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リアル・スティール

リアル・スティール - goo 映画

リアルスティール

2012年、映画館鑑賞1作目はこの映画です。息子に昨年から薦められていたのですがようやく見ることが出来ました。

今日、映画に行くと知った息子、
「じゃあ、帰ってきたら『リアルスティール』ごっこをしようぜ。」
「いや、それはお断りします。」
まだ見ていないけれど、それはまずい予感が・・・。

しかし映画は、彼のお勧めは間違いがなかったです。

感動もしましたが、血も沸き立ちました。

思わず、「立て、立つんだ、ジョー!」

あっ、違った!
とにかく手に持っていたハンカチをギュっと握り締め目が離せませんでした。

物語の途中でチャーリーが、ボクシングを含む格闘技が人から飽きられ、人は更に刺激のあるロボットの格闘技に変わっていった経過を話すシーンがありますが、格闘技は技の戦いであり精神の戦いであると思っている日本人に、この説明はどう感じるのかと、ふと拘ってしまいました。

しかしこれは、わざと語らせた部分だったのかも知れません。人はあくなき暴力の刺激を求めるものなのか。
だけどやっぱりこの映画を見ると、その戦いの向こう側にある思いとストーリーを人は求めているのだと思えるのでした。

そして、勝つとは負けない事なのだと、この映画は私に再確認させてくれたのでした。



この映画、昨年公開だけれど、今年一番!
って、おいおい、今年は始まったばかりですよ。とにかく今年1作目は良作に出会えました。

以下、少々のネタバレ感想です。

リアルスティール2

ロボットたちは、戦う側のも含めて皆カッコ良かったですね。
監督や製作陣は、日本贔屓なんでしょうか。二体目のロボットの「超悪男子」には心躍りました。
一体目のロボットも、ちょっとボロと言う感じでしたが、それでも渋くて、それがチャーリーのヘボイ戦い方で無残な姿になってしまって、可哀想に感じました。

でもチャーリーにはそんな感情はないのですよね。
この男のだめっぷりが最初は本当に酷かったので、後からの復活振りが生きました。

「だいたい借金はいくらあるのか、ちゃんと計算しろよ、オヤジ~!!」と、そこの部分がやけに気になっていたら、そう言うちゃんとしていなかった部分が、伏線になっていたのですね。
もっとボコボコニやられてしまうのかと思ったら、あの程度で助かりました。
最後のシーンには影響がない程度と言うのが、この映画の甘さと優しさだと思います。

甘さと優しさと言ったら、マックスがATOMU を「廃棄場所に捨てられていた・・・」と満場で言い放つ時、「えっ、良いのか、そこの部分を言ってしまって。」と、ちょっと思ってしまいました。でも話は思わぬ方向にと言う複雑な展開は見せないようなので、ホッとしましたが。

そして「ATOM」と言う名前。
萌えましたね~。

「手塚先生~、日本人として胸を張っちゃうよ、私。」って、心ひそかに思いましたわ。

でも私が一番ジーンと来たのは、やはりリング横で戦うチャーリーの姿を、マックスがジーっと見る所。その姿をずっとマックスは忘れないでしょうね。そして父親として誇りに思い続けるのだと思います。

少年は失っていた父を取り戻し、父は子を取り戻し、そして自ら復活したのです。

マックスとATOMのダンスは可愛らしく、ドラマあり格闘技がありエンタメありで、これぞ「THE 映画」と言う感じで質が高いと思いました。ゆえに評価も高くならざるを得ないと言うわけ。


もうひとつ好きなシーン。
それはATOMが鏡に映った自分の姿を、じーっと見ているようなシーン。
ロボットなので、見ているのかどうかは本当は分からないのです。でも見ているように感じるのです。それも、その場所にいることを誇りに感じているようにも感じたのです。
いや、それが狙いなんだと思うのですが、なんか静かな良いシーンでした。

泥の中に埋まっていたATOM。
マックスが掘り出さなければ、100年だって埋まっていたかも知れません。掘り出したのが他の人間だったら、見向きもされずパーツを売られてオワリとか。言葉を理解してもそれは電子回路が暗号を送っているだけ。ATOMは単なるモノなのです。

でもモノは、使い手が愚かでへぼかったら使いこなされずにガラクタになっていき、使い手が最大限の努力をし使いこなす事が出来たなら、さながら魂があるかのように輝く事が出来るのだと、そこの部分がとても印象的だったのでした。再生と復活は、チャーリー親子だけの物語ではなかったのですね。

大切にしよう、いろいろなモノを。
と、映画からの感想とは思えない事で締めくくる事にします。


リアルスティール3


ヒュー・ジャックマン (Charlie Kenton)
エヴァンジェリン・リリー (Bailey Tallet)
ダコタ・ゴヨ (Max Kenton)


監督        ショーン・レヴィ
製作総指揮  ロバート・ゼメキス
        スティーヴン・スピルバーグ


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ALWAYS 三丁目の夕日'64

ALWAYS 三丁目の夕日'64 - goo 映画
ALWAYS 三丁目の夕日'644
1月21日、映画館で鑑賞。

このシリーズ原作も好きで、映画も大好きです。「ALWAYS 」と言うタイトルの如く、日常を描いて、そのささやかな生活の中にある幸せを、そっと教えてくれるような作品です。

出かける前に、持ち物検査。「よしお財布持った。化粧ポーチ持った。携帯持った。おっとハンカチ持たなきゃ、恐ろしい事になってしまうよ。」
泣く気満々と言うわけではありませんが、過去のニ作品で涙と無縁と言うわけにはいきませんでした。だから今度も怪しいというわけで、ハンカチは必需品でした。こういうのって、何となく邪道なような気もしますが、時には人は爽やかな涙を流すということは必要な事だと思います。

涙腺のお掃除にもってこいな作品です。
ただそれは何処でと言うのは人それぞれかもしれません。

私はやっぱり須加健太君萌えです。
大きくなりました。
でも彼の成長を映画と共に見守ってきたような気がして、いろいろ思うこともいっぱい、胸もいっぱいです。

「親の気持ち、子知らず」
または、子供たちの羽ばたきがテーマなのかも知れません。

又、私がこの映画に萌えるのは、「お金では買えない幸せ」を描いているからかも知れません。
お金を持っている事が幸せではない。ウン、共鳴共鳴。でも、それはたくさん持ったことがないから、その真実は分からないというのも本音です。一度たくさん持ってみて、やっぱりお金をたくさんもっているから幸せと言うわけではないなと比較検討をしてみたいところ・・・とたわごとを言ってないで、以下はネタバレしています。

ALWAYS 三丁目の夕日'642


掘北真希、綺麗になったなあと本当に思いました。私が彼女を知ったのは、この映画でだったと思います。もちろん役どころでほっぺを真っ赤にしていたのですが、違和感がなく、彼女は演技派の女優に思えました。
今回のメインのお話のひとつは、六子の恋と結婚までのお話。
彼女を送り出す鈴木オートの夫婦が親の気持ちになって見送る姿には、しみじみするものがありました。

涙と笑い。
息子がさりげなく言う、
「感動的なシーンに水を差すようで悪いのですが、六ちゃんのお父さんたちには許しを得たのですか。お父さんに、何の権限が・・」には笑えました。確かに・・・。

結婚式のシーンでは、お米の扱いが分からなくて投げつけていた鈴木オートの社長に、「お土産かと思った。」と言う、薬師丸お母さん。


でも今回、私の泣きポイントは、茶川のお父さんの本に挟んだ付箋についていた一言感想。

死んだ後に、父の気持ちを知った茶川。

親と言うものは、子供にどう思われているかなど、子供の為を思ったらどうでも良い事なんだなと、凄くしみじみ思ったのでした。
生きている間に茶川は本当の事を知りたかったし、感謝の気持ちやもっと違う事が言いたかったと思うのです。だけどなくなった父は、彼に何を思われているかなんて関係がなく、自分が子を大切に思い一番のファンで居る事を貫いたんだと思いました。

ジーン。

そして、淳之介の事を思って、自分と同じ小説家を目指す事を反対していた茶川でしたが、ある決意をするのでした。
その決意は父の存在がなくしてはできないものだったと思います。

ラストのシーン。
1作目と同じシチュエーションになっていたのは凄いと思いました。

でもあの時は、淳之介は戻ってきますが、今度は去っていくのです。早すぎる独立かも知れませんが、彼には今がその時だったのですね。

あの時貰った万年筆は、小説を書き続ける淳之介のこれからの道しるべ。

背中を向ける茶川に
「全部分かっていますから。」と淳之介は言います。茶川の気持ちも行動の意味も、そして茶川の決意も。

ああ、凄く良かったな・・・。

ALWAYS 三丁目の夕日'643

それからもう一箇所、何気ないシーンでウルッときたのはオリンピックの五輪の輪をみんなで見上げたシーン。戦争で焼け野原になって、何もなくなってしまった東京。そしてそれから頑張って、オリンピックと言う国際的なイベントを開けるようになったと鈴木オートの社長が言うシーン。みんなが続けて空に向って旗を振るのです。

東京オリンピックのあの時、家で開会式を見たのです。綺麗に整列して出てきた日本の選手たち。誇らしく見ていた子供の時を思い出します。でもその時、大人達はもっと感慨深く、その開会式を見ていたんだなとジーンときたのです。

なんだか、思わず次回の東京のオリンピック誘致を応援したくなってしまったのでした。

ALWAYS 三丁目の夕日'641








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麒麟の翼~劇場版・新参者

麒麟の翼~劇場版・新参者~ - goo 映画

新参者
1月28日映画館で鑑賞。

テレビのドラマ版でも丁寧に人間関係を描きながら真実にたどり着く展開が魅力的で好きでした。また、阿部寛が加賀恭一郎と言う人物像にぴったりで、安定感のあるドラマを見せてくれると期待して初日に見てまいりました。

期待は裏切られず、最後は泣き虫なのでちょっと泣いてしまいました。解説によれば、この「麒麟の翼」は東野圭吾自身が“シリーズ最高傑作”と言ってるそうで、言うだけあるなと思いました。

「新参者」を見ると日本橋から人形町周辺をウロウロしてみたくなること間違い無しです。

少なくとも、日本橋の麒麟像は写真を撮りに行きたくなってしまいました。
想像上の動物である麒麟には本来は無いはずの翼が、この日本橋の麒麟にはあるという事も初めて知りました。と言うより日本橋に、この麒麟像があることすら意識したこともありませんでした。
大人になっても、世の中には知らないことがいっぱいです。
それらを知ることは、映画を見る喜びと同じくらいの楽しさがあるものです。

すべての道は此処から始まっている。
その日本橋。

青柳武明は、なぜ腹部を刺されたまま8分間も歩き続け日本橋の翼のある麒麟像の下で力尽きはてたのか・・・・

絡み合った糸を解きほぐしその謎が解き明かされる事は、それは誰が犯人なのかを知ることよりも興味深いものであり、心を揺らし涙を誘います。

父よ、あなたはずっと父だった。
そんな男を中井喜一が好演しています。



ちなみにドラマ版ではヒロイン的存在だった黒木メイサがゲスト並でちょっとだけ出ていますが、その恋人だった駆け出し役者の向井君はポスターの写真だけのご出演。でも最後のクレジットは大きかったです。

脚本は「相棒」でおなじみの櫻井武晴。
社会の底辺で切々と生きながら、思いがけず事件に巻き込まれていく物語といったらやっぱり彼ですかと思ってしまいました。

その社会の底辺でと言う部分を、「ドラゴン桜」の師弟コンビである新垣結衣が担当。顔立ちが上品なのに、こういう役が凄く似合っていると思いました。「上品なのにこういう役」という言葉はちょっと乱暴すぎて、どなたかの怒りを買いそうですが、もちろん悪意などありません。貧しくても健気に生きる役と言う意味です。

ちなみに先週見た「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」は古沢良太。「相棒」ライター様、頑張っています。

ネタバレナシで書くとこんな程度でしょうか。
なんか物足りないので、以下数行だけネタバレで呟きます。

新参者2


加賀が劇団ひとりの中学生教師にさりげなく言う公式の話は、凄く印象に残りました。
「正しい公式を教えてあげてください。」

息子の青柳悠人が「慕っている振りをして、罪を皆死んだお父さんに押し付けてオワリか。」と、工場長に殴りかかったシーンは、当たり前だと思います。姑息。この後、彼にはマスコミから断罪されると思いました。

あの青年は、容疑者が昏睡から目覚めることを凄く気にしていました。

この物語はフェイクがあって当たり前、犯人はこの三組に絞って見ていましたが、絡み合った複雑さが程よい印象を受けました。

ブログとか千羽鶴とかまたは絵馬とか、涙がじわ~っとするポイントは多かったと思います。


新参者4


阿部寛
新垣結衣
溝端淳平
田中麗奈
松坂桃李 (青柳悠人)←彼、良かったです。
三浦貴大
劇団ひとり
中井貴一

スタッフ
監督 土井裕泰
脚本 櫻井武晴
原作 東野圭吾





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tag : 阿部寛

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ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女 - goo 映画

ドラゴン・タツゥーの女2
2月16日映画館で鑑賞。

オープニング、作りこんだ映像がかっこ良かったです。なんとなく映像を作る人とか美大生が喜びそうな感じだなと思いました。
私自身はそんなものではありませんが、こういう「映画を見せてやるぞ」と言う作りこみは凄く好きです。いやでも本編が始まる前からワクワク感が高まります。

いつまであるのか分かりませんが、そのオープニングの映像はこちらで見ることが出来ます。→こちら
「デヴィッド・フィンチャー監督いわく、心にトラウマを抱えた天才ハッカーのヒロイン、リスベットの悪夢を表現したとのこと 」
それを知ってから見直すと、ああなるほどなと思えます。

ドラゴン・タトゥーの女リスベットは最強。
強くて残酷。

だけど彼女をそんな強い女にしたのは、女性の悲しい弱さから。

押さえつけられた苦しみの爆発の姿が彼女だと思いました。

40年前の殺人事件を調べるミカエルと、リスベットの危ない日常が同時に描かれ、やがてそれは交差して物語は佳境へ。
こういうミステリー&サスペンス、凄く好きです。この作品、スウェーデン映画のリメイクだったのですね。そう言えば何処かでタイトルを目にした事があったかもしれません。でも「タトゥーの女」と言うタイトルを嫌って、ノーチェックだったような気もします。是非そちらも見てみたいと思いました。

続編、希望かな。

以下はネタバレしています。

ドラゴン・タツゥーの女7

映画の本編では、何故リスベットが自分の父親を焼き殺そうとしたのかは描かれていません。でもそれは容易に推理できる事。
そして彼女をレイプした後見人。彼女はやられたことに対してはきっちり仕返しをするタイプ。自分でも言っている様に「異常」なのかもしれません。
でもあの後見人にあの報い。ざまあ見ろと思いませんでしたか。しかし彼って、今までの資料とか読んでいなかったんでしょうかね。わずかなお金で縛れば制御が出来ると思ってしまったのでしょうか。変態の論理で。

彼女は自分に親切にしてくれた人には、誠実な態度を取ろうと努力する女性なんですよね。倒れた前の後見人に対する態度を見れば分かるような気がしました。味方になれば頼もしく、敵に回れば恐ろしい女なんですよね。

そう考えると、今はミカエルは良いけれど、この先危なくなるという展開もアリなのかなと思ってしまったり・・・・。

ラストが切ないと、目に入ってしまったこの映画の感想では言われていました。最後にみんなが切ないと言った意味が、凄く分かりました。その直前に元後見人に
「友達が出来たの。私とっても幸せよ。」と言っていたばかりだったので、余計にその切なさを感じたのでした。

ハリエットの事件の終わりは良かったです。
しかし殺人鬼の子供のひとりはシリアルキラーの後を受け継ぎ、ひとりはその被害者になろうとしていたなんて恐ろしすぎますね。

その事件の後の展開も面白かったです。これは他の人も言っていたと思うのですが、私も思わず女ボーンだと感じてしまいました。

リスベットは闇に生きる人。だけどミカエルは事件が終われば、光の中の人。
同じ世界で生きていけるわけもないと思いました。
だけどオリジナルは3部作で、その後も彼が絡んでくるのですよね。続編希望なのですがそれが叶ったら、その辺も気になるところですね。


カッコいいので、三枚連続画像です。

ドラゴン・タツゥーの女5

ドラゴン・タツゥーの女3

ドラゴン・タツゥーの女

そう言えば猫が出てきますが、反応が取っても自然体の猫で、家で留守番をさせている我が家の猫を思い出してしまいました。あの猫は、その後どうなったのか気になってしまいました。《と、ここまで最初に書いたのですが・・・》



にゃんこの事で、ちょっと追記です。
実はワタクシ、やむにやまれぬ事情にてほんの数分席を立ったのです。この物語、ハードだけど実はテンポはスローだと思いました。席を立っても筋がわからなくなる事はないだろうと思いました。思ったとおり別に然したる混乱もなかったのですが、感想を書いていて、可愛かった名優猫ちゃんのことを思い出し、ふと書いてしまったのですね。そしたら、コメントにて猫ちゃんその後を知りました。
一緒に行った息子その2に、確認しました。彼曰く
「言おうかなと思ったけれど、凄く気に入っていたみたいなので、知らないほうが幸せなのかなと思って言わなかったんだ。」
「どんな風に死んだの?」
「それ、知りたいんですか?知らないほうが良いよ。俺もあの猫に感情移入してたから結構ショックで言いたくないかも。」
「やっぱり、言わなくていいや。」
という訳で、お金を払って見たと言うのに、犯人が残虐非道なやつだと言う事を表す、又は犯人と危険が近づいてきたぞと言う大事なポイントを見逃したのだと思いますが、私は別に良いやと思いました。なぜなら、あの猫は本当に我が家の猫に反応などがイチイチ似ていて、そのシーンを見たらその後気持ちを引きずって、本筋を冷静に追うことができなかったかも知れません。
でもあの猫、ちょっと危ないなあと時々ドキドキしていたんです。やっぱりそう言う使われ方をしちゃったんですね。うう、可哀想。



ダニエル・クレイグ
ルーニー・マーラ
クリストファー・プラマー
スティーヴン・バーコフ

監督 デヴィッド・フィンチャー
脚本 スティーヴン・ゼイリアン
原作 スティーグ・ラーソン

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い4
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - goo 映画

2月18日、映画館にて鑑賞。

良作の小説を一ページずつめくって読み進めていく様な、そんな作品でした。

9.11で大好きだった父親を失ってしまった少年。
その死を受け入れる事が出来ぬまま時は過ぎて、ある日父のクローゼットから鍵を見つけた彼はその鍵の鍵穴探しをすることに。
その鍵を使って開けたその場所には、果たして彼の父からの何らかの生きていく為のメッセージは残されているのだろうか―


と言っても本編の流れの中に、謎解きのようなくだりはありません。

人との出会い・出会い&出会いで物語は作られているように感じます。
思わず、これは子供の特権の物語だなと思ってしまいました。人々は優しく同情的で少年を受け入れるのです。こんな風に人々の懐に入り込めるのは子供ならではかもと感じたのです。でも、実はそんなさりげないところに・・・・・。


だけど少年は必要以上に自分を慰めようとしまた自分の話をしようとする人々に困惑したりします。少年は知的でありながら、繊細すぎる魂の持ち主で人と交わる事に不器用なのでした。

パニック防止の為のタンバリンの音がずっと鳴り響いていました。

この映画、見たとおりタイトルが長いです。原題の直訳的なものだと思うのですが、凄くセンスが良くて好きです。へんな風に邦題付けられなくて良かったと思います。ただ、シネコンなどでは案内し辛いと見えて「『ありえないくらい近い』のチケットをお持ちのお客様は・・」と省略されていて、思わずニヤリと笑ってしまいました。
省略する時に『ものすごくうるさくて』にしなかったところもツボですよね。
「『ものすごくうるさくて』のお客様は××シアターの・・」って言ったら、何か煩いお客の案内みたいですものね。

例の如く、エンドロールで席を立つ人多し。
だけど私、黒い画面に名前だけ流れていく工夫のないエンドロールを見ていて、急に溢れるような感情がこみ上げてきました。本編では必要のなかったハンカチを取り出さなければなりませんでした。

何も見るべきものもないエンドロールで音楽を聞きながら、ふと脳内で少年の愛するものの喪失と再生の物語が繰り返されました。
いつか3.11でも何年も経ったら、このように心の内側から描くような再生の物語が描かれる日が来るのでしょうか。

やっぱり映画館に行ったらならば、やむにやまれぬ事情がない限りは、天井に電気がパッと付き現実の世界に戻されるまで楽しんだら良いのになと思います。

以下ネタバレ感想です。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い3

上記で謎ときはない、また子供の特権の映画と書きましたが、ちょっと感じた違和感、そこに秘密があったのでした。鍵が自分の思っていたものと違って失望し荒れる少年オスカーに、母が明かした秘密。
先回りしていてオスカーの事を頼んでいたのでした。
これは残された者たちの再生の物語だと思いますが、それを導いていたのはやはり父であったように思うのです。

鍵の秘密にたどり着いたオスカーは、精一杯我慢して普通に振舞いますが、耐え切れなくなって泣きながら走り去って行きます。その時思わず心の中で、そうじゃないよ。これがそのメッセージなんだよと叫んでしまいました。
鍵を渡すべき人に渡す、その過程のすべてがメッセージだったと思います。

出会った人たちに顛末の手紙を書いたオスカー。その手紙を書くという発想も、鍵の持ち主だったブラックの父のエピソードから得たものだったのではないかと思います。少年も人々と出会って多くを得たかも知れませんが、彼と出会った人たちにも得たものは多かったと思います。

9.11、最悪の日の留守番電話のエピソード。最後の電話は出ることができたのに彼は動く事が出来ないで、その電話には出ませんでした。その秘密にずっと彼は苦しんできました。
だけど、もし彼が電話に出たとしたら、その直後の崩壊に少年の心が耐え切れたのか、それはわからない事だと思いました。
そしてここでも心の中で「良いんだよ、出なくて良かったんだ。パパは分かっていてたよ。」と言ってしまっていたように思います。主人公の少年との心の対話が多かった映画だったと思います。意味もなく・・・・。

トム・ハンクスの父親役も良かったのですが、サンドラ・ブロックの母親役も素敵でした。
少年は時には残酷。
9.11の時、ビルにいたのがママだったら良かったんだなどと言います。もちろん本心ではありません。
「そうね、ごめんね。」と自分だったら言うだろうなと思ったら、彼女も「本当にそうね。」と答えていて、このシーン泣けました。

なんとなく自分が映画の中にかなり入り込んでしまった映画だったかもしれません。

間借り人、おじいちゃんの存在も良かったですね。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い


ものすごくうるさくて、ありえないほど近い2



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のぼうの城

久しぶりの更新です。更新停止中でもいらして下さった皆さま、どうもありがとうございます。

のぼうの城
のぼうの城 - goo 映画

11月3日映画館で家族4人で鑑賞。

原作を読んで、映画公開を楽しみに待っていました。



原作がある本は、それと映像化されたもののギャップが気になるところですが、本作にはそれが殆どありません。なぜなら、この小説は元々シナリオ「忍ぶの城」を、映画を念頭に置いて作者自らノベライズしたものだったからですね。読書感想文も書きました「森の中の1本の木」


最初に映画の最後の話ですが、この映画も本編が終っても席を立たないほうが良いですよ。現在の忍城周辺とゆかりの地が映されるのですが、映画を見た後だと、なんだかしみじみとするものがありました。

原作を読んでも、さらに映画を楽しみにしていたのは、やはり映像で見てみたかったのですね。やっぱりメインは水攻めのシーンでしょうか。本当に恐ろしい戦の仕方です。秀吉という人はとんでもない人だったのですね。その戦法を三成が忍城に取った跡が「石田堤」として残っているというのにも感慨深い。


この映画は 犬童一心と樋口真嗣のW監督。
映像、とっても良かったです。
それに写し方に優しさを感じました。

のぼう側サイドはほとんどのシーンが、いつもなんとなく明るいのです。会話も軽妙ですし。だけれどシーンの変わり目には、祈ってる人、手を合わせる農民、ちらりと死体を見て何かを思う武士の姿が映し出されるのです。そこでは語られない会話が、そこに存在している。そんな感じ。

ゆえに後日談としての正木の行動に説得力が出ました。

この映画はR指定は付いていないのですが、戦国のお話なので戦闘シーンではチョットだけ残酷なシーンもあります。お子様と見ようと思われてる方は少しだけお気をつけて。子どもたちのアイドルでもある芦田愛菜ちゃんも出てるので、その予定のお家もあるかも知れないですものね。

えっ、ないって・・・!?

あっ、すみません。余計なお世話でした。


ところで、キャストはあて書きかと思うくらいハマっていましたよね。

〈以下は少々のネタバレがあります〉


映画に期待した映像は、水攻めのシーンもありましたが、もうひとつは野村萬斎が踊る田楽シーン。
もうこのシーンは彼しか出来ないんじゃないかと思っていましたよ。

期待通りのシーンでした。

敵前で敵意とか恐怖とか感じさせないのって凄いことですよね。
味方はもちろんですが、敵も戦意を忘れて引きこまれていくっていう見せ場ですよね。

でも私、結構飽きっぽい人なので、少しだけ長く感じちゃったのです。ついでに言うと
「わしは悪人になるー」っていうセリフの所は、もう少し丁寧にやってもらいたかったと思うのですね。正木がその言葉の意味を、チョットだけでも悩むとか・・・。

でも翌日も三成軍の兵が、その田楽を鼻歌で思わず歌っちゃってるシーンなんか、上手いなあって思ってしまいました。


坂巻靭負の成宮くんも良かったです。でも、なんだかカイトのキャラそのままのような気がして、思わず笑ってしまいました。でもこの青年は22歳という若さながら家老職で言いたい放題も許されているんですね。

のぼう〈長親〉の父である城代が亡くなった時に、枕元に集まる重臣たち。そこで正木が

「今、皆ここで誓うのだ」というと、靭負が間髪入れず
「何をですか。」と言い
「ここで長親を中心にまとまっていくのだ」・・というようなセリフをまた正木が言うと
力も入らず迷いなく当たり前のように
「承知した。」というシーンは凄く良かったです。

そしてみんなで誓いの刀の音をさせる・・・。誰の顔もアップにならず・・・


原作と映画とのギャップはあまりないと言いましたが、それは「あまり」であって、イメージ以上または以下はやっぱりあるのです。
ちなみに、描かれてはいるものの分かりづらかったかもと思われたのは、靭負と甲斐姫、甲斐姫と長親の心の交流だったかも知れません。
甲斐姫が靭負にくちづけするシーン、最後に正木によって甲斐姫が好きだったと白状させられる長親のシーンは映画ではカットです。それを入れると余計ややこしくなってしまったかも知れませんね。

甲斐姫の件は、今の感覚で言うと許しがたいような気もしますが、そこはやはり今とは違う世界なのだと理解しなければならない所だと思います。

但し、この姫は「閨で天下を取ってやる。」ぐらいのことを言えるようなじゃじゃ馬で、実際にこの先成田家は、この姫のお陰で再興していくのではなかったかしら。


それでもなかなか楽しめる戦国娯楽映画だったと思います。

長親は、この後家臣の再就職に力を注ぎ67歳まで生きたそうです。その多くは徳川家康に拾われたみたいですが、そういう次への士官の道にも、この負けなかった戦は意味があったのではと思いました。


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kiriyです。
映画はジャンル問わずで大好きです♪
だけど、ブログはゆっくりマイペースで更新中。

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