ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 3D - goo 映画
3月5日、家族と一緒に映画館にて鑑賞。
大好き、ナルニア、待っていましたよ。予算の関係で続編製作が延期となったことを知った時には、本当にがっかりしました。しかも次は原作のなかでも大好きな「朝びらき丸、東の海へ」だと分かっていたからです。
ですから今度の公開を、本当に嬉しく思っていました。
しかも今度は3Dです。
ファンタジーほど3Dが似合うものはないようにも思ってしまうのですが。
デモですね、このナルニアの3Dは飛び出してくる感じはなかったです。主人公たちと共に水に飲み込まれ、海蛇に襲われてもみたかったですが、奥行き重視の3Dであったかと思います。
ルーシーもエドマンドも大きくなっていましたね。
今回の「ナルニア」は今までの中でも宗教色が若干強く、ラスト近くのアスランの台詞には、キリスト教圏の人たちには心に食い込むものでなかったかなと推察いたしました。
私はキリスト教徒ではありませんが、そのぐらいの事は容易に理解出来、思わず涙がこぼれそうになりました。作者の意図するものではありませんが、そこは拡大解釈で実はじっと見守ってくれているものの存在を信じて生きるという事は心強いことなのだと思いました。
ナルニアは異世界に行くお話しですから、必ず最後には別れのシーンが伴いますが、その別れのシーンは切なくてちょっと泣けました。
春は近づいては来ているものの、まだ寒い毎日。ファンタジーの王道、「ナルニア」の世界にしばし浸るのも良いかも知れません。今度は海の大冒険です。
ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女の感想は→
こちらナルニア国物語/第2章カスピアン王子の角笛の感想は→
こちら以下はネタばれ感想です。


今度の映画の新キャラ、ユースチスと言う少年は最初は本当に嫌なやつで、ところが彼がドラゴンになってしまったところから、俄然この物語は面白くなるのですね。
この物語の原作を読んだのが、なんと言ったって小学生の頃でしたので、ルーシーやエドマンドよりもユースチスに感情移入して物語を読み進めた記憶があるのです。
この少年が途中から大好きになりました。
ただそうは言っても、このユースチス役の少年、本当に憎たらしいので、この映画を見た人は、大好きと思う事は難しいかもしれないなと思いました。
だけどドラゴンになった後の彼の表情は変わり、明らかな成長の後を感じさせるのが凄いですね。
ちょっと物語に沿って、感想を述べてみます。
ナルニアが面白いのは、いつもその入り方。
「たんすの奥には何があるのだろう。」「電車が走り去ったら別の世界が広がっているんじゃないかしら。」「額縁の中の海が押し寄せてくるんじゃないかしら。」
そんな、夢見る子供たちが思いそうな事が実際に起きるのが「ナルニア」のワクワクするところだと思います。
魔法の島の見えない館。黄金の島の黄金の谷。冒険ポイントは一杯です。でもちょっと地味。
だけど、黄金の谷では、私もドラゴンになってしまいそうです。。。。
ちょっとぐらいいいかなと拾ってしまいそうですよ。
三人の子供プラスカスピアン王子にもそれぞれの課題があったことも良かったですね。
彼らの成長の物語とも言えるわけですが、自己犠牲と言う大いなるテーマを乗り越えたユースチスはやはり一番の成長した者と言えるかもしれません。上記の繰り返しですが、
常にその相棒として支えた、リーピチープの別れは涙を誘いました。
ついでに書いてしまうと、上記のアスランの台詞ですが
「私は別の世界では違う名前で呼ばれている。」です。
そして最後、私は「カスピアン王子の角笛」とは違う感想を持ちました。確かに時は進まず、何も変わったものなどない様に見えますが、彼らの顔つきは変わり心は成長を遂げ、幻ではない手ごたえを感じたのです。
これは作り手の違いもあったのかなと、ちょっと思ってみたりもしたのでした。
ジョージー・ヘンリー
スキャンダー・ケインズ
ベン・バーンズ
監督 マイケル・アプテッド
原作 C.S.ルイス
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