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L change the WorLd

L change the WorLd - goo 映画


2月10日映画館にて鑑賞。


L


Lが走る。
Lが戦う。
Lの最後の事件は、頭脳戦ではなかった。

 映画館の中は小学生でいっぱいだった。そう言えば「デスノート」はR 指定がかかっていたような気がする。アニメの「デスノート」も深夜にやっていた。でも、それでも子供達に人気の高かった「デスノート」だった。キラに理解を示すのは危険な香りがしても、Lになら思いっきり感情移入も出来るだろう。彼は子供達のヒーローだったらしい。
一緒に観に行ったつれあいは、少しうんざりしたような顔をした。
「仕方がないよ。子供が出る映画って言うのは、子供に感情移入しやすく作っているわけだから、この映画のメインターゲットは子供かもしれないよ。」・・・もしくは若者。私たちは静かに見ていよう、片隅で。


 だけど既に子供心が死に絶えた目で見てみると、冒頭の消滅した村の人々が苦しみもがいているシーンを見た時に、私はこの映画が「デスノート」と同じレベルだと思うことを諦めた。いかにそこには人件費がかかっていないからと言っても、爆発させたらそれなりに予算を取るわけだから、もっと丁寧に撮ればいいのにと珍しく批判モード。飛行機を見上げるシーンに至っては、血まみれの人がスタスタ歩いていたのにはガッカリしてしまった。もう、隣に座っている中学生か小学生の気持ちになってみようと心に決めた。

そう思って見ると、なんとLの魅力がいっぱいだ。

ワタリ亡き後、彼が残した依頼ファイルの仕事を片っ端から片付けるL。携帯の持ち方もくせがあるが、キィを叩くLもおかしい。やってみたが難しい。(やってみたのか~!と、言われそう。)


  



L2

<以下ネタバレ感想>


 この映画は、Lを好きだった人たちのためのものなんだと思う。何しろ、見ていると、彼が育っただろう組織や環境などが想像できたりして楽しい。

 私はLから松山ケンイチを好きになったのではないが、やはり彼はなかなかの演技上手な人だと思う。ワタリの死の報告を仲間に送るとき、kのところで一瞬手が止まり、映画では描かれていなかったKとの確執を匂わせる。
予告編で早くこの映画に行きたいと言う気持ちを引っ張っているのは、工藤夕貴の
「ここで解決できないのは、とっても苦手。」と言うセリフのように思うのだが、その彼女もなかなか良かった。
ただ、最後のストーリーがイマイチ。

松山ケンイチ、工藤夕貴に加えてもう一人重いキャラと演技達者な人が欲しかった所だ。


電車に乗ったり、自転車を走らせたり、アキバで買い物をしたり・・・
また、飛行機に飛び乗ったりなんてアクションもしちゃうし、果てはその飛行機まで止めてしまうし・・・そんな事、必要? とか、思いながら、なかなかかっこいいからいいかなんて、ミーハーティストな私。


 最後にBoyにニアと名付けて去っていく、Lの姿にちょっとしんみりしてしまった。子供達に言われたとおり、背筋を伸ばしてみたりして、可愛い。

L=Lawliet、25歳らしい。ローライト、いかにも少年漫画の名前の付け方らしいところがあるが、月とLは出会うべきして出会ったのだなぁと、作者の罠にはまってしみじみ思ったてみたりもする。

その彼の最後の日々は、経験のなかったことの連続だったかも知れない。新しい太陽が昇れば新しい一日が始まる。そこには新しい自分が待っているのかもしれない、最後の日まで。


more...

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エリザベス:ゴールデン・エイジ

エリザベス:ゴールデン・エイジ - goo 映画


3月5日映画館にて鑑賞。


エリザベス


 前作「エリザベス」から9年の歳月を待って、ゴールデン・エイジ(黄金時代)の時代を描くと言うよりは、その少し前の時代、なぜエリザベス治世の時にその時代を向かえたのかを描いた作品だったと思う。

前作「エリザベス」の最後はメイクもセリフも鮮烈だった。
「見て、イギリスと結婚したわ。」

ヴァージンクィーンの誓いを立てても、国を守るためにはその後もずっと結婚相手の選択を迫られていたエリザベスだった。もちろん結婚は愛のためなどではなく、世継ぎを設けるためと、結婚相手の国からの庇護を得るためだ。それは庇護と同等の支配を意味する場合もある。映画にはそのようなセリフは無かったと思うが、前女王のメアリの時代はスペインの属国のようだと言われていた。

王の結婚によって女王になるわけではないという、統治者としての女王の結婚は、まさに国の結婚であり、その可能性がないわけではない事を匂わせながら、多くの申し出をかわしていった所にもエリザベスの政治手腕を垣間見る事が出来るのかも知れない。


 この時代の政治にはカトリックとプロテスタントの確執があまりに深い。分かるとは言えても、それを何処まで理解できるかは難しい事なのだ。異教徒に対する排除する心と憎しみ・・・
それは単なる政治欲、領土欲で権力欲などでは説明は出来ないのかもしれない。(いつの時代も)

 義兄でもあるスペイン王は、手段選ばずエリザベスを追い落とす事を狙っていた。それに利用されてしまったメアリー・スチュアートの最後が悲しい。この悲劇の王妃メアリーはスコットランドでもいまだに人気が高いらしいが、私は少し苦手。それは子どものとき読んだ「イギリスの歴史」の本を読んだ感想によるものだが、三回の結婚を通して、フランスの王妃になったり二番目の結婚相手を殺したと疑われたり、同じく疑われている相手と再婚して国を追われたりと、波乱万丈。彼女は美しく、そして生まれながらの女王だった。(生後数日で女王になったのだ。)それゆえに歴史の大波に飲まれてしまった哀れな女に、私は感じてしまっていたからだ。

妾腹と言われ、その女王の道が棘だったエリザベスとはあまりに違う。恋の思いをかなぐり捨てたエリザベスと、恋の道を選んで国を追われてしまったメアリー。

とまれ。  映画の感想からどんどんかけ離れていってしまう。比較女性論じゃないんだから。
ただ、私はこの映画の中で裏切られたと知ったメアリーがした、なんともいえない狼狽した時の顔が忘れられない。
サマンサ・モートンに拍手だ。

その最後は生まれながらの女王に相応しく、気高かった。赤いドレスが印象的だった。


 味方かと思っていたらただ利用されていただけ。恐ろしい。


  
エリザベス


 なんていっても見所の一つは、その衣装。豪華絢爛で、しかも頻繁に変えるので見ていて楽しい。
衣装狂いは史実みたいだが、それらのドレスや鬘も、いつまでも美しい「女性」であり続けなければならなかったエリザベスにとっては必要な事だったのだろう。系図が見たくて買い求めたプログラムの中にも、国でさえもそれにかかる費用は必要経費と認めていたようだと、どこかに書いてあったと思う。

ウォルター・ローリーがアメリカ大陸のイングランド初の植民地にエリザベスにちなんでヴァージニアと名付けた時、エリザベスは51歳。
この年齢を押さえていた方が、エリザベスの心情がよく分かるような気がする。

心惹かれるウォルター・ローリーと、自分の分身のような同じな名前の侍女べスにボルタを踊らせて、そこに自分の若き日の姿を重ねてみる、エリザベスが切なくて、涙が出てしまった。



 また、最大の見せ場はスペインの無敵艦隊とのアルマダの海戦だと思う。
ディー博士(この名前がえらくカッコイイ)の星による予言―
「ひとつの帝国は栄え、ひとつの帝国は滅びる。」
不安に苦しむエリザベスだが、その頃太陽が沈まない国と言われていたのはスペインだったわけだから無理はない。


   



 エリザベス



エリザベスの兵士への激励の言葉がカッコイイ。
だけど数日経ってしまったので、既に記憶が薄れてしまった。情けない。
「ヘブンの扉の向こうで再会しよう。」だったかな。
スリーハンドレッドの「神の国で宴をする。」と混ざってしまったかしら。いつか確認しよう。
「天国で再会しよう。または、勝利の平原で。」カッコイイ!!


燃えさかるスペイン船を崖の上から眺めるエリザベス。
突風に不安を感じるフェリペ2世。

ひとつの帝国は栄え、ひとつの帝国はその最盛期を終わらせてしまった。



 見応えのある奥の深い映画だったと思う。

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「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター 」

AVP2 エイリアンズ VS. プレデター - goo 映画

<ストーリーなどは↑でチェック>

5月5日DVDにて


エイリアン


 

とにかく画面が暗すぎて苦痛。↑の画像で私はようやくプレデリアンの姿がようやく分かったくらいだ。前作の完全な続き。だけど、ああ・・・・。


 以前見た「エルム街の悪夢」と「13日の金曜日」のコンビネーションがあまりに酷かったので、同じような遊びかなと思っていた割にはなかなか楽しめた前作だったが、今回はそのエルム街の悪夢が蘇ってしまった感じだ。

 こうなると好きか嫌いかの問題かも知れないが、「エイリアン」も「プレデター」も好きなのできっと、AVP3が出来たら、また見てしまうと思う。

だけど今回は最初の犠牲者、病院でのシーンは、ちょっと女性にはきつい。吐き気と共に怒りが込み上げてきた。ホラーは好きでもスプラッタは嫌い。この微妙な線引きが難しい。何よりも悲しいのは、誰が死んで誰が助かるのかが、全て予想通りでキャラが読め過ぎると言う事と、収拾のつけ方が、「また、アレか。」とそれも予想通りなことだ。アメリカは遠く「バタリアン」の時からあればっかり。

 そのせいもあって、非常にB級映画っぽかった。が、実はB級映画ファンなのでお気楽に、お食事時間以外に楽しめる映画だったと思う。(暗くなければもっと・・)


ただ、前作では戦士プレデターに感情移入して応援してしまったが、今回はなんとなく後手後手に回っているような気がしてしまった。皮なんか剥いでいないで、もっとしっかりやれよというような気持ちも少々・・・

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genre : 映画

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英国王のスピーチ

英国王のスピーチ - goo 映画
英国王のスピーチ13月2日映画館にて鑑賞。

「幸せの雨傘」(感想はまだ)を有楽町で見た時に、予告編で見て、この映画を絶対に見ようと思いました。なんて言うか私好みの予感がしたからです。
だけどその時は
「ああ、ヤレヤレ、また東京に来なくちゃ。」と思っていました。

それが公開日間近に成ると、なんと家の近所のシネコンでも公開される事が分かりました。
それと言うのも、この映画がアカデミー賞レースに勢いを持って追い上げてきたお陰です。

そして行こうと予定していた日は、そのアカデミー賞でこの映画が4冠に輝いた翌日でした。それとレディスデーとも重なってか満席でした。チケットを買うことも難儀しそうだったので、この映画館の会員になりネットで買い求めましたが、それは正解でした。チケット売り場は長蛇の列。

アカデミー賞効果は凄いですね。

予想通りの私好みの内容でしたが、ただちょっとだけアカデミー賞を取るポイントは、癖がなく見る人を選ばない作品が有利なのかと、ふと思ってしまったのでした。

私的には大好きなヘレナ・ボトム=パーカーが美しかったので満足なのですが、作り方は奇抜性もなくオーソドックスです。
ヘレナも助演女優賞、ジェフリー・ラッシュも助演男優賞はノミネートはされましたが逃してしまいます。だけど素晴らしかったです。と言うか、愛を感じるキャラクターで嫌なところがないのです。

お話は単純で、あえてネタばれで感想も書かなくても良い様な気もしますが、逆に堂々とネタばれで書いても問題がない様にも思います。

吃音症で子供の頃から悩んでいたヨーク公は、公務でのスピーチで苦しんでいました。それを支える妻エリザベスはオーストリア人のスピーチ矯正専門家のライオネルを見つけ出し治療を依頼するのでしたが・・・。

開戦前夜に王として、国民に向けてスピーチをする姿に、そしてそれを祈るような気持ちで見守る家族の姿に感動します。

主演のコリン・ファースは主演男優賞に輝きました。素晴らしかったと思います。

でもやっぱり何でこの映画が、今年度の映画の頂点に輝いたのか不思議な感じがしました。
だけど先日wowowでアカデミー賞授賞式のダイジェスト版を見て、なんとなく判る様な気がしました。最後の作品賞を紹介する時に、この「英国王のスピーチ」のスピーチが使われていました。これはダイジェスト版用に編集したものなのかと疑ってしまいましたが、様々な映画の様々なシーンに合っていました。
要するに「網羅」しているのです。
バランスが良い映画だったのだと思いました。

これもその授賞式で知ったのですが、脚本賞を取ったデイヴィッド・セイドラーは、昔、やはり吃音症で悩み克服していた人だったのです。その苦しみを知っているがゆえの説得力だったのかもしれません。

どんなに高貴な出身であったとしても、自分のコンプレックスと戦わなくてはならないのは、みな平等であったと言うところも感動ポイントなのかもしれませんね。

英国王のスピーチ3

英国王のスピーチ2

コリン・ファース
ジェフリー・ラッシュ
ヘレナ・ボナム=カーター

監督  トム・フーパー

tag : ヘレナ・ボナム=カーター コリン・ファースジェフリー・ラッシュ トム・フーパー 洋画 映画館で観た映画 2011年に見た映画

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SP 革命篇

SP 革命篇 - goo 映画

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4月2日映画館にて鑑賞

この映画は、予定では3月の12日に見に行く予定でした。でもあの震災で、翌日から映画館は長いお休みに入ってしまいました。それが4月1日に再開されたので、その翌日、イソイソと出かけてまいりました。映画を見に行く、ただそんな事がなんだか凄く嬉しかったです。

前回の野望篇の感想はどうしたのかと探してみたら、書いていませんでした。2010年の11月7日に映画館にて見ました。面白かったのですがその頃映画の感想を書かなかったので、その流れで書かなかったのですね。なので此処でついでに書かせていただきます。少々ですが。

この「SP」と言う物語は、ドラマでやっていた時には、時間帯悪く疲れに負けて、途中で本当に良く寝ていました。しっかり起きて見ていたのは、ラーメンズの片桐さんがゲストで出た時ぐらいだったと思います。でも全部寝ていたわけでもなく、なんとなくストーリーも分かっていましたので、夫のお付き合いと言う感じで見に行ったのだと思います。
「野望篇」では、そんな私なので条件反射で寝てしまうのではと危惧したぐらいなのです。

こう書くと、「そんな心配はありませんでした。」と続きそうですが、条件反射と言うのは怖い。しっかりと意識が飛びました。
だけど普通に面白かったですよ。
岡田君は鍛えていても、マッチョな雰囲気ではないのに、あのハードなアクションシーンの連続ですものね。皆さんが萌えるのも分かります。

アクションシーンは、とても丁寧だと思いました。体張っているなあと好感度アップです。

だけど警護しながら国会を目指すシーンでは。私は「聖闘士星矢」を思い出してしまいました。
怪我をしたり瀕死の仲間が「俺のことはどうでも良いから、お前は先に行け。」と言うやつ。

野望篇は先が見えない、まさに序章でしたね。

そして今回の「革命編」。

これ、予想以上に面白かったですよ。

まったく眠くなんかなるところなし。手に汗握りました。ハラハラしました。見ていて力が入りました。

アクションシーンは変わらなく丁寧な作りです。と言っても、ど派手なものはありません。カーチェイスもなければ、戦闘機が落ちると言う事もありません。いや~、戦闘機などが出てくるはずもないのですが、思わずワタクシ、この映画を見て「ダイハード・チーム篇」とか思ってしまったものですから。

すると、夫。
それと比べるのは可笑しいと言うので、
そうかな、遜色ないと思うがと反論しようとしたら、
「あんなお気楽なものと・・・」って、何気に彼の中ではこっち、つまり「SP」の方が上の評価である事がわかりました。

そう、あちらは犯人さんたちがどんなに偉そうな事を言っていても、所詮は目的はお金で、敵に何の魅力もないのですよね。

比べる方が可笑しいのです。でも思ってしまったものは仕方がない。マッチョでないのに、格闘技が凄い。肉弾戦は撮影の時には、かなり傷だらけだったのではないかと想像してしまいました。

これ、次がありますね。
だからネタばれなしで書こうと思いましたが、やっぱりちょっとだけネタばれで書かせてくださいね。と言うわけで以下は、ネタばれしています。



ラーメンズの回では真剣に見ていたと言いましたが、あそこで出てくるお掃除やさんたち、怖いです。
夫が、「失敗した途端に怖いね」と言ったので、思わず訂正してしまいました。

成功・失敗など関係がなく、第三のシナリオが存在していたのですね。だから警察内部の裏切り者はあの時点で殺されて、お掃除やさんの出動もあのタイミングだったのですね。

この裏の裏、ワクワクしてきましたよ。

井上たちの勤務ラインを操作したのは、尾形の第二のシナリオ、つまり裏切りを警戒しての事だと思っていましたが、それも嬉しく裏切ってくれた事になるのではと思います。つまり非番であった井上が勤務に回って、四メンバーが国会にいたという事は、実は第三のシナリオによるものだったのかもしれません。


拘留所の刑務官の尾形への「もうすぐですからね。」って、キャー、何!?
期待度が跳ね上がります。
とりあえずあの人は怪しいね。

と、上のところで終わろうとしたのですが、この事もやっぱり書いておきたいかな。
落とされたケーキ、そうかあの少年は家族。
一家離散と言う言葉が胸に突き刺さりました。
伊達と尾形は、そう言う関係だったのか・・・としみじみ。次回、伊達はどういう感じで登場するのだろうか

それから国会のセット、これは素晴らしかったですね。本当に場所を借りて撮影したのかと思ってしまいました。

岡田准一(井上薫)
香川照之 (伊達國男)
真木よう子 (笹本絵里)
松尾諭 (山本隆文)
神尾佑 (石田光男)
山本圭 (麻田雄三)
堤真一 (尾形総一郎)
野間口徹(田中一郎)

監督 波多野貴文
アクション監督 大内貴仁

tag : 香川照之 堤真一 岡田准一 邦画 2011年に見た映画 映画館で観た映画

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「煙突の見える場所」

煙突の見える場所
煙突の見える場所 - goo 映画
2月16日BSプレミアにて鑑賞。
只今2月にテレビで見た映画の感想を書いています。


1953年制作。
この映画、またもどこがどう面白いのかうまく言えないのであるが、なかなか面白かった作品。

私が子供の頃には、まだこの映画に登場するお化け煙突というものがあったように思う。見る場所によっては3本に見えたり2本に見えたり、または1本にしか見えなかったりするという面白い煙突だった。
何気ない生活の中にある人々の生活と気持ち。視点を変えたら。また見方が変わってくる・・・・なんて事がテーマなのかもしれないが、一切そんなテーマの押し付けがない。

人々はただオロオロと不器用に暮らしている。その不器用さがなんとなくユーモアがあって可笑しい。

そしてまたリアル1953年の世界に引き込まれる。
例えば「ALWAYS 三丁目の夕日」が33年、つまり1958年を舞台にしているとしたら、この映画は更に5年前に製作されたわけで、舞台がそのままその年というわけではないかもしれないが、とにかく戦後から1953年までの世界であることには間違いのない事だと思う。

南千住の一角が東京の貧民窟だった事は、先日「下谷万年町物語」という舞台を見て、東京の貧民窟をリサーチしていて知っていたことだが、これはそこからは近い北千住が舞台。北と南では場所も違うので貧民窟ではないのだが、そこに映し出された風景は、とても貧しい住宅街だった。
主人公の緒方も家賃が安いので移り住んだと言っている。そこを賃貸で借りて、さらに二階の部屋を無駄だからと二人の間借り人に部屋を貸す。

「ゲゲゲの女房」でもそんな話が出てきたが、人々は多くを求めすぎず質素である。

そんな緒方の悩みは隣家のラジオ店から聞こえてくるラジオの音と、また隣家の祈祷の太鼓の音ぐらいだった。ぐらいと言っても、薄っぺらい木の家の壁では、結構な悩みだと思うが、本当に思い悩んでいるわけではないのだ。ただ妻は戦災で行方不明になってしまった前夫がいて少しばかり影がある。
しかし夫の出かけには靴を磨き、夫を驚かせようと競馬場でこっそり働いていたりする献身的な妻だった。

ドラマの「神様の女房」でも松下幸之助氏の妻がこっそり内職をしていたりで、この時代は「こっそり」というのが普通だったのかもしれない。事実、妻が働いていたことが分かると緒方は不機嫌になる。

妻の稼ぎもしっかり家計に組み込まれ当たり前のように思っている今の時代の男性と、プライド優先で妻には働いてもらいたくない男とどちらが良いのかはわからないが、いずれにしても面倒臭いところ。

そんな夫婦の所に捨て子が・・・。
詳しいあらすじは上記にリンクしてある「goo映画」で。

子供を持たない妻の世話の仕方が徹底的にぎこちなくて、笑えると言うよりハラハラする。そしてまたこの赤ん坊が泣きすぎる。少なくてもこの映画を作っている人に子育て経験者はいないのかな。あんなに泣いていたら病気だよ、普通、などと考えていたら、話の流れで生きるか死ぬかの病気になってしまう。

なんとなく好きなシーン。
緒方家の子供が病気だと知ったラジオ店の人も祈祷師の家の人も、それを話題にし、ラジオ店ではラジオの音を止め、木とジャでも音が止む。そして「緒方家の幼女の平癒」と祈りの祭壇の前には書かれている。
これといって交流のあるシーンも見せず、だけど温かみを感じるシーンだったと思う。


赤ん坊騒ぎで人騒ぎあった後、日常は元に戻ったかのように見えたが、そうではなく人々はそれぞれに夫婦は一歩踏み込んだ関係になり、間借り人たちのラブ的なお話も進行した感じ。

原作は「無邪気な人々」。

ただ緒方役には上原謙、その妻には田中絹代である。往年の今は亡き方々に「無邪気」という言葉がピンとこない。
田中絹代は美人だと思えないのだが、なんとなく目が彼女を追ってしまう不思議な女優さんだと思った。

上原謙 (緒方隆吉)
田中絹代 (弘子)
芥川比呂志 (久保健三)
高峰秀子 (東仙子)

監督 五所平之助
脚色 小国英雄
原作 椎名麟三

theme : WOWOW/スカパーで観た映画の感想
genre : 映画

tag : 田中絹代

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映画ST赤と白の捜査ファイル

images.jpg

監督 佐藤東弥
脚本 渡辺雄介

1月10日初回に、ドラマを一緒に楽しんできた夫と一緒に見てまいりました。<ネタバレはしていませんが、勘の良い方にはさりげない一言でもピンときてしまうものがあるかもしれません。お気をつけて。>

ドラマも思わずへらへら、ニヤニヤして見ていましたが映画も同じでした。

フフとかハハハとか笑いながら見ていました。
何とも言えない楽しい展開です。

そして最後は微笑みました。

世の中にはサスペンスやミステリーを見たいと思っていても、ホラーじゃなくても怖い映画は見る事が出来ない人たちが結構いるんですよ。この映画はどなた様でも大丈夫な優しい映画で
新年公開にふさわしい映画だと思いました。

しかし赤城と百合根のイチャイチャは最強ですね。


<以下はネタバレ全開感想です。>

キャプチャ201501101


もしこの映画で不服がある部分があったとしたら、それは冒頭の始まり方かもしれません。ドラマの続きと言う展開なのでいきなり始まるような感じがするのですが、そこは映画らしく「ドーン」とか「バーン」とか派手な展開のスタートであっても良かったかなと。。。。

「ドーン」「バーン」って、まあ、アホっぽい表現ですが(;'∀')

でもそこは分かって見に来ているので、書いたけれども、まあいいかとも思えるわけなのです。
だいたいこの映画はドラマと同時に撮っていたもので、こう言っては何ですが、もうちょっとチャチイものかと思っていたのですが、逆にそうではなくて感心しました。
これはやっぱりキャストの皆さんの演技力もそうですが、シナリオ、演出、そして編集の力がものを言ったのではないかと思いました。


この作品は、面白さの要素がいっぱいでした。

まず、対STの犯罪が面白かったんですよね。本当はすごく怖い犯罪ですよね。みんなが思わずそこをクリックしちゃうと言う、なんか分かりますよね。ツイッターかなんかで、「ここ凄いよ。」「信じられない、今本当に起きてるの!?」なんて流れてきたら、もうその罠に、私もはまってしまうと思います。

ユースケさんはこういう役ぴったりですよね。

そして生意気な子供の登場。
「ガキ」「じじい」「31歳だ!」
会話の応酬に笑えました。
これは経験上思うことなのですが、一人子供が入ると、お子さんのいるうちでは一気に感情移入度が上がるんですよね。本当に家族で楽しめる映画になったと思います。
鈴木梨央ちゃんはおとくちゃんですよね。

そう言えばビル飛び。キャップが飛ぶのは無理があるよね~^^

時間が行きつ戻りつの物語。
だんだん真実が分かっていくのが楽しかったですね。

結果的には翠のおしゃべりで一気に真実が判明したわけですが、分かりやすくて良かったです。
なんで青山があんなにイキイキしていたのかとか、脱走ったってどうやって赤城にそんな事が出来たのかとか。

そう言えば黒崎の武闘の師匠が山吹だって、私、今回初めて知りました。

えっ?←あの顔。分かる人には分かります♪

みんな知ってた?


ラストの別れのシーンでは、
「ああ、終わったな~。」と言う感じがして、それはそれで凄く良かったです。

もし又あるのなら、スペシャルとかでやって頂きたいものです。

OPはいきなり始まったようなと書きましたが、エンディングは丁寧で思い出のシーンや撮影シーンなども貼られていて、誰一人明るくなるまで席を立たなかったのも印象的でした。

<キャスト>
赤城左門 藤原竜也
百合根友久 岡田将生
青山翔 志田未来
結城翠 芦名星
黒崎勇治 窪田正孝
山吹才蔵 三宅弘城
池田草介 林遣都
松戸紫織 瀬戸朝香
三枝俊郎 渡部篤郎
菊川吾郎 田中哲司
筒井桃子 柴本幸
牧村真司 水上剣星
堂島菜緒美 安達祐実
鏑木徹 ユースケ・サンタマリア
堂島椿 鈴木梨央

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

tag : 藤原竜也

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「影裏」

影裏2


2月8日にテレビで鑑賞。

なんだかんだと言って、「映画.COM」のレビューなどを読んでいます。この映画は賛否が真っ二つ。星の数が低い方が足を引っ張って、あまり高得点とは言い難い。

じゃあ、私はどうかと言えば、少なくともポスターにあるような「心を震わす、感動」はしなかったな。


なんとこれは、芥川賞の小説が原作だったのね。

いつもながら、予備知識もなく見てしまったわけだけれど、想像するには、たぶん原作は美しい文章で構成されているような気がする。松田龍平も良いし綾野剛も良い。

「人を見る時は、その裏側。影の一番濃いとこを見んだよ」と日浅は言う。

人懐こくて、あっという間に人の懐に転がり込んでしまうような日浅には、今野の知らない裏の顔があった。

一方今野にも、また人には告げていない秘密があった。


けっこうこう書くと、物語は深く込み入ったものではないと思う。ただそれを松田と綾野が静かに木訥と描き出す何かが、そこにはあった。

つまらなくはなかった。が、凄く面白かったとは言い難いものもあった。なぜそう感じさせるものがあったかと言えば、たぶんテンポが私には合わなかったからかも知れない。友情が培っていくまでのシーンがやたら長くて、どうしてそこまで丁寧に描く必要があったのかと思ってしまった。


画像の下は少々のネタバレ感想です。


影裏


夜釣りの時、今野が見たのは自分の知らない日浅の生活だった思う。今野はそれに寂しさや嫉妬を感じたのではないだろうか。だけどその今野が見たものさえ、そう見えただけのまやかしだったのだと思う。

父にも見捨てられた日浅。

だけど父をも騙して学費をかすめ取っていた4年間は、彼は何をしていたのだろう。

今野も転勤してくるまでの土地ではまた、中村倫也演じる和也とのそれなりの生活があったはず。

もう少し、そんな彼らを知りたいような気になった。

震災で行方が知れなかった彼が、最後に生きていると分かった時、やはりホッとするものがあったし、今野が新しい彼氏を見つけて、未来に堂々と踏み出している姿にも、やはり安心できるものを感じた。

きっと彼らは二度と会わないのではと思うが、それでも今野は日浅から教わった釣りを今でもしているのだ。

ある種の愛の想い出を描いたような作品だと思った。


tag : テレビで見た映画 wowow 2021年に見た映画 邦画 2月に見た映画 松田龍平 綾野剛

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「エクストリーム・ジョブ」

エクストリーム・ジョブ1

日本公開2020年1月。

3月10日ごろwowowにて見ました。

実績の上がらない麻薬捜査班はチームの解散を迫られている崖っぷち。

そん時にチキン屋に扮して潜入捜査を試みるが、味が美味しくて店は大繁盛・・・・・。

面白そうじゃないですか。そう思って見たのですが。

この作品、韓国で歴代ナンバー1の興行収入を叩きだし、動員数も2位だったのだそうです。

しかもハリウッドでリメイクも決まっているヒット作なんですね。


それでも自分に合わない作品ってあるんだなあと、しみじみと思いました。

久しぶりに「ああ、時間の無駄だから、途中で止めちゃおうかな。」と思った作品でした。

たぶん私が、この手のコメディが苦手なんですね、きっと。

でも大丈夫。

多くの人が、この作品を凄く面白いと言ってるので、私一人ぐらいがつまらないと思っても、問題がないと思います。


エクストリーム・ジョブ2


tag : テレビで見た映画 wowow 韓国映画 2021年に見た映画 3月に見た映画

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Author:nanatakasou
kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

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