」を、原作者の浦沢氏が非常に褒めていました。
「その手もあったのか」なんて言わせてしまうなんて、結構、私、期待してしまいました。
そして、その期待は裏切られませんでした。

一、ニ、三章を通じて、私は同じ事を言っているのですが、本当に良くまとめたなと感心してしまいます。特に最終章は原作ではかなり複雑です。それを映画では、ある部分をざっくりと切り、とってもすっきりと、「ともだち」の正体とその誕生が分かりやすくなっていました。

そしてラストの10分・・・
その優しさに、ちょっと目頭が熱くなりました。


ところでこの公開に先駆けてテレビで「もうひとつの第二章」を遣りました。ちょっと転寝していたら、サダキヨのシーンを見逃してしてしまったと思っていました。
後で、そのシーンがカットされていたことを知りました。違うエピソードを入れて、第三章をさらに味わい深くしたという点を評価したいと思います。

オッチョの回想シーンばかりではなく、机に置く眼鏡とか細かい所を細工をして、誰が「ともだち」なのか混乱するようにしていたと思います。打ち合わせもしてあったのか、公開日前日の出演者のインタビューの答えは、同じように混乱を招くような発言がありました。
もしかしたらトンでもない展開がと、期待させるものがそこにもありました。

でもこの映画の良さは、「誰が」の部分ではなく、「なぜ」の部分だったと思います。


誤解を受ける言いかたかもしれませんが、この映画を見ていて、「荒唐無稽な話やなぁ」とワタクシ思いました。荒唐無稽な物語に、みんな大真面目。見ている私達も大真面目。わけの分からない三歳児を連れて子守しながらも大真面目に見ている若いお母さんもいました。年齢層が小学生から大人までと幅広く、なんとも言えないSFを共通に楽しんでいました。
その荒唐無稽の意味もなくただの遊びのような世界征服の物語は、すなわち私達が遠い昔に見た、荒唐無稽な夢そのものだったように思います。

夢、見ませんでしたか?
友達になった転校生は宇宙人だったとか、自分は少年スパイで学校のけんすいの所に秘密基地のスイッチがあるとか・・・
まあ、そんな下らないことはどうでもいいのですが。
この物語の面白さは、その世界征服の「悪」が、自分の同級生の××君で「正義の味方」が普通の子供達が大きくなった人たちだったというところ。(オッチョ以外・・)

「悪」になるよりは「正義の味方」になる方が楽なんだ。わかっていても「悪」である事を選んだ「ともだち」の屈折した気持ちがポイントでしたね。

 そうだった。エキストラ体験のお話を書くのを忘れてしまいました。ネタバレ感想は漫画の感想でと思いましたが、ホンのちょっとだけネタバレ感想です。

 20世紀少年第3章3

エキストラ体験の記事は→こちらです。
コンサートでケンヂが入ってきた通路の所にちょうどいました。だから唐沢さんを凄く身近で見ることが出来ました。ラッキーです。一緒に行った子供は、自分がスクリーン上で分かったと言っていました。もちろん私はただの「点」です。でもなかなか感慨深いものがありましたよ。
あのケンヂが歌う歌。最初はダサい歌だなぁちょっと思ってしまいました。でも単純で覚えやすい良い歌なんですよね。物語の中では、暗い時代をラジオから流れるその歌で慰められてきた人が集いあっているわけなんです。ケンヂ登場に盛り上がらないわけはありません。感情移入度が高い私なので「ケンヂ~!!」と手を振っていた私は、結構物語の中の人でした。良い思い出です。

何も変わらないと思っていたあの日・・・
実は世界の運命を変えてしまっていた・・・


浦沢氏はモンスターを本当に上手く描く人ですね。
でも堤幸彦監督は「優しさ」を描く名手です。
たとえバーチャルの仮想空間であっても、その世界の未来だけは変わっていくのですね。
その安らぎが、現実の「ともだち」の魂にも届けばいいなと、私は思わずにはいられませんでした。

でも何にビックリしたのかと言うと、その少年期の「ともだち」のキャストだったかも知れません。

 20世紀少年第3章1
監督 堤幸彦 原作 浦沢直樹
出演 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之
石塚英彦 宮迫博之 藤木直人 古田新太 森山未來 小池栄子 黒木瞳



2010年8月27日<追記>
テレビで鑑賞。テレビ用に、たぶんカットされていた部分も再編集されたスペシャル版でした。エンディング後が多少しつこくなってしまった感もありましたが、バーチャル世界に入った後が丁寧に描かれて更に分かりやすくなっていました。
ヒロインの少女はイメージはO.kなのですが、どうも演技がちょっとで、ヒロインが泣いて。見ていて涙が乾くと言う事を初めて経験しました。

放送室をジャックしてロックをかけた日、ケンヂは何も変わらないと思っていた。
だけどともだちは自殺するのを止めて、ケンヂに友達になってと言うと、ケンヂはたやすく「いいよ。」と言う。映画にはなかったセリフだけど「一緒に遊んでいれば、友達さ。」とケンヂの言葉が続くはず。

そしてこの荒唐無稽な物語が始まったのだ。

だけど映画では更に、バーチャルの世界でともだちに仮面をはずさせ、もう一度ケンヂに会いに行かせる。

そして、映画の中では、世界は滅亡に向けて動き出さず、ともだちの世界だけが変わり、そして、
「学校に始めてロックが流れた日、ぼくに初めての友達ができた。」と、ともだち、勝俣君のセリフで終わっている事に、この映画の優しさがあると思う。

だけどやっぱり、それはバーチャルの世界の事なのかと思うと悲しい。が、映画自体が本当はすべてバーチャルの世界。そのラストが本当であり、また願いなのだと思っても、ある意味間違いはないのかもしれない。

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genre : 映画

tag : 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 堤幸彦

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カイジ ~人生逆転ゲーム

カイジ ~人生逆転ゲーム~ - goo 映画
カイジ1

10月12日、映画館で鑑賞。

長編漫画原作ものを見るとき、常々感心する事はその纏め方です。それは小説原作でも同様なのかもしれませんが、読むだけでも何時間も費やすものを2時間から3時間程度に纏め、尚且つダイジェスト版にならないように、それだけで独立した世界観の物を作らなければならないわけですから、ライターさんと監督の腕の見せ所なのですよね。

「カイジ~人生逆転ゲーム」は、原作の持っているエピソードを解体しさらに組み合わせ、流れるように物語を完成させた良く出来た作品で、2時間20分があっと言う間に終わってしまった面白さでした。

人気漫画が原作と言っても、主演の藤原竜也に魅かれて劇場に足を運んだ人たちは、同じ漫画原作ものの「20世紀少年」や「デス・ノート」などと違って、絵柄やテーマなどから原作とは無縁の人が多かったのではないかと思います。
ですが原作知らなくても、映画の流れに違和感などはなかったのではと感じました。

ただ、一点だけ惜しいかなと思ったのは、本当の憎むべき敵(帝愛グループ会長・兵頭)のインパクトが薄かった事でしょうか。

なんたって、香川照之さんの演技に、もう彼に勝てばいいやなんて思ってしまったりして・・・・。
だけどその利根川を倒しても、本当の敵を倒した事にはならないんですよね。
なのでやっぱり続編は絶対に見たいところです。

香川さんといえば、テレビのCMでも流されている
「勝たなきゃ、ゴミだ!」と言う強烈なセリフ。思わずこのセリフと利根川のインパクトに魅せられて、足が劇場に向った方もいるのではないかと思います。シールにもなっている利根川語録は、良い事をいっぱい言っているような、そんなイメージがありますね。
でもそれこそが、罠。その数秒後の彼は・・・・
おっと~、ここからネタバレでしたね。

えっ、何ですか?
あっ、藤原竜也君のことですか。だって、私が彼を褒めちぎっても結構なファンだってばれているので、説得力がないってもんでしょ。
ただ、熱演竜也君に非情に申し訳ない事を言ってしまいますが、どのシーンが一番好きかって言うと、コンビニで働いているシーンです。特に箒でチャランポランと掃除している姿は、印象深い・・・・(汗)
まあ、コレ、映画の感想ではないっス、コホコホ・・・

と言うわけで、以下ネタバレ感想です。
 カイジ2


「勝ち組」「負け組」
社会的に定着してきてしまった言葉ですが、いつ聞いても嫌な言葉です。何か、自分の何かに引っ掛かるものがあるのかなと思っていたら、カイジの地下送りのシーンで、それが何かが分かったような気がしてしまいました。

カイジってこの映画の中では、別に地下に落ちなくても良かったのではないですか?
光石研演じる石田光司を見捨てることだって出来たはず。でもそれが出来なかった「人の良さ」。
「勝ち組」はそれを「甘さ」と言い、「負け組」は「人としての常識」と思う。

やっぱり自分の生活のあれやこれやが目の前にチラチラ・・・ああ・・・

でも娯楽映画なので、難しい話はナッシング。

だけどここは、本当に自分に言われたのかと思ってしまいました。
地下帝国、初給料の日のシーン。もうここだけでも観に、もう一回行こうかな。
ワゴンを前に班長の甘い誘惑。
「頑張ってきたんだから、自分にご褒美って必要だよ。」「ささやかな喜びがあるから、次も頑張れるってもんだよ。」その他モロモロのセリフ。また、班長役・松尾スズキさんのその甘いお誘いが上手いんですよね。優しい微笑が怖い。

班長の声は、甘いものを前にした時の私の心の声のようです。「自分にご褒美」、良い言葉ですが、ていの良い言い訳の言葉になりがちなんですよね。

カイジが久し振りにビールを飲むシーンは、藤原君が禁酒して臨んだけあって、本当に嬉しそうで、おいしそうでした。
 カイジ3

実はちょっと不満なシーンは、一箇所ありました。上記に書いた残念だと感じたのはこのシーンゆえかなと思います。
鉄骨渡りのシーンは、もう少し時間を割いて、もっと丁寧に描いて欲しい所でした。

ありえない物語です。いかにも漫画。
遠藤が吐いたセリフのように「悪趣味すぎる!」
でもだからこそ、心の底から沸き起こってくる怒りが、そこに生まれてくるのだと思います。
いったい誰が落ちて行く者たちに、一欠けらの痛みも感じずに笑いながら見ているのか。その気持ちの悪いモンスターたちの正体はなんなのか。
財力・権力欲しいままの巨悪の権化なのか。

そんな彼らから見れば、まだ人生の途中だからこんな程度なのだと、言い訳しながらふわふわ生きているカイジたちは、さながら社会に浮いている埃の様に見えてしまうのでしょうか。

例えて言えばライオンとその周りを飛び回っている蚊のようなもの。蚊が攻撃してきても、ウットオシイだけで何も怖くはない・・・
周りに浮いているのはみんな埃だと思っていたのに、その中に蚊が一匹紛れていたことにライオンは気付き、蚊は自分が何の周りを飛んでいたのかに気付くようなポイントだったと思うのですが、描ききれず一つのエピソードで終わってしまっていたかのように思えてしまいました。

でも、また見たら印象が変わるかもしれません。

一緒に行った子供は、石田さんが声も上げずに落ちていったシーンが見ることが出来たので満足したと言っていましたから。

描ききれていないと感じたのは、もしかしたらその「高さ」だけだったのかも知れません。
私は高い所が超苦手な高所恐怖症です。映像見ただけでも縮み上がります。でも怖くありませんでした。視点がモンスター目線なんですよね。細い鉄骨の下の地獄。なぜこんな所に自分は立つ羽目になってしまったのだろうと、後悔しても仕切れない高さの恐怖・・・
どうだったでしょうか?

「今までの俺の人生は~・・・・」「でも、生きている。」原作同様にジーンとくるシーンです。さらに石田とカイジとのやり取りに加え、松ケン投入で濃厚なシーンとなっていただけに残念です。映像の力のサジ加減でインパクトって変わってしまうものなのだと思いました。

ちなみに蛇足ですが、石田が
「カイジ君、早く行け。」って、言った時、押してる~って思いました。それだけで普通落ちるだろって、ちょっぴり思ってしまったじゃないか~!!

 カイジ4




Eカードとの戦いの時には、無表情のカイジに燃えました。もちろん香川さんの独り舞台にも見えますが、カイジの沈黙あってのその舞台。
「蛇でいてくれてありがとう。」と言う低い声のカイジ。

カイジはキラではありませんから、目が覚めるような頭脳戦と言うことはありません。でも利根川が限定じゃんけんの勝負を見ていたと言う事にかけた、大勝負だったわけです。モンスター軍団は基本的に負けるような博打はしませんから、体に埋め込んだ何か(なんだっけ?)が機能しなければ、持っている情報を駆使して思考するに決まっています。その時向き合うのは自分の姿。虎は虎と戦い、狸は狸と戦い、そして蛇であるものは蛇である己と戦う。

なかなか奥深いです。
カイジの作戦がどのくらいの成功率だったのかは、本音を言えば首を傾げるところですが、敵の本質を見抜いた作戦であった事は確かだと思います。

だけど私思ってしまいました。
原作では、遠藤はカイジに勝負をかけるしかない崖っぷちに自分も立っていたわけです。でもこの映画の中の遠藤は、ちょっと不遇なだけで崖っぷちに立っていたわけでもなく、なぜ此処でカイジにかけたのかの説得力に欠けました。
カイジが鉄骨渡りを渡りきった強運の持ち主だったからか、笑顔が素敵だったからかは分かりませんが、遠藤は負けたら地下帝国に連れて行かれるかもしれないのにカイジに賭けたわけです。カイジの一発逆転の道を開いた本当の勝負は、トイレでの遠藤説得にあったと私は思ったわけです。

なにげにいつになく感想が長くなってしまいました。藤原竜也中心にミーハーモードで書けば良かったかしらとも思いますが、(ラストの船の上で叫ぶ「遠藤さーん」が可愛いとか、最後の去って行く姿が素敵ねとか・・・)頭の固い私にはなかなか出来ない事なのよね(汗)

     ♪         ♪          ♪          ♪         ♪

この世の中は強いものが勝ち組なのか。お金を持っているものが勝ち組なのか。さらには言葉巧みなものが勝ち組か。
「負けて負けて此処までたどり着いたお前達。ここでも負ける様なら、そんなヤツはもう知らん。勝たなきゃゴミだ!!」と、踝を返した時に彼の見せる小さな笑い。
だけど人は時には強い言葉に時には引かれ、扇動されるもの。

「エッ、なんでこいつらみんな感動なんかしてるんだ!!?」とカイジ。

この感覚、とっても大切だなあと思いました。
自分の脳で思考できる者。それこそが勝ち組なんじゃナーイ?
なんてね。

ゴメンね。私の感想、お固くって(汗)
あっ、コレさっきも言ったね。

原作漫画の感想はこちらです→こちら
 カイジ5

theme : 邦画
genre : 映画

tag : 藤原竜也 香川照之天海祐希

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沈まぬ太陽

沈まぬ太陽 - goo 映画

sizumanutaiyou

11月8日 映画館にて鑑賞

ネタバレしています。
休憩が10分入りましたが、3時間30分、本当に見応えがありました。企業がらみのお話は、時には政治とも絡んで、重すぎてテンポが悪くなることもありますが、この映画にはそれがありませんでした。
山崎豊子の小説を基にしたフィクッションで登場人物は実在しなくても、その舞台はあそこ。

私は最初、あれやこれやの物語がすすんで、ジャンボの事故シーンが来るのかと思っていたので、しょっぱなからのその場面に緊張しました。
子供に手を振るお母さん。家族三人で写真を撮る若い夫婦。シフトを変わってあげるスチュワーデス。何が起きるのか分かっているゆえに、悲しくてやり切れませんでした。

ダッチロールの機内の様子も直視できませんでした。

一緒に行った友人が、御巣鷹山のシーンで小さな声で聞きました。
「これは当時のニュース映像?」

もちろんそうではありませんが、ふとそう思いたくなるほどリアリティがありました。

主演の渡辺謙が、その箱は空っぽだと分かっているのに、そうは思えなくて胸がいっぱいになったと語っていた棺が並んでいるシーンは、まさにそのとおりだと思いました。


労働組合の委員長を務めた恩地は、会社から僻地の海外勤務をおよそ9年にも渡って強いられました。通常なら2年で帰国が常識の人事でしたが、人望も厚く会社には目障りな恩地の人事は特別なものでした。詫び状を書けば許すと迫る反勢力。
なんだかキリシタンにコロベと言っているような、そんな感じがしました。家族を辛い目にあわせても
自分に正直に生きた恩地。

また一方で、やはり自分の気持ちに正直に生きてしまった行天の生き様にもすさまじいものを感じました。止まらないで生きて行くということは、辛い事なのだと思いました。三浦友和が好演していました。

予想外に良かったのは、石坂浩二の国見会長でした。国見と恩地が新年の一番機を手を振って見送るシーンに「原点」を観た思いです。

ふと思ってしまったのですが、天下り官僚のじい様たちは、映画館に足を運ぶなんていう心豊かな時間などを持つことがあるのでしょうか。あると言うのなら、是非この映画を見て、自分たちの姿の醜さを客観的に見たらどのような感想を持つのか、興味深い所です。

去り行く彼が最後に言った言葉は、とても良かったのですが、正確なセリフが頭にぜんぜん入っていません。でも「安全を願う気持ち・・・」と言うそのセリフからは、今の日航への完全なメッセージだったと言えるのかも知れないなと思いました。

違う話ですが、香川照之さんは同じシネコン内の違った部屋では、負け犬を相手に吠えていますが、この映画では、最後に一咬みする負け犬を演じているわけですね。どうでも良いけれど、やっぱり香川さんは、日本で一番売れている役者さんなのではないかと思います。

息子役の柏原崇。私、この人を見ていると、幸せな気持ちになってきます。彼の上品なイケメン振りが好きなんです。
恩地の家族にもいろいろな苦労があったものの、その家族たちが彼を支えてきたのだと感じます。

僻地ロケ。住むには大変でも、その映像を見るのは楽しいです。
カラチ、テヘラン、ナイロビ・・・
最後はニューヨークロケもあり、この映画は本当にお金がかかっています。
「『角川』、頑張ったな」と思ってしまいました。

作り手の丁寧な熱き思いを感じ、ジーンと感動しました。
そのラスト、遮るものもなく果てなく続く大地を走り続けるジープ。太陽はまるで沈まないかのように大地を夕日に染めています。
その映像の中に今の日本を生きる私達へのエールみたいなものを、私はなぜか感じてしまいました。

theme : 邦画
genre : 映画

tag : 香川照之 渡辺謙

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なくもんか

なくもんか - goo 映画
公式サイトは→コチラ
あらすじなどは↑のgoo映画か、または公式サイトでチェックしてください。
なくもんか


11月15日映画館にて鑑賞

映画のコピーが
「これは“泣ける喜劇”か!?“笑える悲劇”か!?」

凄い上手いコピーだと思いました。まさにその通りのクドカン脚本の映画でした。
なんて言うか細かい所までよく出来ていて、飽きさせません。笑いながら泣いていた、そんなことが体験できます。瑛太も竹内結子もいしだあゆみもいい感じ。でも阿部サダヲの怪演は癖になりそうな何かがあって、好きにならずに入られません。
塚本高史は、なにげにクドカン作品の常連と言う感じですね。


以下はネタバレ感想です。

 なくもんか2


物語の順番無視して、一番に書くようなことではないのですが、阿部サダヲのオカマメークを綺麗だなって思ってしまいました!?
特に最後の祐介との漫才シーンの時の目のメーク。丸顔色白で、目を大きく描くとこんな風に可愛くなるんだと変なところで感心してしまいました。こんな所見ていたのは私だけかと思ったら、一緒に行った義母も、相槌打ってくれたから、他にも思った方はいらしたかもしれませんね。

笑いどころが一杯。
一番笑ってしまったのは、「秘伝のソース」の張り紙が「ふつうのソース」になって居た所。
ついうっかり「ふつうの!」って音読してしまった。迷惑な話です。たじろいで「あっ、ごめん。」と声に出し恥の上塗り・・。でも大丈夫でした、前に座っていたおばさんのガハハハハにかき消されたようです。セーフ

笑えない所だけど、おかしな所。
母のゆうこの事故のシーン。梅図かずおと間違えて余所見・・・って。結構衝撃的なのですが、そこはサラリとかわして、そのボーダーの男が119番すると時報が流れて・・・ありえそうでって書こうとしたが、117と177じゃないんだから、それってクドカンの罠じゃんって思ってしまいました。119と117を間違えるって発想って、あまりないじゃない。やっぱり彼って、細かい所から発想が飛んでいるんですね。


可笑しいけれど、深く考えると悲しい所。
祐太が気持ちを抜く所は週末のオカマママ。でもそのお店の名前は「ゆうこ」で、お母さんの名前なんですね。母を慕って、母の名前の店で女装する・・・。まあ、ちょっと、笑えるシーンなんですが・・・。

この映画、そんな風に喜劇悲劇がコインの裏表のようになっている様な気がします。

そんな姿を目撃されて、娘は逆に心を開いてみたり、どうしようもない父親が現れたことで、義母の認知症が快方に向ったりと細かい事まで言ったらきりがありません。

「なんで」
「きめたんだ、こどものころ」

なんだかそんなセリフが文章で出るのだけれど、祐太の張り付いたような笑いと究極の八方美人振りを見ていると、書かれていないその続きの言葉が浮かんできて、泣けました。

「僕はずっと・・・」って。

ちなみに妻の徹子の資料作成とエコ癖は環境大臣の秘書をやっていたからだったのですね。男性遍歴資料には笑えました。




阿部サダヲ
瑛太
竹内結子
塚本高史

  なくもんか3

theme : 邦画
genre : 映画

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映画ST赤と白の捜査ファイル

images.jpg

監督 佐藤東弥
脚本 渡辺雄介

1月10日初回に、ドラマを一緒に楽しんできた夫と一緒に見てまいりました。<ネタバレはしていませんが、勘の良い方にはさりげない一言でもピンときてしまうものがあるかもしれません。お気をつけて。>

ドラマも思わずへらへら、ニヤニヤして見ていましたが映画も同じでした。

フフとかハハハとか笑いながら見ていました。
何とも言えない楽しい展開です。

そして最後は微笑みました。

世の中にはサスペンスやミステリーを見たいと思っていても、ホラーじゃなくても怖い映画は見る事が出来ない人たちが結構いるんですよ。この映画はどなた様でも大丈夫な優しい映画で
新年公開にふさわしい映画だと思いました。

しかし赤城と百合根のイチャイチャは最強ですね。


<以下はネタバレ全開感想です。>

キャプチャ201501101


もしこの映画で不服がある部分があったとしたら、それは冒頭の始まり方かもしれません。ドラマの続きと言う展開なのでいきなり始まるような感じがするのですが、そこは映画らしく「ドーン」とか「バーン」とか派手な展開のスタートであっても良かったかなと。。。。

「ドーン」「バーン」って、まあ、アホっぽい表現ですが(;'∀')

でもそこは分かって見に来ているので、書いたけれども、まあいいかとも思えるわけなのです。
だいたいこの映画はドラマと同時に撮っていたもので、こう言っては何ですが、もうちょっとチャチイものかと思っていたのですが、逆にそうではなくて感心しました。
これはやっぱりキャストの皆さんの演技力もそうですが、シナリオ、演出、そして編集の力がものを言ったのではないかと思いました。


この作品は、面白さの要素がいっぱいでした。

まず、対STの犯罪が面白かったんですよね。本当はすごく怖い犯罪ですよね。みんなが思わずそこをクリックしちゃうと言う、なんか分かりますよね。ツイッターかなんかで、「ここ凄いよ。」「信じられない、今本当に起きてるの!?」なんて流れてきたら、もうその罠に、私もはまってしまうと思います。

ユースケさんはこういう役ぴったりですよね。

そして生意気な子供の登場。
「ガキ」「じじい」「31歳だ!」
会話の応酬に笑えました。
これは経験上思うことなのですが、一人子供が入ると、お子さんのいるうちでは一気に感情移入度が上がるんですよね。本当に家族で楽しめる映画になったと思います。
鈴木梨央ちゃんはおとくちゃんですよね。

そう言えばビル飛び。キャップが飛ぶのは無理があるよね~^^

時間が行きつ戻りつの物語。
だんだん真実が分かっていくのが楽しかったですね。

結果的には翠のおしゃべりで一気に真実が判明したわけですが、分かりやすくて良かったです。
なんで青山があんなにイキイキしていたのかとか、脱走ったってどうやって赤城にそんな事が出来たのかとか。

そう言えば黒崎の武闘の師匠が山吹だって、私、今回初めて知りました。

えっ?←あの顔。分かる人には分かります♪

みんな知ってた?


ラストの別れのシーンでは、
「ああ、終わったな~。」と言う感じがして、それはそれで凄く良かったです。

もし又あるのなら、スペシャルとかでやって頂きたいものです。

OPはいきなり始まったようなと書きましたが、エンディングは丁寧で思い出のシーンや撮影シーンなども貼られていて、誰一人明るくなるまで席を立たなかったのも印象的でした。

<キャスト>
赤城左門 藤原竜也
百合根友久 岡田将生
青山翔 志田未来
結城翠 芦名星
黒崎勇治 窪田正孝
山吹才蔵 三宅弘城
池田草介 林遣都
松戸紫織 瀬戸朝香
三枝俊郎 渡部篤郎
菊川吾郎 田中哲司
筒井桃子 柴本幸
牧村真司 水上剣星
堂島菜緒美 安達祐実
鏑木徹 ユースケ・サンタマリア
堂島椿 鈴木梨央

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

tag : 藤原竜也

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