「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
2月20日にWOWOWで視聴。
探偵ものは結構好きです。つれあいが、「これ、横溝正史みたいなんだよ。」と言いました。
なるほどそんな感じ。大富豪である作家、その財産に群がっている一族。予期せぬ死。思いがけない遺言状。
横溝正史みたいと言うならば、金田一よろしく探偵は狂言回しと言う感じかなと思って見ていたら、ほぼ間違いなしの展開。
その金田一が、いや探偵ブランが相棒に選んだのは、嘘をつくと吐いてしまうマルタ。
(ここまで書いたら、思わず笑ってしまった。こんなキャラありか~!?)
作家の家族には皆秘密があったりするが、それを一つ一つ探偵が暴いていくと言う流れではなく、観客には惜しげもなくその秘密が明かされて行きます。
見たままだと確かに、マルタの過失。その過失を守るために作家の自殺に見えたりもします。だけど、そうじゃない。そうなってしまったのは・・・・と思うと、おのずと犯人はってなるのですが、これ、なかなかいろいろなシーンが面白かったです。
特にラストシーン。
これが一番のどんでん返しじゃないかしら。
ちょっと「おお」と思ったけれど、だからと言って、けっして気持ちのいいものではないと感じました。
ぬるま湯を抜いて、真実の人生を生きさせようと思ったのは、愛からだったかも知れないけれど、ぬるま湯に浸って体を温める事しか知らないものにとっては、相当きつい事で、憎しみだって生まれてしまうのは当然の成り行きだと思います。
それを思うと、モヤモヤします。
何を言っているのかと思った方は、ウキペディアのストーリーをお読み下さると・・・・・って、サスペンスなのに、ラストから犯人までみんな書いてあるので、なんかそこも恐ろしい~^^
とりあえずは「立場逆転」ってところで。
007のダニエル・ロウトン・クレイグ、キャップテン・アメリカのクリス・エバンス、ブレードランナー 2049のアナ・デ・アルマス・・・・。
そうそう。思うに探偵ものって二作目から、その探偵に説得力が出るような気がするので、続編希望かな。
あっ、もう一つ思い出しました。
knives out とは複数のナイフが出た状態を意味するのですね。